或る見方とその実は何れも人類の考え方次第

或る見方とその実は何れも人類の考え方次第

或る人類の考え方。


 尾上雄二が社で今の世代の若者達と話をしている。青い惑星の別の三次元空間であれば、彼等のlevelはそこそこと言える。
 雄二達の郷里から送られた「levelの差を調整する為のイベント」と称されるものを頭脳に幾らかでも蓄積して貰おうと。
 決して洗脳のようなものでは無く、高度に進化している文明からのプレゼントと言ってもおかしくは無いだろう。
 ただ、今回の会話の中身は青い惑星に於ける構造不況に関する事柄が多かった。
 というか、言い方を変えれば、現状を話し合うに尽き、各人がどんなふうに先を見るのかという程度。
 従って、話題はいろいろな報道記事等の紹介・羅列から始まった。
 ところで、雄二は最近朝風呂に入る事が少なくない。青い惑星の気象がやや異常になっている事から、夜間の気温が若干低く感じられる。
 昨夏の昆虫不在も其の現われと言えるのかも知れず、雄二が育って来た過去には同じ様な事が無かったと。
 人類の中でも此の国の民はvirusに随分敏感に反応をしてき、政府のマスク着用の判断基準の根拠も曖昧だが、其れに従わない国民ばかりで、考えてみれば単に風邪をひいても着用の習慣で。
 Chineseも同じ様で、帰化した者達も同様に着用をしたまま。まあ、効果は全く無いに等しいが、別の面で・・女性が良く見える様な気がする。
 男性は化粧をしないが、昔から女性は化粧をするのが決まりごとの様だから、或る意味二重に化粧をしているようなもの。
 人類の体表面の露出度が度を過ぎ、性犯罪も至る所で増えているのだから、被害者の着用が犯罪の減少に繋がれば良いが、逆に加害者にとっては行動を煽る事に通づるのかも知れない。
 一緒に住んでいる若井夕子も、何も雄二に合わせなくても良かろうに、彼女の方が後から来たせいか同様に朝風呂に。
 同じ郷里の者同士の時にはbarriersuitを着たまま、つまりは人類に似せさせてはいるが、真の姿では無いから特段の拘りは無いと。
 そんな事は兎も角、夕子と三田綾子も連れだって社を訪れたが、社の連中には二人の美女の参加は歓迎されている。
 女優とそれに劣らぬ容姿の女性なら、其れも尤もなのだろう。signの代わりに社員達の頭脳に頑張ってのお守りを送ったよう。
 早速、記事の紹介から。
 Copyrighted(著作権遵守。) 東洋経済オンライン 、的場 昭弘 によるストーリー。
「USAの銀行破綻はG7世界体制崩壊につながる ドルの凋落と金の復活、アジア、アフリカの復興を呼ぶが、Title。
 2008年のリーマンショック以来となるUSAの銀行の破綻が起きた。その後にUSAの100以上の銀行の危機が伝えられ、なおかつそれがSwitzerlandのクレディ・スイスに波及し、破綻を引き起こし、今ではGermanyの銀行も危機だと伝えられている。
 人々は、これがリーマンショック以来の世界恐慌になるのではないかと、危惧している状況だ。
 さて、今回の出来事は次の点でリーマンショックとまったく違っている。それは、バブルの破綻といういわば自業自得の問題ではなく、その背景にアメリカのドルの価値低下と、アメリカの国債の信用低下が関連している点である。
 ドル基軸体制の危機
 信用不安の大きな理由は、アメリカという戦後経済を支えてきたドルを基軸とする世界システムが危機に瀕していることにある。
 また別の記事にも同じ様な事が載せられているようだ。綾子と雄二は第一次オイルショック・バブル崩壊・リーマンを経験。
 夕子も惑星訪問が決まったと同時にそれ等のdataを二人から譲り受けている。
 戦後経済体制は、1944年のブレトンウッズ体制で始まった。ドルを基軸通貨としたIMF(国際通貨基金)体制は、強い経済力をもつUSAと圧倒的に多くの「金」を持つUSAによる支配体制でもあった。
 1国の通貨ではなく、どの国のものでもない客観的通貨を作ろうとするケインズ案は葬り去られ、USAという国家の通貨を基準とした国際通貨システムができあがったのだ。
 それは、当時のUSAの圧倒的経済力からすれば当然のものであった。
 人類の歴史は、獲得した富を貨幣によってどう維持し、発展させるかで悩んできた歴史といってよい。
 資本主義の根幹こそ、この貨幣の探求なのだが、その貨幣となるものの価値が安定していないのだ。
 結局、人類は歴史的に金や銀といった産出量が限られていて、世界中の誰もが認める金属を貨幣だと考えるしかなかった。
 あるものが貨幣となるには、5つの貨幣の機能を充足しなければならない。①頭の中だけで存在し、現実的価値の実体を持たなくてもいい観念的貨幣、つまり計算の単位としての価値尺度機能、②流通を円滑にする流通手段としての機能、③現実に存在し価値を体現している実体的貨幣、すなわち価値を蓄蔵する蓄蔵貨幣としての機能、④国際決済において支払い手段として承認される機能、最後は⑤誰もが認める世界貨幣としての機能だ。これをすべて満たすものは、今の時代でもやはり金や銀しかないともいえる。
 1971年、当時のUSAのニクソン大統領がドルと金との兌換一時停止を宣言した「ニクソンショック」までは、ドルは金とのリンクをもっていたことで、間接的であるが、この5つの機能を持つことができた。世界中の誰もがドルを信頼し、いざというときにドルを金に変換すればいいので、安心してドルを使うことができた。
 ドルは信用貨幣であり、一種の手形である。その意味でそれ自体に実体的価値を持っているのではない。
 国家による信用の裏付けが価値なのである。しかし、金にない利点もあった。
 それは金と違って経済成長に合わせてどんどん自由に発行できることで、貨幣不足を避けることができるという特徴だ。
 ほころぶSWIFT体制
 もちろん金に価値の実体があるといっても、それはその産出に必要な労働の費用にすぎず、金を価値として認める人々の信用がなければ意味がない。
