「万博記念公園」

 骨の観覧車
 きしみて
 止まり
 また
 回り始める
 黄金の砂漠は孤高より見下ろし
 黒ずみたる錆つきたる胴長の身体はもっとも重たく
 背中にへばり付く見えぬ過去はその目を細め
 何処を見る
 何を睨む
 月の生れる夜の色した顔に
 白い眼二筋浮ばして
 何を
 何を

「万博記念公園」

「万博記念公園」

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-04-08

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