緑のお茶を 章子 緑が滲んでテレビの音が音符のように見えた気がした雨が騒がしくて静まった心がまた暴れ出したしずくとなって垂れ落ちてゆくゆっくりとこんな日に思い煩いをぶり返してこまった私は緑のお茶を飲み干した 緑のお茶を