 「猫に小判」という言葉にあるように、猫にとっては金であろうとドルであろうと無価値である。
 しかし、金はそれを生産する膨大なコストがかかることで、信用のみならず実際にも大きな価値を持っている点がドルのような通貨と異なっている。
 だからこそ、絶大なる生産力を持つことで信用を獲得したUSAのドルは、金に代替できる信用を勝ち得ることができたともいえる。
 価値尺度として、流通手段として、蓄蔵貨幣として、支払い手段として、世界貨幣として、USAという体制が世界経済の中心にある限り、あたかもドルは金のような役割を持つことができた。
 しかし、国家というものは成長することもあれば、没落することもある。
 USA経済はすでに世界経済を牛耳るレベルにはない。その実態を暴露したのが、2022年から始まった経済制裁のつまずきである。
 USAはドルによる決済体制「SWIFT」を持つことで、すべての国の貿易にドルの使用を義務づけることができていた。
 だからこそ、この支払い体制からある国がはじかれると、その国は国際貿易決済が不可能となり、経済が立ちいかなくなる。
 USAはhegemony~ヘゲモニー(覇権)国家として、この方法を弱小国に多用してきた。
 しかし、何度もその制裁の対象になったRussiaやChinaなどが、このやり方にいつまでも我慢し続けるわけではなかったのだ。 二国の争いに対するロシアへの制裁が功を奏さなかったのは、制裁慣れしたロシアがその抜け道をすでに見つけていたことにある。
 もうずいぶん前から、ロシアや中国などは金の備蓄を始め、自国通貨の価値の安定を図り始めていた。
 そして、ドルによる多国間決済制度に代わるものとして2国間決済制度を導入し、国際貿易を維持することに成功する。
 そしてBRICSという新興国の経済グループの制度を拡大し、中国の元を中心とした新しい多国間決済制度を模索し始めた。
 もちろん、その先には人民元でもない、新しいデジタル通貨というものも構想されている。
 ロシア、中国が世界通貨をつくったら
 かつて社会主義体制では「振替ルーブル」という決済制度があった。
 この制度は社会主義国で相互の互恵貿易を前提にしていて1国が豊かになることを避ける決済制度であり、帳簿上でお互いが黒字、赤字にならないように調節するメカニズムであった。
 ただ、この振替ルーブルは、IMF体制のドルより世界貨幣としての流通性がなかったことによって、最終的には崩壊してしまった。
 ロシアや中国が元もしくはルーブルなどにより、新たな世界貨幣としての制度作りを始めたら、いったいどうなるだろうか。
 そうなるとドルの世界貨幣としての流通性は限定される。とりわけ、エネルギー資源や原料の多くがBRICSに賛同する諸国にあることで、ドルによる資源や原料の購入ができなくなるのだ。
 ペトロダラーという言葉は、USAが自国で刷った通貨で、石油資源を安く叩いて買うという制度であった。それが機能しなくなったらどうなるか。
 もっといえば、すでに金融やサービスに特化している西側諸国は、農作物や工業製品をBRICSの諸国に大きく依存している。
 USAは財政赤字と貿易赤字を抱えながら、どんどんドルを乱発し、これらの諸国から製品を買っていたのだが、それができなくなるのだ。
 こうして起こった現象が、世界貨幣であったドルの価値低下である。
 流通領域が狭まり、価値ある通貨として認められなくなれば、ドルは売られ、金に代わっていく。
 USAの国債を売っている中国などの国は、国債を売って得たドルを、金へ交換することで、ますますドルの価値は低下している。
 では、なぜ金を求めるのかといえば、金にはとてつもない魅力があるためだ。
 それは、金の生産は容易ではなく大量に生産できないこと、また腐敗することもなく、また細かく分割することもできることで、これまでの産出した金が価値を失わず残っていることだ。
 18世紀ITALYの経済学者フェルディナンド・ガリアーニは『貨幣論』の中で、金を「神の授けもの」といっているが、まさに人間が人工的に作れないという点でその名にふさわしいといえる。
 もちろん今後も、金が通貨として流通することはもはやないだろう。
 すでに、1オンス(約28.35グラム)=2000ドル以上という時代を迎え、金は稀少であり、通貨として流通する可能性はない。
 しかし金が、ある通貨の準備金になる可能性は十分ある。だから、今多くの国が準備金としての金を追い求めているのだ。
「世界市場はただひとつの富である貨幣を求めて叫ぶ」
 今回のUSAの銀行システムの危機は、IMF体制の危機問題と関係している。
 マルクスは、恐慌が起こったときに多くの者が「金」を求めることをこう述べている。
「鹿が水辺を求めて鳴くように、世界市場はただひとつの富である貨幣を求めて叫ぶ」「資本論」。
 確かに、今回の銀行破綻で求められているのはドルであり、金ではない。
 しかし、ドルが国際通貨として不安定であることがインフレを招き、そのインフレが利上げを呼び、その利上げが資金ショートと預金引き出しを導き出したのだとすれば、問題は簡単ではない。
 インフレを避けるためにドルを強くすべく利上げをすれば、資金需要は高まり、銀行預金のショートは加速される。
 しかし利下げをすれば今度はインフレが加速し、早く通貨を使おうと銀行の預金ショートは進む。まさに王手飛車取り、トレードオフの関係だ。
 『今の危機を乗り越えるには、経済制裁を解除し、ドルから離れていった国々を元のドル決済の国に戻すしかない。』
 とはいえ、アジアやアフリカ、ラテンアメリカ諸国にはこれまでの強いドルで何度も経済破綻をした国々が多く、ドルへの不信は大きい。
 復帰は簡単ではないだろう。『もはやG7による世界経済支配の体制は終わりに近づきつつあることを理解したほうがいいのかもしれない。』 
 
