春雷の響く夜に/新作短歌
今ちょうど前線の通過に伴い雷を伴った風雨が荒れ狂っています。
春雷の響きと共に風雨去れど
空虚なる心 まだ胸にあり
疾風の如くに駆け抜け栄冠を
得たる駿馬は空に嘶き
酒瓶を片手に闊歩せし無頼の徒
今は尿瓶を持ちてさ迷い
大病をどこ吹く風と春雷の
過ぎたる朝に戻りし友よ
持ち来る新玉ねぎの軸の蒼
残して友は緑風の路
目覚めしは 我が一番と言いたげに
黄色きバラは朝日に輝き
咲き乱る バラに囲まれわが友と
語れる日々はもうすぐそこに
☆ やっと今年の薔薇の一番花が咲きました。
朝の低温のせいでいくつか花芽がしおれて
しまいましたが。(いずみ)
春雷の響く夜に/新作短歌