報道も伝えないNazis、分からない事其の他

報道も伝えないNazis、分からない事其の他

過去は知る知らないで・・。


 NHKでも知らないのか、世代の差なのか分からないが、Nazisについて語るのであれば、当時のeuropeの人々が怖れた相手は軍隊だけでは無かった。ホロコーストと言えばユダヤの迫害の事を考えるだろうし、至上大虐殺をイメージするだろう。 
 オードリー・ヘプバーンの母が気にしていた事があった。彼女の名前がUK名だった事だと思う。
 其れで名前を変えたりしたという事になる。国を超え逃げたが、おそらくは「Schutz staffel」や「Gestapos」等の追及から必死になり逃げたのかも知れない。
 其れは兎も角、NHKが知らないのには驚いたが、戦後の此の国のintelligentsiaなら誰でも知っている事で、「親衛隊」「Gestapos~秘密警察」「Heinrich Luitpold Himmler」「 Paul Joseph Goebbels」。
 面倒なので詳しくは、検索してみたら良い。
 親衛隊と此の国の言葉で書いてしまうと、世界中に存在した、或いは存在する組織だけでなく、此の国ではアイドルの親衛隊や暴走族の親衛隊という意味にも使われそうだ。
 其処で改めて「Schutz staffel」とすればNazisの呼称になり、戦後もUSAに残虐殺害されたり、世界中に逃げた物については亡くなった事が証明されるまで追跡をされた。
 ユダヤ虐殺の罪もあった。現在Nazis Germanyに関する事は封印されている事も多い。
 此の国では「近衛師団」UKでは「近衛兵」等、歴史上年代を遡ったり、兎に角世界中に同じ様な意味合いの言葉が見られる。
 数十件の中で、今、放送局が気になって仕方がない二国にも、「ロシア国家親衛隊」「ウクライナ国家親衛隊」という名が見られた。
 此の単元は終りにするが、最後の「 Paul Joseph Goebbels」ゲッベルスはpropagandaの天才と言われた。
 其の中には演説もあるが、Hitler等の演説とは逆だったという説もある。また、小児麻痺であったが、女性関係は凄かったという。
 此の国でもNHKが大河に取り上げた、何とかが日銀の一万円札になるが、角度を変えてみれば、妾6人に更に吉原に日参した単なる女たらしに過ぎないと言えそうだ。
 検索をし過ぎると、いい加減なものまで信じてしまう事になると拙いので、あまりいろいろなものを見ない方が良いとも思われる。
 進化した文明の尾上雄二達から見れば、一つの事にある考えを当て嵌めた次には、百八十度全く逆の見方をする事が人類にできれば、懸命だと言っている。
 今の世代は、ニュース記事をおかしく妄想を持って考えてしまう傾向が強く、其れは実害は無いにしても、くだらなく有り得ないと吐き捨てる事に通ずるだろう。
 其の一国であるChinaの台湾を取得するという方法にしても、USAは制空権は取られそうと言っていたり、いや、わが国が守ると言ったりだが、Chinaの主張通り平和りに取るとすればかなり難しい。
 いい加減と言えば、マイクロソフトの関連MSNニュースに載っているコマーシャルや、記事には嘘がかなり含まれ、読まない方が良いものが多過ぎる。
 実際に幾つかの会社の本社を見れば其れが分かるが、昔からある様な政府系の右翼だったり、極右翼が多い。
 さて、そろそろ終わりにするが、放送局が拘っていた大国の核使用だが、少なくとも小国内で使用する事は無いと思われ、何処の国もそうだが、対USA本土と基地攻撃の可能性としてはあるかも知れない。
 夏とか何時とか分からないが、小国の接近に対しては、兵器でも同じ様な物はあるが、別の物が役に立つ・・実際に何処まで其の事に気が付くか?また、使用方法を工夫するかは不明。
 何個師団・コース・時期・等は関係無いと思われる。
 其れでは、この後は何かの記事でも貼り付けて終わる事にする。



