思い出コレクター

保存していたいかなるものも
人喰い族の血肉、脳さえ、ストーリーがあれば美しいと感じるほどに 飢えていた
美しいものに
私は幼く分別がつかなかった
だからどんなものもこの中にあったのに
何が正解か分かるようになると
あえて無駄なことをしないような
疲れ果てた魔女になる
これは、思い出を美化してきた代償だ

輝いていたものを増やすために筋を書き換えるなんて
ずる賢いあの大人たちみたいだ

成ったんだ

宇宙が気の遠くなるほどの無限なのに、星が輝いていると教えられる
そういう詭弁みたいに
宝箱の中は暗闇だ
事実でなければ
私がつくった世界なら、全部消していい
真実だけ残っていてくれ

思い出コレクター

思い出コレクター

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-05-14

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