蜃気楼を恋う

 ああ、どうも、こんにちは。あなたが……あ、注文ですか?あなたが飲まれているそれは?では、私も同じものをお願いします。
 しかし、随分と物好きですね、あなた。記者でいらっしゃるとか。意外です。いえ、悪口ではなく、というかあなたの外見や振る舞いに対して言ったわけでもないんです。記者よりはもっとこう、作家の方が好みそうな話ですから。ああ、変わった事件を取り上げていらっしゃる、成程。
 当然ながら、私の遭遇した件についてはご存知なわけですね。ということは、まずこの話が本当か嘘かを議論する必要もないわけだ。いえいえ、自負しておりますが、あまりに奇異な出来事でしたから、警察へ話した時は、一向に信じてもらえなかったんです。私が犯人じゃないかと疑う者までいたくらいで。以来、少々人間不信のケがありましてね。お気を悪くされたなら申し訳ない。
 おっと、ありがとうございます。砂糖は結構。
 さて、そろそろお話し致しましょう。私と彼─伊太志鴻君との間にあった、不思議と神秘の一件を。
 ですが、まずは彼─無論伊太志鴻君のことでありますが、私は彼の名を1度も呼んだことがないんです─の人柄を知っていただくためにも、少しばかり彼との出会いから聞いて下さい。
 私と彼が出会ったのは、とある大学の講義でした。私は少し遅れて講義室へ入りました。そのため、席はほぼ埋まっていて、誰かと隣り合うのは避けられなかったのです。仕方なく、私は目についた席へ着きました。その隣にいたのが、正しく彼でありました。
 彼は、配られた資料には目もくれず、自前の手帖へペンを走らせていました。手付きから察するに、どうも字を書いてはいないようでした。
 ふいに彼は手を止め、ペンを持ったまま顎をさすりました。そしてその体勢で硬直しました。目線は手帖へ一心に注がれています。その表情の恐ろしかったこと。口はぴっしりと山形に結ばれ、対照的に目はかっと、見入る、というよりは魅入られているような、そんな様子で見開かれているのです。
 暫くすると、彼はまた忙しなくペンを動かし始めました。更に時間が経つと、再度静止し、先述の表情をし、それからまた手を動かし……講義中ずっとそれを繰り返していました。
 講義が終わると、彼は物凄い速さで机上を片付け立ち上がりました。
「あの……」
 私は思わず声を掛けました。当時は本当に思わず、という感じでしたが、今思い返せば、作家や詩人に憧れていた私にとって、一心不乱に何かを生み出そうとする彼は、魅力的に見えたのかもしれません。
 呼び止められた彼は、大層驚いていました。
「……何ですか」
 その一言で人に慣れていないのだと知れました。
「講義中ずっと、何を描いていたのですか?」
 彼は一瞬目を大きく開き、それから唇を噛みました。私は、聞いてはいけないことを聞いてしまったのかと焦りました。
 しかし、すぐに彼はふっ、と息を漏らし、
「初恋の人です」
 顔を赤らめて屈託なく微笑みました。
 私と彼はすぐに仲良くなりました。彼も、私と同じく、作家や詩人への憧憬を持っていました。とりわけ、彼は詩人になりたい、と呟くように言うことがよくありました。このことは、私には少なからず衝撃でありました。私は彼が絵を描いているところを最初に見たので、彼はそちらを目指しているのだと思い込んでいました。
 彼が詩人を志す契機は、初恋の人だと彼は言いました。初恋について話す彼は、物静かではにかみ屋の平生とは異なり、頗る饒舌でありました。詩人志望の語彙や表現で以って、まるで芸術を讃えるかのような口吻で語るのです。
 しかし、奇妙なことには、彼は初恋相手の容姿については語っても、彼女との出会い、会話、そういった具体的な思い出については全く話さないのです。また、容姿においても、先述の通り詩的表現を多分に交えた描写ですので、私の脳裏に浮かぶ顔はその時その時で変わります。彼の初恋は、空中へ撒いた水が一瞬だけ何かの形を象って見えるような、掴みどころのない朧気なものでありました。それでいて、語り口や表情には真に迫るものがあり、それが確と事実であって、かつ彼の人生に多大な影響を与えたであろうと感じられるのです。
 初恋の隠匿へ対する彼の徹底振りは異常と言って差し支えなく、初めて彼を見た時手帖に描いていたものさえも見せてくれませんでした。
 はい、何でしょう?まあ、確かに、この彼の初恋と、彼の死と、何の関係があるのかさぞ気にかかることだろうと思います。ですが、話さなければならないのです。早く聞きたいのは山々でしょうが、もう少しあなたには、彼の死以外の話に付き合っていただきます。念を押しておきますが、必要だから話すのです。
 ある夏の日です。私は彼に誘われ、最近開いたばかりの古書店へ行く約束になっていました。
 最寄りの駅へは彼が先に着いていました。彼は日陰から日向を凝視しているのですが、視線の先には黒々と熱されたアスファルトが蟠っているのみでした。彼の表情は、あの時のものでした。初恋の相手を無我夢中で描いていた時の、純真、熱中、狂気を孕んだ目です。
 私が声を掛けると、彼はびくり、と肩を跳ねさせました。そして、
「じゃあ、行こうか」
 と、取り繕うように歩き始めました。
「どれくらい歩くんだ?」
 私も深く触れずに話を合わせました。
「30分くらいかな」
「そんなに?バスとかないのかい?」
 彼は立ち止まりました。
「ほら」
 目線の先には、やはりアスファルト。
「陽炎を見てたいんだよ」
 アスファルトの周囲は、ゆらゆらと歪んでいました。
「陽炎っていうのはゆらめきだよ、文字通りの。実際には揺れていない。そう見えるだけ。でも、全てが錯覚なわけじゃない。アスファルトも、その周りも、揺れているもの自体はちゃんとある。ただ揺れている、その部分だけがないんだ。あそこには、現実とそうでないものがせめぎ合っているんだよ、きっと。僕達が時々見えない何かを見るのは、そのせいだと思う。ねえ君、」

「あの中へ行けたらどんな心地だろうね」

 そう言った彼の表情は、ぞっとする程美しかったのです。いいえ、恋愛とか性愛とか、そういう所に由って来たるものじゃないんです。ただ、そうですね。おかしなことを言いますが、私はあの時、彼の表情の中で、見たこともなく、剰え判然と思い浮かべることすらできない彼の初恋相手の姿態がゆらめくのを見たのです。まるで陽炎のように。
 その後、ですか。その後は取り立てて何も起こりませんでしたよ。私はこの陽炎の話だけを伝えておきたかったのです。勿論、あなたが焦れているのも分かります。ですが、ただ彼の死の場面のみを語るより、これを話しておく方が、随分と分かり良いだろうと思うのです。それに、いらぬ世話かもしれませんが、あなたの書く記事への配慮でもあるのですから。
 さあ、これからが、あなたの最も聞きたい部分でございます。
 互いに酒を飲める年になってからは、どこか適当な居酒屋で飲んだ後、彼の下宿へ泊まることがよくありました。彼は大学の近くに部屋を借りていましたから、随分と便が良かったのです。
「ちょっと遠回りしないか」
 その日も、彼の下宿へ向かう道中でした。
 私は空を見上げました。案の定、真珠のような満月が青白い輪を纏っていました。彼が歩きたがる時、それは決まって、月がよく見えたり、桜の咲く頃だったり、虫の音の響いていたり……彼は自然の風物に対して、人並み外れた愛着と好奇心を寄せていました。私は二つ返事に承諾しました。
 彼の遠回りは存外遠回りでした。私達は、とうとう砂浜へ来ていました。
 月の冷たくも柔らかな光を、浜の砂は半ば吸収し半ば反射し、仄青く仄白く、幻想の様相を呈しています。私の想像する月面に似ていました。しかし、空を見れば月が浮かんでいます。月面にて月を眺む、そんな心持でありました。
 彼は徐ろに海を向いて腰を下ろしました。次いで私もそうしました。
「君と初めて話した日」
 彼は海を向いたまま言いました。
「これを描いていたんだ」
 取り出した紙片は手帖の頁でした。そこには、スケッチと遜色ない程精巧に女性が描かれていました。私はそれを受け取り、月光へ透かしました。何を思ってそうしたのかは見当もつきません。ただ、そうするべきだと強く衝かれたのです。果たしてそれは奏功しました。
 月光を肌に湛えながら優しく微笑む彼女は、月そのものの神秘と静謐をその身に宿しつつ、紙上に鎮座しました。こうすることで完成するよう予め設計されていたのでは、とさえ思えてくる美しさでした。
 と、一頻り感動した後、初めて気付いたのです。これは、彼が頑なに語らなかった初恋相手であると。彼は語ろうとしている。初恋という秘密を開示するつもりでいる。興奮がざわざわと募りました。
「僕がこれまで初恋を語らなかったのは、無論恥ずかしかったのもあるけれども、それだけじゃない。人に語ってしまえば、それはもう僕だけのものではなくなるからだ。僕は詩人になりたい、そう言っていたけれど、それは詩を書いて食っていきたいというわけじゃない。上手く語る術を探していたんだ。僕の感情、当時の場景、彼女の美、それらを冒涜せず、かつ保持したまま伝えられやしないかと模索していた。詩人とはそういう意味だ。僕は僕の初恋を表現するためだけの、詩人でありたかった」
 だけどね、と言いながら、彼は砂を掬って前方へ投げました。月光の香を可視化したように砂は宙を舞いました。
「どうやら僕にはできないようだ。どんな比喩も語彙も、まるで意味を成さない。彼女は彼女でしかないし、僕の見たものは僕の見たものでしかない。この脳内をそっくりそのままスクリーンへ映せればいいんだけど。結局伝えるためには言葉しかない」
「でも、この絵なんかよく描けているじゃないか。言葉でなくとも絵であれば上手く表現できそうなものだけど」
 彼は笑いました。
「絵も君、言葉とそう変わらないよ。写実的な絵、とは言うけど、やはりそれは絵なんだ。実物の方が本物だ。個人というフィルターを通して取り込まれたものが、また個人というフィルターを通して出力される。その時点でどれ程歪むと思う。何を書いたってどう描いたって、純粋な現実をそのまま写したものなんて生まれやしない。それなのに、あるがままを求めることの滑稽たるや……そう気付いたから、僕はそれらの手段を、何かを伝えるためだけに使うのは止めようと思った」
