わたしを穢してください
ぼくの部屋の聖域にちかい領域の写真。香水はもっているもの(八個だったかな?)のなかで一番好き、センシティブな薫りだけれども。
けっして二階堂奥歯さんイメージの詩ではありませんが、ぼくの考えや感覚に影響を受けているのはたしかで、この詩にはとくに濃厚です。精神病院に入院中に読破して極度の共感で情緒不安定になり、看護師にやんわり(強制ではなく)とりあげられました。
それ以来怖くて拾い読みしかできず、毎度余りの美にひいと悲鳴をあげています。
わたしを汚してください、
わたしを汚してください、
わたし 貞操なんてわかりません、
躰なんてズタズタに轢き散らせばいい。
わたしを穢してください、
わたしを穢してください、
わたしのすべてを傷跡で満たして、
好きに嬲って 使用して、どうぞ。
わたしを侵犯してください、
わたしを侵犯してください、
躰なんて識るかよ 汚れちまえよ、
わたしの不在に穿てよ、全てを。
*
わたしをどうぞ 穢してください、
わたしお前のポルノじゃない お前がわたしの起爆剤だよ、
城郭みえるよ、戦わせてよ、わたしの肉を穢してください、
その悉く、わたしの「わたし」は撥ねかえすから。
わたしを穢してください