何度目の季節

この季節を迎えるのは・・・何度目でしょうか。
たくさんの思い出が、季節を迎えるたびに増えていくんだねって、
いろいろ思い出してみたら、たいしてそんなに思い出なんてないことに気づく。

雪の降る季節、雪玉作って電柱にむかって投げてみたりする。
何度投げても当たらない、それに霜焼けで手は真っ赤に。
早く帰ろう、温かいコーヒーを入れて身体も心も暖まろう。

そこらかしこに見覚えのない・・・誰かの記憶が散らばり落ちていることがあって。
ときどきそれを盗み見たりした。
楽しいこと、悲しいこと。
いろいろあった。
誰の記憶かは知らない。
昨日交差点ですれ違った人かしら。
それともテレビでみた有名人?
いろいろ。
いろいろあるんです。

私にもあなたにも。

何度目の季節

何度目の季節

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-12-31

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