 USAの女性経済評論家も簡単に何れ欧州や此の国にも同じ現象が起きる可能性が強い・・と述べているが、経済制裁をやめる事などには到底触れていない・・いや、USAの国民としてはバイデンの手前、触れようがないのだ。
 
「どう?皆さんの考えは?」

「全く面白い事を述べていると思いますが、其の通りでは無いでしょうか?」
「TVの報道番組やニュース等を見ている限り・・やれ、何方が何処まで侵攻したとか・・支援・制裁ばかりですが・・西側諸国だけでなく、此の国も其の例に漏れず・・随分原始的な考え方しか持っていない・・そう思いました」
「岸田政権が待ち望む広島G7の意味が・・まるで・・砂上の楼閣の様に崩れ去るという事ですが・・?いえ、寧ろ・・折角広島でやるのであれば、原爆・核・原子力発電・原子力艦船等とはどういうものか?を、雰囲気で感じて貰った方が良いようですね?」
「そうなると・・近付く地方統一選挙や、近々、衆院解散総選挙があるというのも・・最早自民公明両党には投票できないという事ですね?」
「・・だが、その代わりがいるかどうか?以前の民主党の二の舞になる可能性があるのか・・?」
「・・其れなら、尾上CEOであれば間違い無く此の国を百八十度良い国に導いて頂けると・・私は思いますが?」
「・・同感だな・・」
「・・そうすると・・この別の三次元空間ともう一つの三次元空間を併せ持つ巨大な・・?」


「うん、そう言ってくれるのは嬉しいが、其れはある意味、人類に対する挑戦となる可能性がある。我々は何も人類の様な感情の生命体では無いので・・争いは起こせない。其れに・・人類には運動・スポーツを娯楽とし、其処での競争をするという本能から脱け出せない嵯峨(さが)・業(ごう)というものが存在し・・。USAが支配する・・昨日も起きた銃乱射事件が良い例で・・規律が無い自由主義の最大の欠点とは・・同じ人類同士であるにも拘らず差別をし、物事の検証をし、且つ其れで方向転換すると言う事が出来ない・・まあ、其処に尽きるという事かな?白人だとかアングロサクソンだとかなど言っているうちは・・絶対に進化は止まり退化をし始める・・いや、既に今の世代・・ああ、君達は別だよ・・退化をして行っている・・」
 
