ヒトリの空間
自分は他人とは違う世界に生きていて、私だけ遠い存在のように思えました。
ひとつの世界の中でこれだけ他人との距離が身近であり、遠いものだと感じました。
四角いコンクリートの部屋
現実と妄想に入り混じり。
今がキライ。
1日目。
ここはコンクリートの四角い部屋の中。出口は無い。
ある物は、シングルサイズのベッドとパソコン、トイレ、水道、食料の出てくる20センチ程度の穴、コンセント、天井には裸電球がぶら下がっている。
別に閉じ込められたわけではない。自分から引き篭もった、8畳と細長い生活スペース。
何もせず、誰の声も聞こえない。ただそれだけが幸せだった。
幸せの形は人それぞれだと誰かが言っていた気がする。今ならそれが身をもって実感できる気がする。私がこうしている間にも、社会の時間は流れ、時代は移り変わっている。
そんな流れを私は放棄した。
会社、学校、生活、家庭、すべての者に時間が流れている。そうした時間の流れについて行けず、取り残される人間もいる。そうした者たちは学校にも行かず、会社にも行かず、家庭も築かない。
普通が一番の苦痛。
そんな事柄に気づかず、苦しむ事が無い人は幸せだと思う。
私自身は職もあり、家族がいて、他人から見れば”順風満帆”そのものに映るだろう。
仕事では人一倍働き、家に帰れば、誰よりもいいパパを演じた。
しかし、私はそんな普通がとても辛く、生きながらに地獄にいる様だった。
今の現実から目を背けたい。全力まで現実なら逃げ出したかった。
その為にはまず金がいる。一般のサラリーマンは大概お小遣い制だろう。
ワイドショーなどを見ていても月のお小遣い平均の特集が組まれていたりする。
最低でも、3000万ぐらいの金が必要だった。お小遣いを節約などの話ではない。自分の幸せの為には何でも出来る気がした。
そんな思いを秘めていた。
2日目
この部屋には時計がない私は時間と言うものが嫌いだ。何時に起床し、何時に会社、または学校に行く。予定、時間、決められた時間と言うのもに強いストレスを
ヒトリの空間
あなたの世界は、本当にみなと同じ世界にいますか?
もしかしたら、今、世界にいると思っているのはあなただけ
かもしれませんね。