 トロッコ
 芥川龍之介



 小田原熱海あたみ間に、軽便鉄道敷設ふせつの工事が始まったのは、良平りょうへいの八つの年だった。良平は毎日村外はずれへ、その工事を見物に行った。工事を――といったところが、唯ただトロッコで土を運搬する――それが面白さに見に行ったのである。
 トロッコの上には土工が二人、土を積んだ後うしろに佇たたずんでいる。トロッコは山を下くだるのだから、人手を借りずに走って来る。煽あおるように車台が動いたり、土工の袢天はんてんの裾すそがひらついたり、細い線路がしなったり――良平はそんなけしきを眺ながめながら、土工になりたいと思う事がある。せめては一度でも土工と一しょに、トロッコへ乗りたいと思う事もある。トロッコは村外れの平地へ来ると、自然と其処そこに止まってしまう。と同時に土工たちは、身軽にトロッコを飛び降りるが早いか、その線路の終点へ車の土をぶちまける。それから今度はトロッコを押し押し、もと来た山の方へ登り始める。良平はその時乗れないまでも、押す事さえ出来たらと思うのである。
 或ある夕方、――それは二月の初旬だった。良平は二つ下の弟や、弟と同じ年の隣の子供と、トロッコの置いてある村外れへ行った。トロッコは泥だらけになったまま、薄明るい中に並んでいる。が、その外ほかは何処どこを見ても、土工たちの姿は見えなかった。三人の子供は恐る恐る、一番端はしにあるトロッコを押した。トロッコは三人の力が揃そろうと、突然ごろりと車輪をまわした。良平はこの音にひやりとした。しかし二度目の車輪の音は、もう彼を驚かさなかった。ごろり、ごろり、――トロッコはそう云う音と共に、三人の手に押されながら、そろそろ線路を登って行った。
 その内にかれこれ十間けん程来ると、線路の勾配こうばいが急になり出した。トロッコも三人の力では、いくら押しても動かなくなった。どうかすれば車と一しょに、押し戻されそうにもなる事がある。良平はもう好よいと思ったから、年下の二人に合図をした。
「さあ、乗ろう!」
 彼等は一度に手をはなすと、トロッコの上へ飛び乗った。トロッコは最初徐おもむろに、それから見る見る勢いきおいよく、一息に線路を下くだり出した。その途端につき当りの風景は、忽たちまち両側へ分かれるように、ずんずん目の前へ展開して来る。顔に当る薄暮はくぼの風、足の下に躍おどるトロッコの動揺、――良平は殆ほとんど有頂天うちょうてんになった。
 しかしトロッコは二三分の後のち、もうもとの終点に止まっていた。
「さあ、もう一度押すじゃあ」
 良平は年下の二人と一しょに、又トロッコを押し上げにかかった。が、まだ車輪も動かない内に、突然彼等の後うしろには、誰かの足音が聞え出した。のみならずそれは聞え出したと思うと、急にこう云う怒鳴り声に変った。
「この野郎! 誰に断ことわってトロに触さわった?」
 其処には古い印袢天しるしばんてんに、季節外れの麦藁帽むぎわらぼうをかぶった、背の高い土工が佇んでいる。――そう云う姿が目にはいった時、良平は年下の二人と一しょに、もう五六間逃げ出していた。――それぎり良平は使の帰りに、人気のない工事場のトロッコを見ても、二度と乗って見ようと思った事はない。唯その時の土工の姿は、今でも良平の頭の何処かに、はっきりした記憶を残している。薄明りの中に仄ほのめいた、小さい黄色の麦藁帽、――しかしその記憶さえも、年毎としごとに色彩は薄れるらしい。
 その後のち十日余りたってから、良平は又たった一人、午ひる過ぎの工事場に佇みながら、トロッコの来るのを眺めていた。すると土を積んだトロッコの外ほかに、枕木まくらぎを積んだトロッコが一輛りょう、これは本線になる筈はずの、太い線路を登って来た。このトロッコを押しているのは、二人とも若い男だった。良平は彼等を見た時から、何だか親しみ易やすいような気がした。「この人たちならば叱しかられない」――彼はそう思いながら、トロッコの側そばへ駈かけて行った。
「おじさん。押してやろうか?」
 その中の一人、――縞しまのシャツを着ている男は、俯向うつむきにトロッコを押したまま、思った通り快い返事をした。
「おお、押してくよう」
 良平は二人の間にはいると、力一杯押し始めた。
「われは中中なかなか力があるな」
