サーキット
このサーキットは神様が作ったのではないかと思う程惚れ惚れいたします。
左右のコーナーを秩序立てて組み合わせる不可思議な連なりに、無限に溢れる感性が滲みでる宝石箱。
嬉しいハンドルを切る快感に、路面から無限の粒子が再構成されて、期待値は最大値でx軸にセットする。
人間が走る時、完全な両輪のバランス能力が発揮され、音速の超絶マシンが炎を爆発する。
マシンガンのように地面を疾走し爆発する火炎放射に、宇宙が微かに振動する。
期待する観客はf1マシンの挙動の素早さに圧倒され、完全調和する色彩のマジック。
限界を超えて疾走する者には天国への鍵を渡される。神掛かる為の手段でハンドルに全神経を委ねるのです。
コーナーの次のコーナー、完全に計算され尽くした立体交差のベクトルが、運動力学を巧みにニュートラルにしていく。
自然な形容の流れを作り、おおらかに鳴り響くさざ波の模様は、完全な知性の両輪のタイヤに斬れ味を示す。
鋭い角度で曲がるスピードの理論値を超えた生命のカーブ角に、人生を懸けて本能を研ぎ澄ます野郎がアウトロー化していく。
全身全霊の根性で車体を曲げていく、どこまでも肉体の限界で輝く超絶的ハンドルさばき。
コースは人間の本能を確実に刺激し、飛ぶ車体のショーで、観客にエンターティナーを届け、御手のさざ波で自然現象を起こして、海面の水滴が揺れている。
人生の如く超高層ビルを見上げるパトリオットミサイルが発射されたのです。
路面が車体の馬力でさざ波が立ち幽玄なるメタファーで感化されていく。
一心に祈り車体に革命を呼び起こしメッセージを送る。
サーキットで燃えて完全に燃焼する、生命倫理の頂点に位置するドライバーのみが神を見るのです。
自然現象で台風を呼び起こし、路面状態をいつでも変える男が、ついにコースから浮いて走行する。
力技のメンテナンスに、ピエロは道化師をてなづけた。
この世でまだ誰にも知られていないドライバーが最も素早くコーナーを抜けていく。
コーナーと直線が組み合わされたサーキットを、立身出世する光の混合体の車体が、颯爽と走り抜けた。 天使の翼がウェットに濡れている。
交響学が鳴り響く海面の振動体に、一滴の雫が滴り方程式を奏でている。
色気のあるコーナーを、アウトローはいかつく曲がり、未来は完全に明るく晴れ渡っています。
人間のアウターリミットを完全に抜け切るサミットで、明けの明星が姿を現した時、祈るしかないのです。
期待した通りに曲がる車に、心の明星が照り初め、路面がぱっと熱をおびて温度を高める。
この世の表現方法が一切抜けていく素粒子の運動に、サーキットの設計者は興奮している。
完全に光は明けてハンドルが抜け切り、車体が朝もやの中で浮かび初めた。
この状態こそが、悟りの境地が成せる機動生命力学なのです。
究極に磨かれたカーブの特性で、本当に何本もの美しい道がこの世にはあるのでしょうか。
天使が降臨する夜明けの完全飛翔模型の凄絶な御霊。
サーキットがついにこの世界に降臨しようとしています。
神様の指揮棒がゴットフリートのワーグナーの歌唱を披露します。
エンターティナーの心が完全に美しきハンドルへと照り続け、限界性能を突き抜けて、エレガントな車体が天体移動していく。
夜空に天体が移動して大パノラマを演奏している。
期する者がコースを自由自在に走って神掛かり遊んでいます。
サーキット