自選短歌 2023年4月

まっすぐに光は僕に届くけどいつ起きるかは自分で決める

公立の病院の名が垢抜けてバス停の名も一緒に変わる

空っぽの檻を見てからその檻になにかいたのに思いだせない

誰からも守られなくていつのまにか洗脳された室外機たち

敵の敵はいったん味方にするけれど味方の味方はかなり疑う

新しく生まれそこなうユニバースひとつずつプチトマトを嚙めば

婚活をしないわたしは独活を食い終活もせずまた独活を食う

塵取りを逃れ続ける塵がいてだからと言って塵は塵だが

自選短歌 2023年4月

自選短歌 2023年4月

2023年4月に「うたの日」で発表した短歌からの自選8首です。

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-05-02

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