耳のうぶ毛や、制服の襟の産毛、が、たいようのひかりにあてられてやわく光っている。黒い制服の毛糸ひとつひとつは彼が動くのに純情に従って光ったり暗く身を隠したり。点滅している。私もそうして彼に従いたいと思うのだ。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-05-03

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