町家

昔から存在している町家の佇まいは、いつから感性の炎を発散して色気を使うのでしょうか。
木の年月を掛けた心情の吐露にしっとりと神様が宿るのです。
神様が木の中に住んで、町家の重量を分散させ長年の自然の営みと同居している。
匠の芸術的な技術に魂は感化され、荒修行の果てに他の誰にもできない境地で、木の中に魂を主人化する試み。
木に宿る精神の分子構造が分化と合成を繰り返し、人が真似できない魂を躍動させる。
数千年も保つ木材の果てしない生命は、人間の全精力を懸けた力仕事が、後生に形として打ち継がれた才能の系譜。
人生を突き抜けた経験の知識を結晶化して、品質に感応化させ、形となり知れ渡っていく人類共有の財産。
一人の知識が神様のお告げで、町家建築として粋な心掛けで残り、海のさざ波の上空には、明けの明星が生命を謳歌する。
全人生が美しい色彩の情景で復活し、強い命の咆哮が震源となって、水が波調を整え、全身が町家建築を模倣する。
人間の知性の中に漂う美しき蓮の模様が、一つづつ丁寧に積み重ねられ木材が組み合う絶妙な構成。
職人の心が色彩を感じ、手の触覚に感化された木のぬくもりがオーラを解き放つ、人生総大成の心の芸術。
心のぬくもりで再生と復活をする魂の木の連結部に、無限と0の虹色の悟り。
悟らせる木の肌触りが意識を開化させ、メロディーが宇宙の夜明けに鳴り響いた。悟りの境地で一つの指紋が木の波調に合一していく。
絵画のように長い年月を積み重ねた木の重厚な表情。己の期待値の想像踊りに、町家の風雪を耐え忍んだ根気が漲っていた。
経験して繰り広げられる木工芸の匠が抽出する密度の濃い感性エスプレッソ。
縦と横に自由自在に組み合わされ繋ぎ合体し、構造力学の仕業は神妙なハーモニーで捧げられる。
木の芸術は無限のヒラエルギーで、一つの震源が無限の波調を持って拡散する。
意味があった人生の集大成で、仏様が微笑しふわりと木の暖かさをしんみりと感応させる。
時間を掛けて描き上げ劇作家となった木霊が一人浮遊する。命の情景がさざ波となり昇化する。
人生の灯火の中に大事な木の教えがあり、整えられる人間の光は1000度の熱意。
熱き想いがこうして400年建ち続けて人間共有の財産となり、光が満ち溢れ栄える宇宙の知的生命体。
木が生きて自然と対話し森羅万象の彼方に、期する者よ、さあ、来なさい。
意味を探る有り処で、木霊の分子が共鳴して町家の音楽を奏でる。
町家が生命を歌い長い年月建ち続け、宇宙が讃美する七色の生命根元に凝縮した一片の木。
木の歌う声が聞こえます。
生きている命の高い御霊の静寂の形。
木霊の大合唱が命を期して溢れて挑戦的に飛翔する。
大工に真理の有り処を教えてください。
人生を懸けた生命の木材は見事な構造を持って建てられ、この世で全人類にとって立派な財産となったのです。
御仏様を拝む世界の中心に、一人の生命が全身全霊で魂を飛翔させた匠の芸術美があった。
人間の本気の躍動が、人間の挑戦的使命に輝き満ちて、七色の光を見つめるのです。
人間の可能性が生命本来の構造を建築する。
この世に最も美しい木材を見た者は神掛かるのです。
神掛かる大工の技術が高性能な構造に表象され、無から町家の生成が、この熱い想いで達成されようとする。
この世界で元気のある者は建てていきなさい。
立派で長年建ち続ける命の伝説は強度を持つ本当に美しい建築物の集中。
1000年先を見越した建築物を作る匠の意思の強さ。
本物の傑物を作る心の準備ができています。
さあ、作りましょう。
さあ、行動に移すのです。