白き野薔薇の開くころ/新作短歌
久しぶりに早朝の散歩にでました。
意を秘めたカラス過ぎゆきツツジ落つ
緑の路を我一人行く
湖上に蛙(かわず)の声響きて山には鶯
緑燃ゆる木々のもとには野薔薇の白き花
緑風の中 古き記憶の路を辿れど迷いて
変わりゆく街の景色に時の流れを感じた朝
風薫(かお)る五月の朝の陽の光
黄緑の葉にさして輝く
緑風の心にも吹きてや老夫婦
重き口をば開きて歩む
緑映える水面(みなも)にカモは発ちたれど
カイツブリの姿いまだに見えず
黄金週 休めぬわけは介護の天使
朝な夕なに なお子育ても
何事もおっくうになる年になり
心奮(ふる)い立たせてアンチエイジング
あの冬を越えて残りしメダカの強さ
我も負けじとウオーキング
野菜苗 今年はまだかと尋(たず)ねられ
気を取り直して種を捲きたり
☆ 近くのコンビニに牛乳を買いに行くつもりが
爽やかな風と初夏の日差しに誘われ遠回り。
でも気持ちがリフレッシュしました。(いずみ)
白き野薔薇の開くころ/新作短歌