ツツジの恋歌/新作短歌

恋知りぬ 乙女心か ツツジ花
  白き心に 紅き花燃ゆ 

葉隠れに 泣けば優しやツツジ花 
  ピンクの花弁に涙の朝露

夕暮れに ツツジの丘にたたずみし
  乙女の影や 今は何処に

鎮魂の 丘に開きし ツツジ花
  花ごとに微笑む 乙女 悲しや

想いでの 岬にありし遊園地
  ひっそりと咲くツツジ寂しや

我の身は 翼が折れた渡り鳥 
  寂しき水面の ツツジの花陰

才色も 富にも縁なき者たちは
  いかに過ごさん ツツジ咲く頃

身は低く 人見下ろさずに慎ましく
   桜の後に咲くツツジ花

眼を伏せて 歩み苦しき人々に
   花を見せんと ツツジは咲きぬ

  
☆ 早やツツジの季節になりました。寒暖の差が激しく
  体調管理に注意しましょう。(いずみ)   

ツツジの恋歌/新作短歌

ツツジの恋歌/新作短歌

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-04-10

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted