「帰り路に戻りて」
地下鉄の追い風の骨身に沁みて
寒くなる わたくしの体
吹きつける孤独の風はわたくしの肌をいたづらに冷たくせしめる
わたくしは
きっと
うしなってしまった
あんまり脆いではないか
あんまり軽いではないか
暮れゆく落葉のかけらよりも
風に弱い人間の…
また
わたくしは淡いラムネを手のひらに生みたり
金剛石だと見誤った
わたくしを誰が笑わずにいられようか
「帰り路に戻りて」
地下鉄の追い風の骨身に沁みて
寒くなる わたくしの体
吹きつける孤独の風はわたくしの肌をいたづらに冷たくせしめる
わたくしは
きっと
うしなってしまった
あんまり脆いではないか
あんまり軽いではないか
暮れゆく落葉のかけらよりも
風に弱い人間の…
また
わたくしは淡いラムネを手のひらに生みたり
金剛石だと見誤った
わたくしを誰が笑わずにいられようか
「帰り路に戻りて」