 他たの一人、――耳に巻煙草まきたばこを挟はさんだ男も、こう良平を褒ほめてくれた。
 その内に線路の勾配は、だんだん楽になり始めた。「もう押さなくとも好よい」――良平は今にも云われるかと内心気がかりでならなかった。が、若い二人の土工は、前よりも腰を起したぎり、黙黙と車を押し続けていた。良平はとうとうこらえ切れずに、怯おず怯おずこんな事を尋ねて見た。
「何時いつまでも押していて好いい?」
「好いとも」
 二人は同時に返事をした。良平は「優しい人たちだ」と思った。
 五六町余り押し続けたら、線路はもう一度急勾配になった。其処には両側の蜜柑畑みかんばたけに、黄色い実がいくつも日を受けている。
「登り路みちの方が好い、何時いつまでも押させてくれるから」――良平はそんな事を考えながら、全身でトロッコを押すようにした。
 蜜柑畑の間を登りつめると、急に線路は下くだりになった。縞のシャツを着ている男は、良平に「やい、乗れ」と云った。良平は直すぐに飛び乗った。トロッコは三人が乗り移ると同時に、蜜柑畑の※(「均のつくり」、第3水準1-14-75)においを煽あおりながら、ひた辷すべりに線路を走り出した。「押すよりも乗る方がずっと好い」――良平は羽織に風を孕はらませながら、当り前の事を考えた。「行きに押す所が多ければ、帰りに又乗る所が多い」――そうもまた考えたりした。
 竹藪たけやぶのある所へ来ると、トロッコは静かに走るのを止やめた。三人は又前のように、重いトロッコを押し始めた。竹藪は何時か雑木林になった。爪先つまさき上りの所所ところどころには、赤錆あかさびの線路も見えない程、落葉のたまっている場所もあった。その路をやっと登り切ったら、今度は高い崖がけの向うに、広広と薄ら寒い海が開けた。と同時に良平の頭には、余り遠く来過ぎた事が、急にはっきりと感じられた。
 三人は又トロッコへ乗った。車は海を右にしながら、雑木の枝の下を走って行った。しかし良平はさっきのように、面白い気もちにはなれなかった。「もう帰ってくれれば好いい」――彼はそうも念じて見た。が、行く所まで行きつかなければ、トロッコも彼等も帰れない事は、勿論もちろん彼にもわかり切っていた。
 その次に車の止まったのは、切崩きりくずした山を背負っている、藁屋根の茶店の前だった。二人の土工はその店へはいると、乳呑児ちのみごをおぶった上かみさんを相手に、悠悠ゆうゆうと茶などを飲み始めた。良平は独ひとりいらいらしながら、トロッコのまわりをまわって見た。トロッコには頑丈がんじょうな車台の板に、跳はねかえった泥が乾かわいていた。
 少時しばらくの後のち茶店を出て来しなに、巻煙草を耳に挟はさんだ男は、(その時はもう挟んでいなかったが)トロッコの側にいる良平に新聞紙に包んだ駄菓子をくれた。良平は冷淡に「難有ありがとう」と云った。が、直すぐに冷淡にしては、相手にすまないと思い直した。彼はその冷淡さを取り繕うように、包み菓子の一つを口へ入れた。菓子には新聞紙にあったらしい、石油の※(「均のつくり」、第3水準1-14-75)がしみついていた。
 三人はトロッコを押しながら緩ゆるい傾斜を登って行った。良平は車に手をかけていても、心は外ほかの事を考えていた。
 その坂を向うへ下おり切ると、又同じような茶店があった。土工たちがその中へはいった後あと、良平はトロッコに腰をかけながら、帰る事ばかり気にしていた。茶店の前には花のさいた梅に、西日の光が消えかかっている。「もう日が暮れる」――彼はそう考えると、ぼんやり腰かけてもいられなかった。トロッコの車輪を蹴けって見たり、一人では動かないのを承知しながらうんうんそれを押して見たり、――そんな事に気もちを紛らせていた。
 ところが土工たちは出て来ると、車の上の枕木まくらぎに手をかけながら、無造作むぞうさに彼にこう云った。
「われはもう帰んな。おれたちは今日は向う泊りだから」
「あんまり帰りが遅くなるとわれの家うちでも心配するずら」
 良平は一瞬間呆気あっけにとられた。もうかれこれ暗くなる事、去年の暮母と岩村まで来たが、今日の途みちはその三四倍ある事、それを今からたった一人、歩いて帰らなければならない事、――そう云う事が一時にわかったのである。良平は殆ほとんど泣きそうになった。が、泣いても仕方がないと思った。泣いている場合ではないとも思った。彼は若い二人の土工に、取って附けたような御時宜おじぎをすると、どんどん線路伝いに走り出した。
