緑のお茶を

緑が滲んで
テレビの音が
音符のように
見えた気がした

雨が騒がしくて
静まった心が
また暴れ出した

しずくとなって
垂れ落ちてゆく
ゆっくりと

こんな日に
思い煩いを
ぶり返して
こまった私は
緑のお茶を
飲み干した

緑のお茶を

緑のお茶を

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-04-26

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