 海は凪いでいました。
「今日でなければいけない理由も特にはない。ふと今日、話そうと思った。それだけのこと。だけど、やっぱり僕は駄目だなあ、初恋、それを話すためだけに、こんなに前置きをしなくちゃならないんだから。まあ、これも愛嬌、それだけ僕には一大事だということの証左だとでも思ってくれ。でも、だからといって気負わなくてい。ただ聞いて欲しいんだ」
 一際大きく吐いた息に、私は彼の心情を垣間見ました。彼は砂浜へ来てから、1度も目を合わせていません。
「小学生の頃、僕は夏休みになると、母の実家がある田舎へ遊びに行っていたんだ。毎年夏が楽しみだった。彼女を見たのも、その田舎だった。その日は朝から遊びに出ていた。見たことない虫を捕まえるって意気込んで。ああ、懐かしい。ただ、僕は意気込むあまり、水筒を忘れて家を出てしまった。しかも、僕は夢中になって、かなり遠くまで来ていた。当時の僕は考えなしに動くところがあったから、割に早い段階で水筒のないことには気付いてたけれども、喉が渇いたら帰ればいい、くらいに楽観していた。それがいけなかった。僕が、これは早々に帰らねばまずい、と気付いた時にはもう、熱中症か脱水症状か、ふらふらになってた。その日はどうやら夏でも特に暑い日だったみたいだ。それに加えて、田舎とはいっても道の舗装くらいはされててね。鉄板みたいなアスファルトの上を、気息奄々としながら、足取りはとぼとぼと、でもその実懸命に歩いた。すると、遠くの方に、水が見えてきた。路面が濡れて、そこに風景が鏡写しになってて。まあ、言うまでもなく逃げ水っていう奴で、つまりは水なんてないんだけど、当時は知らなかったし、意識も理性も鈍っていたから、取り敢えずあそこまで行けば水があるから何とかなるかも、って少し気力が湧いた。でも、逃げ水っていうだけあって、一向に水には追いつけない。さっき濡れて見えた辺りまで来ても、また同じだけ遠くの地面が濡れてる。もうそろそろ動けなくなるかな、って思った時だったよ」
 彼はあの顔をしていました。記憶を矯めつ眇めつ反芻している時の顔です。
「女性がいたんだ。濡れた路面に映る風景……蜃気楼の中だけに。彼女はにっこりと笑って手招きしている。僕はまた歩き始めた。体が勝手に動いたんだ。だけど、彼女は逃げ水の中にいるから、やはり近付けやしない。離れていく水の中でずっと僕を誘うばかりで。僕は段々朦朧としてきた。次第に視界がゆらめいて、僕は立っていられなくなった。とうとう僕は倒れた。視界が薄れ、意識の途切れる間際──」
 ──フッ、と笑う声が聞こえたそうなんです。
「目が覚めると、僕は母の実家にいた。実のところ、僕は結構近くまで帰って来ていたみたいなんだ。倒れている僕を見つけたのは近所の人だったというし。僕はアスファルトへ頬を押し付けて倒れていたというのに、どういうわけか火傷は負っていなかった。けど、僕にはどうでもよかった。目覚めてからも、頭はぐわんぐわんと揺れて気持ち悪くて、それでも、女性の顔や声が頭から離れなくて。その女性、言っておくけどその絵の女性だよ、彼女は以来ずっと、今この瞬間も、僕をどこかへ誘っている。まあ、あれから1度も見ていないけど」
 っていう話、と彼は括りました。恥ずかしそうに笑う彼の横顔を、月光が滑らかに撫でていました。
「帰ろうか」
 彼は立ち上がりました。照れ隠しだろうと察しました。
「そうだね」
 彼はまだ海を見ています。
「……」
 彼は海を──あの顔で見ているのです。蜃気楼に魅入られた、狂的なまでに執着を滲ませた、あの目です。
「見える」
 低い声でした。誰に言うでもなく、ただ口から漏れたような様子でした。彼は海へ歩き始めました。とぼとぼと、それでいて確と、踏みしめるような足取りです。私は先程話に聞いた、幼い彼を重ねました。
 彼は海へ入りました。靴が見えなくなるくらいです。彼は止まりません。水を掻き分けて進んでいきます。私はただ眺めていました。いくらでも止めようはあったのでしょうが、私もまた、何かに魅入られていたのです。陽炎の話を聞いた時、もしやそれが彼の本懐なのではと思いました。あのゆらめきのなかへ微睡んでいくのが彼の宿願なのでは、と。
