邦題 スーパーの水が売り切れでも、広大な宇宙空間が大きな手を拡げてくれている。

 邦題 スーパーの水が売り切れでも、広大な宇宙空間が大きな手を拡げてくれている。

法律で何とかなる事。


 何とかメイドという広告を見つけて電話をしたが散々待たされ、愛想の悪い電話が来た。
 簡単な掃除だけをして貰うだけだから、30分もあれば終わる筈で表示してある数千程度?
 其の二倍は掛かるようで、考えると言って電話を切った。
 何時ものレストランに行き書き物をしてから、昨日は夜の八時と遅くなってしまったので早めに終え帰宅する事にした。
 午後の二時を越えた辺りで店を出、帰宅途中の住宅街にある同期の家に寄ってみた。
 チャイムを聞いて出て来た女性が学友で女優になった加賀みどりは芸名で無く本名。
 以前電話をした時に、確か休みが今日だと聞いていた。
 彼女は結婚をしたのだが、生憎数年前にご主人が亡くなり・・少し運が悪かったようだ。
 再婚話はあるのだろうがプライベートな事は聞かない事にしている。
 その癖世の中のどうでも良いような事を話したりするには互いに気楽な関係と言える。
 掃除の話をしてみたら簡単にやってくれるというので、ごちゃごちゃになっている部屋を見て貰う事にした。
 池野洋二は凡そ七年前まで地方の実家に住み母親の介護をしていたのだが残念な事に亡くなった。
 家は元は親族に近い宗教法人所有の借地(民法上の使用貸借。)の上に建っていたのが、代が代わり立ち退きを迫られていた。
 洋二は長い間欧州に住んでいて法律専門職に従事していたのだが、母親の介護の為に帰国。
 宗教法人の代理人弁護士から再三立ち退きの催告を受けていたのだが母親が認知症になっていたせいもあり、拒否をしていた。
 宗教法人の代表者は、子供の頃よく遊んでやっていた年が一回り以上離れた男性で、先代の方丈(ほうじょう~宗派により寺の代表者の事をそう呼ぶ習わし。)から世襲で代表者の地位を譲り受けた。
 今の世代が洋二の世代と全く異なる事は百も承知だったが、その代表者の態度も老齢の母の姿を見極端に悪くなったという事の様。
 何年か前に先代の方丈から認知症の母に呼び出しがあり、母は訳も分からず寺の指示に従い出向いたが、当然ながら話が理解できない。
 おっとり刀で駆け付けていた洋二に初めは先代からTELがあり、
「拒否の件、何か息子が法的な事を考えている様だよ・・?」
 との脅しのつもりだったのだろうが、洋二は無視をした。
 其れで、代理人弁護士に相談をしたという事の様。おそらく師走の内に申立てをしておいたのだろう。
 正月三ケ日明けに調停の期日が記載された申立て通知が届いた。
 一度代理人弁護士と話をした事があったが、田舎の弁護士の様で随分威圧的な応対だった。
 ただ、同じ事務所に洋二の後輩にあたる女性弁護士がいるようで、どうしてこんな事務所にいるのかと思った。
 ひょっとしたら洋二と高校も同じなのか?など思ったが、何か事務所を東京で無く地方に設けた経緯があったのかも知れず、となると県下一の進学校の卒業では無いのかも知れない。
 昔は中央大の法学部から弁護士になる者も少なくないと記憶していたが、最近は東京大卒の次は義塾卒の弁護士との位置づけの様でもある。


 何時ごろからか偏差値なるものが登場していたようだが、洋二達は兎に角番付でストレートに自らの位置が確認できた。
 四十万地方都市で、全校一斉の試験が行われた事が何回かあったが、おそらく同学年生が十万人いたとすれば、その内十番以内に洋二の位置を見る事が出来た。
 其れで、洋二を含め皆東京大という事になるのだが、洋二は父の勧めで義塾に約五十名の仲間と一緒に進学をした。
 記憶は鮮やかなのだが、寧ろ女子がその中に少なくなく、男子では、洋二の大学時に高校のブラスバンドのOBで編成したjazzbigbandのメンバーに、奇しくも順位を競った者がおり、彼は現在東京大国際経済名誉教授となっているが、あまり上手くない(笑~冗談。)trumpet担当で一度駒場の校舎を借り練習をした事があった。
 洋二はブラスバンドでは無かったが、bandmasterの河田から頼まれ本来の希望では無かったのだがelectric guitarを担当し、同じ様にjazzpianoが抜群だった先輩は東京大卒で五木ひろしと共にpianoを弾いているというprofessional。
 話が逸れたので元に戻す。
 



  
 簡裁で調停が行われた。
 代理人弁護士はやはり、実力が窺え当初から受けに回ったきり。
 洋二は、都合の良くない使用貸借を更改。通常は建物は自費で潰し何も条件なしで即立ち退きとなるのが教科書どおり。
 洋二の呈示した条件は、
「建物の解体については、全額申立人の負担。立退料とし五百万を相手方に支払う。立ち退きの時期については、母が死亡するか・・調書作成時から七年が到来した時の何れか早い方とする」
 其の通りに調書が作成されたのは当然で、確定判決と同等の効力を有する。
 既判力・判例理論については省略をするが、債務名義としての執行力はある。
 代理人弁護士は、条件提示毎に裁判所の周囲を歩き回りながら代表者にスマフォで提示された項目の確認をするという・・まあ、頭が上がらないのだから・・其れで時間がかかるばかり。
 七年としたのは、母の先が読めていたから。其の通り約五年後に逝去した。
 時間が経つに連れ、代理人は素人である代表者から散々不満を言われ、訴訟を申し立てるとの手紙を寄こしたりしたが洋二は一切無視し、書記官に冗談でその旨を話したら書記官曰く。
「・・知らないんじゃないですかねえ?」
「・・弁護士なんだよ・・」と、洋二は一笑に付す。



