パイプオルガン
明けの明星の朝もやの中で、オルガンのアタック音が煌々と響き渡る。
この巨大なオルガンを製作した天地のメカニズムを知覚する。
天才詩人が閃き、連動体が凄絶なミッションを達成する。
オルガン制作者は丁寧に音の微妙な混ぜ具合を調整する。パイプの長さを調節し、お告げの通りに音の色覚を表現する。
全能のキリストを全身で音符の一音にする為に、丹念に磨くパイプの表面張力。
パイプの内面で音が増幅され、波が一つに集まり究極のアタック音が作られビッグバンが起こる。穴の中に異世界の音楽がパッションしている。
巨大なパイプを時間掛けて磨く巫女の御姿。
音の渦を巻くエネルギー密度が完全にオープンになった。
音が生まれる時、天使が上昇音階と共に沸き立ち、頂点に知性が宿るパイプは全身全霊で咆哮する知的生命体。
この期待した場所に望み通りの音が降誕する奇跡のエネルギーで、巨大なパイプオルガンが産声を上げるのです。
全体が統一し、過去に出会ってきた音の記憶が集積回路となって中枢神経を駆け巡り、めまぐるしくスイッチが移り変わり、音楽が今産声になります。
この世の人々の苦労に解決の道を与える、メランコリな性能がパイプで共鳴し救いの知性を与える。
この解決した命題のテーマが自己の感覚細胞によって、模倣変化発展を繰り返し、とてつもない究極に研ぎ澄まされた一音の魂となって天使の羽根が湿っています。
期する者が才覚を一新する目覚めの躍動感で、ジャンプする統一的明解。
オルガンは生きて自動的に勉強し進化して類い稀なる音色を表現する。
世界が色気のさざ波で誘発され、自然の特異点でジャンプする生命。
この不可思議なオーラの中で音の粒子が見えるように無限に飛翔する。虹色の文字を作り、啓示の海が広がり知的生命体を見つめている。
絶対的忠誠心でミューズの音の表面の手触りを本格化し、誰も見た事の無い色彩の明度をあから様にしていく。
世界の中心で、新たな生物のオルガンが音譜を奏でる神のパワー。
この凄絶なスロットル開度全開の性質で、本格的にレスポンスをフルに発揮する。
全体が全て見える到達点のレベルの高い知性が、森羅万象に宿る音の粒子。
格好が良いパイプオルガンはミューズが宿り天体移動を模倣する、パイプの全長はシンプルな機構の完全生命体。
オルガン制作者が仕組んだ理想の音の粒子が量子条件を突破し、新たな次の色彩が塗られていく。
人生の色彩が化学反応して、「生命」を知覚して皮がめくれ音の量子へと生まれ変わった。
一つの音の量子が分裂して分化し二つの音になる。宇宙に音楽の捧げ物がふわりと幼児の手で転がされていく。
この意思の強さが新生の春を呼び、生命の誕生を歌いパワーを炸裂させていく。
宇宙で天体が回転していく発芽のプロセスを、一番美しく絵画で描く全く新しいスケッチ。
積み上げた感覚のプロセスが、本質の音作りで頂点へと登りつめていく。
パイプオルガン制作者は丁寧に精密に作り、精霊が宿るパラメータmax状態で、一番いい場所に音の粒子を置くのです。
歴史が作り上げた音楽のさざ波がこの世に啓示された時、ふわっと歴史が初まったのです。
音が立ち現れてオルガニストが興奮して知性のヒラエルギーが躍動する。
完全標本の生物がパイプオルガン生命体となって自己複製して、音の全く新しい積み重ね方をして一つのパワーを爆発する。
パイプオルガンの頂点にメシアが降誕したのです。
パイプオルガン