 さらにいけないのは、その情景です。万頃と広がる紺碧の夜空、藍錆色に沈む海、満月がそこへ光の欠片を散らし、水面はアメジストをばら撒いたように燦めいています。そして、その濃紺のベールへ分け入る1つの影法師……加えて、浮島現象、というのでしょうか、対岸にある筈の島が、水平線へ浮かんで見えるのです。これを幻想と言わずしてなんと言うのでしょう。私は幻想と現実のどちらへいるのか、また、何を見ているのか、全く混迷していました。
 気付けば、彼は既に上3分の1程しか見えなくなっていました。
 忽然と大きな波がやって来て、彼を覆いました。彼は呑み込まれました。波が過ぎた後、そこに彼の姿はありませんでした。水面がただゆらめいていました。
 と、いうのがまあ、私と彼に纏わる話なのですが、いかがでしたか。ええ、そうですか、それなら何よりです。こちらとしましても、話す甲斐があったというものでございます。いい記事にして下さい。ああ、払って下さるんですか、では、お言葉に甘えて。すみませんね。
 記者は嬉々として帰っていった。
 私が彼を殺したと知らずに。
 殺すつもりはなかった、というよりはまさかああなるとは思わなかった、という方が近い。
 私は彼に言ったのだ、「水平線の向こうへ誰かがいる」と、ただそれだけ。その後は記者に話した通りである。彼は自らゆらめきへ身を投じた。
 これが殺人になるかは分からない。ただいくつか言えることもある。
 私は、彼が彼の初恋を話す時、正気でなくなるのを知っていた。知っていて唆したのである。また、入水していく彼を止めることは全然可能であった。幻想的な情景に揺さぶられながらも、私は存外冷静だったのである。死んでいく彼を、私は敢えて止めなかった。
 何故、それが肝要であることは重々承知しているが、私自身もそこが分からない。そうすべきだと思った、としか言えない。
 私が説明できるのは、「水平線の向こうへ誰かがいる」と言った理由のみである。少しからかおうと思ったのだ。
 私は彼に嫉妬していた。私は作家や詩人に憧れ、いつかは何かを書きたいと望んでいたが、何かが浮かんでくることはなかった。憧憬という原動力はあっても、実際に駆動させる実体がなかった。燻った焦燥や逸る自責は充満するばかりで、発散させる場所がなかった。そんな中で彼に出会ったのだ。
 彼には、初恋という原体験、そこに付随する陽炎の話のような感性、追い求める胆力、あらゆるものが揃っていた。私にはないものばかりである。
 初めはただ尊敬していた。だがそれは徐々に変容していった。それでも、良い友人であることに変わりはなかった。
 明確に引鉄を引かれたのは、彼の初恋を語る前、彼の絵を月光に透かした時である。
 文字が、月光と共に透けて見えた。裏側に書かれているので反転している。ただ1言である。

 蜃気楼を恋う

 やられた、と思った。何も生み出したことのない筆の折れる音がした。いかに悩み、いかに迷い、いかに苦しもうとも、この偶然の芸術を超えられはしないと悟った。
 その後の話は私に何をも齎さなかった。私は人知れぬ失意の中で茫然と彼の初恋を聞いていた。
 魔が差した、と言うより外ない。憑き物の落ちたような彼を見て、心がゆらめいたのだ。
 私は初恋を話さぬ彼が好きだったのかもしれない。その1点においてのみ、彼は私の中で特別だったのかもしれない。蜃気楼に魅せられた彼に、私もまた魅せられたのかもしれない。もしくは、彼にはああなって欲しいと、どこかで思っていたのかもしれない。
 今でも時々、彼を見ることがある。風にそよぐ木の葉の裏、蒼穹を泳ぐ雲の透き間、月を背負い足元に伸びる影。そういった場所へふと現れては、ゆらめいて消えるのである。彼の最期と同様にこちらへ背を向けて、ゆらめきへ溶けるのである。
 嗚呼、蜃気楼を恋う。

蜃気楼を恋う

蜃気楼を恋う

友人の死の真相を語る男の話。

  • 小説
  • 短編
  • ミステリー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-04-27

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