日々人間は異なる事を考えて心が動く
日々人間は異なる事を考えて心が動く、遺伝子のモニュメント。
森の茂みの中に忘れられた石仏があった。生命の歴史は万物の季節を乗り越えた。生命の鼓動で脈打つ世界創造の言葉。
歴史を積み重ねた年月の営みに、人間の心の移り変わりの果実を、そっと手にして未来の色をあててみます。
人間としての一番の目的は一体何なのですか。
仏像の中で無限の言葉を語り掛けて、宇宙にたった一つの音を生みだす時、あなたは音楽になったのです。
あなたが音楽になった時、文字が音階となり、12音のテーマが提示された。平均律の才能が傑出し露わになる、謎のパイプオルガン。
万物の季節に溶け合う生命の階段に光が照らされ、私は昇ります。
仏像の表情が微かに、天地の流れの清らかなパトスで 一番大事な言葉を囁くのです。
生命を囁く時に、森の葉はさざ波を起こして、言葉を生み出す時空に立ち会う。
生命が喜び想像する葉の揺らめきの中に、仏像も祈っています。
神経の分子細胞が、地上の楽園で産声を上げたのです。
産声の音階で初めてモチーフを書いた、人生で最も美しい一音に仏様が宿った。
仏像が私の手を握っている。
まさにこれが私の生まれた時の音楽なのです。
音楽が分裂と合成をして組成し、頂上決戦の中で火花がぱちぱちと放つ。
さんずの河に流れていく、人生の苦難が、海への合流点に到達し全ての役目が完結したのです。
宇宙に浮かべる空想のタイムワープに、地軸が微かに傾いた。
この至福の雫の一滴に全人生の時間がある。
人生とは注力の掛け方で様々な色が混ざり合い、想像力で一筋のドラマを、私に告げられた。
挑戦的命題に全ての労力を費やし、色素の雫に変化させ、青い海へと流れていく。
人生とは万物の色素が変化する表象にすぎない。それは姫君の麗しい果実なのでしょうか。
挑戦的命題は報いの真っ赤な果実となったのです。
生命が一つ二つと分化した時の、調和する微かな音の雫を知りたくて、また勉強するのです。
海のさざ波が新たな原風景を表象し、マリアの手で万物の物質をブレンドする。
神様が宿った時の音の羅列に、美しい顔をなぞるマリアの指先はしっとりと濡れていたのです。
天の音譜の行方は誰にもわからないミステリー思想。
天階の音譜をとめどなくスコアに筆写するこの男は、歴史に名を残す作曲家なのか。
頂上に立って手を突き上げるそのヒラエルギーに、全物のエネルギーが溜まっています。
このあり余るエネルギーで、世界の創造の中心に行きます。
究極のエネルギーが一点に凝縮しています。
この爆発するモチーフの見事な展開に、生命の創世記が始まった。
その中心点にあるエネルギーは、この世の万物を動かしている。
躍動するエネルギーに、遺伝子は人間として革命というものを認識したのです。
この世に初めてもたらせた自己複製技術に生命は興奮しています。
待ちに待った遺伝子の流れ方は天地の機構に同期している。
全ては生まれ変わる為に、人生で初めて宇宙の中心部へと行ける。
人生で情熱の全てを投げ掛けて手にしたい運命の音譜があった。
この世にもう一つの真実があったとしたのなら神掛かる為の条件なのです。
想像力の中で、最も愛した音譜が神掛かっています。
この世に喜びがあるとしたら、全人生を懸けて追求した音の魂なのです。
魂が本当の歴史の中で、モチーフを一つに融合して、全く新しい音楽を創造したのです。
この世に生まれてきた意味を知れた時、一人の人間が感じた事のない思想が生まれた。
そう全ては生まれ変わる為なのです。
全世界が生まれ変わる。この良き日に。
日々人間は異なる事を考えて心が動く