白拍子の舞/幻想短歌
白拍子と聞くとどうしても静御前を連想してしまいますね。
春風に 舞し乙女の花衣
散るは桜か恋の涙か
舞うきみの 黒髪揺れる花化粧
紅のくちびる 白きそのほほ
世を忍ぶ 月の烏帽子の白拍子
潤む瞳に秘めし想いは
振りかざす扇は高く翻り
黄金の太刀は袂に隠して
身は元に 帰れど戻らぬ過ぎし世の
昔を偲びて落ちる涙は
ほろ酔いて 共に手を取り舞し人よ
今もこの眼に微笑みの君
閉じし紅の 口を開きてとうとうと
心の内を唄いて舞いぬ
花満ちる吉野の春を見ぬままに
別れしき君の面影愛おし
☆今の人々は白拍子なんて言葉さえも聴いたことが
ない人がいるのかなあ、興味がある方一度検索
してみてくださいね。(いずみ)
白拍子の舞/幻想短歌