安らぎの虚しさ

虚しさに安らぎを覚える自分を見た瞬間に
安らぎは失われる

私には私の状況に際限なく絶望している権利があります、と、誰かの声がする

声！声にはもううんざりだ！
そんな言葉は二度と使うな
そんな言葉ははやく忘れろ

死ね あらゆる前兆は
死ね あらゆる前提は
死ね あらゆる前進は
死ね あらゆる……

…………、

死は
いつも僕のそばにいてくれた

(失われるのは安らぎばかりではなく…

僕の中にはいつも誰かがいて
僕は一度も生きたことがなかった