 良平は少時しばらく無我夢中に線路の側を走り続けた。その内に懐ふところの菓子包みが、邪魔になる事に気がついたから、それを路側みちばたへ抛ほり出す次手ついでに、板草履いたぞうりも其処へ脱ぎ捨ててしまった。すると薄い足袋たびの裏へじかに小石が食いこんだが、足だけは遙はるかに軽くなった。彼は左に海を感じながら、急な坂路さかみちを駈かけ登った。時時涙がこみ上げて来ると、自然に顔が歪ゆがんで来る。――それは無理に我慢しても、鼻だけは絶えずくうくう鳴った。
 竹藪の側を駈け抜けると、夕焼けのした日金山ひがねやまの空も、もう火照ほてりが消えかかっていた。良平は、愈いよいよ気が気でなかった。往ゆきと返かえりと変るせいか、景色の違うのも不安だった。すると今度は着物までも、汗の濡ぬれ通ったのが気になったから、やはり必死に駈け続けたなり、羽織を路側みちばたへ脱いで捨てた。
 蜜柑畑へ来る頃には、あたりは暗くなる一方だった。「命さえ助かれば――」良平はそう思いながら、辷すべってもつまずいても走って行った。
 やっと遠い夕闇ゆうやみの中に、村外れの工事場が見えた時、良平は一思いに泣きたくなった。しかしその時もべそはかいたが、とうとう泣かずに駈け続けた。
 彼の村へはいって見ると、もう両側の家家には、電燈の光がさし合っていた。良平はその電燈の光に、頭から汗の湯気ゆげの立つのが、彼自身にもはっきりわかった。井戸端に水を汲くんでいる女衆おんなしゅうや、畑から帰って来る男衆おとこしゅうは、良平が喘あえぎ喘ぎ走るのを見ては、「おいどうしたね?」などと声をかけた。が、彼は無言のまま、雑貨屋だの床屋だの、明るい家の前を走り過ぎた。
 彼の家うちの門口かどぐちへ駈けこんだ時、良平はとうとう大声に、わっと泣き出さずにはいられなかった。その泣き声は彼の周囲まわりへ、一時に父や母を集まらせた。殊ことに母は何とか云いながら、良平の体を抱かかえるようにした。が、良平は手足をもがきながら、啜すすり上げ啜り上げ泣き続けた。その声が余り激しかったせいか、近所の女衆も三四人、薄暗い門口へ集って来た。父母は勿論その人たちは、口口に彼の泣く訣わけを尋ねた。しかし彼は何と云われても泣き立てるより外に仕方がなかった。あの遠い路を駈け通して来た、今までの心細さをふり返ると、いくら大声に泣き続けても、足りない気もちに迫られながら、…………
 良平は二十六の年、妻子さいしと一しょに東京へ出て来た。今では或雑誌社の二階に、校正の朱筆しゅふでを握っている。が、彼はどうかすると、全然何の理由もないのに、その時の彼を思い出す事がある。全然何の理由もないのに?――塵労じんろうに疲れた彼の前には今でもやはりその時のように、薄暗い藪や坂のある路が、細細と一すじ断続している。…………
 



「乗り切るも、倒れるのも、ことごとく自力のもたらす結果である。夏目漱石」

「我々人間の特色は、神の決して犯さない過失を犯すということである。芥川龍之介」

「更にそこから生まれるもののなき博学はくだらない。知識のコレクションに過ぎない。志賀直哉」



「by europe123 Atmosphere」
https://youtu.be/ItfFsmBmeOE
 

報道も伝えないNazis、分からない事其の他

参考になるかどうかは・・。

報道も伝えないNazis、分からない事其の他

Nazisは最も嫌われている。 中にはロンメルの様なものもいるが・・。 大抵は地獄の死者 ところで・・同じ人類である事も・・避けようも無い事・・。 だが・・NHKも知らない・・事実に・・触れてみる・・。

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-04-18

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著作権法内での利用のみを許可します。

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