記憶が

ぽんぽんぽんと
蹴られるボール
あちらでぽん
こちらでぽん

シュートは決まらない

記憶が
その度
よみがえる
花火のように
ぽん
ぽん
ぽん

過去は私を
背負い投げして
離さない

記憶のぬるつきを
振り払うように
蹴られるボールに
集中する

ぽんぽん
ぽん

消えておくれ
蹴られる度に
苦しみよ

記憶が

記憶が

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-04-13

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