「・・どうして運動をしなかったのですか?」

「それはね?僕は此の国では空前のbabyboomの中(一学年が30万都市で6万人もいた。今は十分の一の6千人。ところが、学区の小学校や中学校になると、一学年に50数人のクラスが15クラスもあったという今から考えれば競争社会だった。勿論、偏差値などというものは無く、何をやっても壁に順位が張り出され文句も言えない・・ところが自殺者など皆無・・競争とは他人とでは無く自分自身との戦いなんだね?)俗に言うエリートコースを突っ走って来たんだが・・いや、決して自慢をしているのでは無いよ。例えば県下一の進学校・高等学校では体育の授業はこんな状況だったんだ。日体大を出た教師にも二種類あってね。三人いたんだが、一人だけ、「自分より成績が良い連中だから・・」と、僕は眼を掛けて貰ったんだが、鉄棒の逆上がりが入学試験に含まれていたんだが・・準手から逆手に変えただけで着地・・教師は大笑いしてね。バスケットの時には、僕は皆がボールを追っかけてごちゃごちゃになっている時に、一人だけ相手のゴールの下に終わるまでいて、そしたら教師が・・君がノーマークじゃないか?ってね?皆一斉にそれに気が付き、此方に投げたボールを誰の邪魔も入らず・・ダンク。また、跳び箱では、其の日は、前方倒立回転跳びだったんだが、普通は初めての人には両側に一人づつ補助の生徒が付き落ちないように両側から支えるんだが、僕はいきなり補助は危ないからどいていてください・・と言って、思い切り高く大きく回転し着地をしたんだ・・そしたら、教師が、へえ?・・君、度胸があるんだね?って感心をしたんだが、実は小学校の頃に既に同じ事をやっていたんだね?其れとね、此の国では勉強をすればスポーツマンにはなれなく・・何方か一つを選ぶしか無かったんだ。ところが、USAでは一旦どちらかに進んでも再びもう一つにチャレンジできると言われていて、其れで、オリンピック選手などが出易かったという経緯があったんだね・・だから、USAで有名な大学が世界で一番の様に言われるが・・そんな事は無いという事。身体が大きいという違いだけなんだ・・其れが後の時代になり・・大谷選手の様な身体に恵まれた人類が誕生したという事なんだ」

 本当は・・人類とは下半身の構造が異なり・・其れは人類に似せているから気付かれないのだが・・。
 社員とはここ迄で会話を終える事にした。
 

 綾子が。
「・・宇宙には生命体が多く存在するのだけれど・・USAのNASAの様に生命体は皆同じ構造だと決めつけたら・・お会いできないわよね?まあ、其れを知られたら・・大変な事になるけれど・・生物学を破壊してしまう事に繋がる・・」
「・・其れを言うなら・・君も夕子も世界一の美女であり・・人類の好みと構造をシミュレーションし・・しかも其れに・・似たところが無いようになど・・全く異なる美女と・・」 
 夕子が・・。
「時間が無いので・・今日はその辺りで終わらせましょう?」


 恒星が一つで其の周囲を惑星が、更に衛星がという事も・・太陽系にして・・広大な空間は拡がり・・捻れ・・歪み・・次元変遷・・となれば・・いや、兎に角美しいのであれば・・恐怖心も何処かに吹き飛ぶというもの・・。


「世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。ただ色々な形に変るから他にも自分にも解らなくなるだけの事さ。夏目漱石」

「正義は武器に似たものである。武器は金を出しさえすれば、敵にも味方にも買われるであろう。正義も理屈さえつけさえすれば、敵にも味方にも買われるものである。芥川龍之介」

「自分を熱愛し自分を大切にせよ。志賀直哉」




「by europe123 ORGBIT」


 https://youtu.be/TibQnxeGdPc
 

  
 

或る見方とその実は何れも人類の考え方次第

的を得ているのだが・・。

或る見方とその実は何れも人類の考え方次第

同じ人類でも・・どうしてこうも違うのか・・。 USA経済危機が欧州に・・此の国にと・・。 見解は人類により異なっても・・より良いものが適用されるべきでは・・? 世界中が勘違いをしている事と・・では・・どうしたら・・と言う事・・。 何も・・遥かに進化した文明ならずとも・・可能であると・・思うのだが・・。 非常に・・多くの人類が・・大きな勘違いをしている・・だが・・ある考え方次第では・・どうだろう・・如何かな・・? 容易い事かどうかは・・自分達が・・やってみるべきで・・可能であるのなら・・人類は・・退化せずとも・・済むのでは・・?

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-03-28

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

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