プレゼント

彼女へ

あの子へのプレゼント。

何を送ろうか。何をあげようか。

私の気持ち、どのようにしたら、彼女は、思ってくれるのだろう。

とびっきりの花束を、大袈裟なぐらいにつめこんで。

ちょっとの驚きと感動を。

そして、。。。


 ──パタ──


私は、ノートを閉じた。

ふう。あの子のことを思うと、心、苦しくてせつなくなる。

あふれる想いを、ノートに書き記して、私は、いつもの愛の薄れた日常に戻る。


 ──パタ──


時が立った。

私は、静かに椅子の上で、本を読んで過ごしている。

あの時、彼女は、喜んでくれた。しかし、一瞬だけ、悲しそうな顔を私に見せた。

満開のお花に包まれて、彼女は、ありったけの笑顔を私にくれた。

ただ、言いたくて。

この思いを、ただただ言いたくて。


「ありがとう。」

感謝の気持ちを。

そして、私は、また、眠った。

プレゼント

プレゼント

彼女へのプレゼント

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-01-02

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