白き野薔薇の開くころ/新作短歌

久しぶりに早朝の散歩にでました。

意を秘めたカラス過ぎゆきツツジ落つ
緑の路を我一人行く

湖上に蛙(かわず)の声響きて山には鶯  
緑燃ゆる木々のもとには野薔薇の白き花
緑風の中 古き記憶の路を辿れど迷いて
変わりゆく街の景色に時の流れを感じた朝

風薫(かお)る五月の朝の陽の光
  黄緑の葉にさして輝く

緑風の心にも吹きてや老夫婦
  重き口をば開きて歩む

緑映える水面(みなも)にカモは発ちたれど
  カイツブリの姿いまだに見えず

黄金週 休めぬわけは介護の天使
  朝な夕なに なお子育ても

何事もおっくうになる年になり
  心奮(ふる)い立たせてアンチエイジング 
  
あの冬を越えて残りしメダカの強さ
  我も負けじとウオーキング 

野菜苗 今年はまだかと尋(たず)ねられ 
  気を取り直して種を捲きたり

☆ 近くのコンビニに牛乳を買いに行くつもりが
爽やかな風と初夏の日差しに誘われ遠回り。
でも気持ちがリフレッシュしました。(いずみ) 


 

白き野薔薇の開くころ/新作短歌

白き野薔薇の開くころ/新作短歌

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-05-03

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted