嵐の神経の叙事

 たおやかにあらしのしなりたれて、
 おりたたむようにするりとながれ、
 あでやかなるつやすべらせるかぜ、
 ゆうえんなちりのちりぢりとふけ。

 かぜならすすべらかさにしなだれ、
 なれしたうあらしすむさやかなれ。

  *

 雷鳴 破裂の幻惑による現実の破壊の射す途、
 雷鳴 晴れ渡るように刺激に満ちる未知の路。

  *

 往け たおやかな嵐に手折られ斃れる路上へ、
 幻惑と惑溺しほうっとほのかに縹渺に照る燕。

嵐の神経の叙事

嵐の神経の叙事

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-05-25

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