『ロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)』アイルランド民謡/新作日本語歌詞

『ダニーボーイ』としてのタイトルでも有名なアイルランド民謡です。

 
1   朝霧(あさぎり)の谷間を渡る 鐘の()はこだまして

    (なれ)の名を呼ぶが如くに 山の彼方(かなた)に消えぬ

    何処(いずこ)に  便りも絶えて この身が(くち)る前に

    も一度 (なれ)を抱きしめん  (いと)しの 我が子を胸に

    
   
2   春の陽は野辺(のべ)に輝き 雲雀(ひばり)の声は高く

    遠き峰の雪も消えて ()薔薇(バラ)も開 きぬ

    足早(あしばや)に季節は(めぐ)り (よわい)(かさ)ねたれば

    峠を越えて帰りくる 我が子の姿夢に見て


  
3   (なんじ)がこの地に戻り すでに(われ)(ゆき)

    土の下に()もれし(おり)は ひと枝の花をたむけ

    (いとま)(わけ)をいう前に ひとこと (わが)名呼びて

    母よ我を許せよと (なげ)くや 涙に暮れて

   

 ☆ 親の心、子知らず。親孝行、したいときには親はなく。
   今も昔も変わらぬ、親子の心情なのかなあ。(いずみ)

   

   


   
   

『ロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)』アイルランド民謡/新作日本語歌詞

『ロンドンデリーの歌(ダニー・ボーイ)』アイルランド民謡/新作日本語歌詞

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-04-06

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