短歌書き溜め『新しい靴を買って、忘れ物を取りに行く。』
君だから 触れても シてもいいのにな
優しいけれど 優しくないよ
フシダラじゃないんだよ
あなたと心で繋がりたいだけ
無邪気な君を襲いたい
17才の 僕のライオン
ライオンに 手綱を掛けて 散歩する
僕の左手 君の柔肌
雨傘を 畳むふりして 目を逸らす
濡れたワイシャツ 透けた肩紐
空色の セーターを掻く 白い指
僕にも春を 連れてきた君
右腕を 突いたその指 柔らかさ
僕の心の スイッチ押した
3センチ 隣に君が 座るから
来週からは 良い服着るね
「何がスキ?」
せっかく聞いてみたんだもん
私のスキも チューニングする
少しだけ 勇気を出して 抱きしめた
バスタの片隅 頬を重ねて
明日には 声しか聞けなくなるんだね
解けないで指 帰ってくるよ
待ち合わせ ドキドキ揺れる イヤリング
たまには「可愛い」思ってほしい
短歌書き溜め『新しい靴を買って、忘れ物を取りに行く。』