「博愛」
雨あがりの秋は
空がきれいで
哀しいくらい澄みきっている
ものたりないくらい澄みきっている
つい数時間前までの苛烈な冷たさが
猛る嘆きが
すっかり高い空に昇って
天の水面
うつくしい眺めになっていた
秋晴れの空がこんなに哀しいのは
こんなにうつくしいのは
我子を殺されても誰一人憎まず殺せなかった
気高き聖母の微笑まれるのとおんなじだからであろうか
博愛のうつくしき光よ
哀しき青の空よ
「博愛」
雨あがりの秋は
空がきれいで
哀しいくらい澄みきっている
ものたりないくらい澄みきっている
つい数時間前までの苛烈な冷たさが
猛る嘆きが
すっかり高い空に昇って
天の水面
うつくしい眺めになっていた
秋晴れの空がこんなに哀しいのは
こんなにうつくしいのは
我子を殺されても誰一人憎まず殺せなかった
気高き聖母の微笑まれるのとおんなじだからであろうか
博愛のうつくしき光よ
哀しき青の空よ
「博愛」