 其れは兎も角、洋二は別名「東洋の予言者」の異名で呼ばれていた。
 こんな事が・・。
 代理人弁護士に代表者・方丈が相談をしている時の事。
 先代の方丈は息子の近代的な?センスに・・何を感じていたのか?
 洋二が家の前の路上で洗車をしている時だった。衣を着自転車に乗った僧侶が目の前を通った。
 子供の頃よく境内で遊んでいたので、其の先代に怒られた事があったのだが、其処に洋二の母が登場し先代の目を見一言。
「・・大人の癖に子供に何をするの?」
 教育者であった洋二の母の剣幕にたじたじとなった先代は踵を返すとそそくさと家に戻っていた。
 そのくらい顔はよく知っていたのだが・・。
 目の前を通りかかった先代の方丈は、何を思ったか・・自転車の上で振り返り・・洋二を見た・・。
 洋二ははっきり覚えている。
 その顔には・・明らかな・・「死相」が窺えた・・。
 其の日・・薄暮は静かに降りて来ると・・追い掛けるような薄闇を連れて来た。
 洋二が母がまだデイサービスに通っていて一緒に台所のtableで夕食をとっている時・・。
 洋二の家の前の道路はすぐに、JRの駅から真っ直ぐ伸びているmain通りに出るのだが・・繁華街の伊勢丹・三越デパートにも歩いて十分も掛からないくらい・・。
 闇に浮かんだのは・・赤く回転するランプとサイレンの音・・サイレンは近くに来ると意識的に音を止めた様で・・洋二は何処に向かっているのかだが・・台所の窓ガラスに赤光色がへばりついている様に見えた。
 誰かから連絡があったのか・・急に辺りが静寂に包まれていた・・。
 車が何処に止まったのかは・・すぐに分かった。其の晩は何事も無かったかのように夜がふけていった。
 翌朝、近所が何か騒々しい。
 やがて、町内の連絡網が告げたのは。
「・・報土寺で通夜と葬式が・・」
 寺というものは、宗派にもよるが、宮ケ崎山報土寺・・と山をつけて表示される。
 認知症がまだ施設に入るまでに至っていなかった当時なので、母が数珠を持ち寺に・・。
 其の後、母は施設に入った。先に亡くなっていた洋二の父の骨は寺の墓に埋葬されていたが、洋二は先々の事を考え、墓から骨壺を出し・・取り敢えず市の霊園に造られたばかりの綺麗な墓を設けたので、其処に移す事にした。
 墓から出す時にも経はよまれる。石屋も呼び、小さな石を石屋が木槌で・・コン・・はい一万円・・。
 石屋がすぐ近くなのにお金を貰ったからと洋二を軽四輪に乗せ家まで送ったのだが、その前に先代の妻・・此れが・・島田という田舎の小さな寺から嫁いだから威張って凄かった。
 報土寺は歴史が古く、寺には徳川家康に関連する貴重なものが幾つもあったのだが、物の価値も分からない人類であるから、全て処分してしまっていたようだ。
 その妻が出てき気味の悪い笑みを浮かべながら。
「・・あんたのお母さんどうだね認知症は?」
 洋二は関わりたく無かったから車で送って貰おうと思った。
 すると。
「・・そんな小さな石迄持って行くのかね?」
 と、詰まらない事を言う妻に。
「・・お蔭さんで・・あんたと同じ様だね・・?」
 神経が図太い妻だから何も考えないのは分かっていた。
 結局、其の一年後・・その元気だった妻は突然認知症になったそうで施設に送られたそうだ・・。
 ああ、先代の事については・・戒厳令がひかれた様に全く何がどうなって亡くなったのかは・・永遠の謎となっている・・。従って・・病名も何も全く分からず・・近所の連中も未だに・・不思議がっている・・。
 死相が見えてから・・すぐに亡くなったのではないが・・其の数時間後に何が生じたのかは不思議・・。
 死相というものは後に消える事もある。ただ、その後の安部君の時と同じように、当時も消える事は無かった事になる。



 さて、話を戻し小説らしく・・。
 みどりが洋二の部屋に来てくれ屋の中を掃除してくれた。
「古い掃除機を通販で今の新しいものに代えたんだが、家電て古いものの方が長持ちするんだって?先日ウォシュレットを新しいものに換える際に来た担当がそう言うんだから・・。掃除機は30年以上かな?冷蔵庫は40年程壊れない。ウォシュレットも担当は此れまだ使えますから・・どうします?持って来た奴は持ち帰ってもいいですよ?と言うのだが、面倒だから交換した。ところが、掃除機は失敗だったな・・古い紙パックの方が扱いやすいし、大体、コンセントに差し込んだままで使えるから、、三つの部屋の何処でもコンセントに差し込んで、一気に全部屋掃除できた筈。其れが、新型ときたら、一々充電をし一部屋掃除するともうバッテリーが無くなり、充電が必要で、結局一回でとはいかないのが不便で・・其れに紙パックに較べこの小さなプラスティックの中には幾らも入らない。其れと、吸引力も遥かに古い方が強くてどんなものもあっという間に吸い込んでくれていたんだ?」
 其れでも、みどりのような女性はやはり家事は得意の様で何とか全部屋終了した。
「夕食・・私の家で食べない?此処では作れないし・・洋二・・ガスコンロも無いじゃない?」
「そうなんだ・・自炊をすると彼方此方汚れるし、流しや油・・其れに皿など洗わなければならないし?」
「・・全く不精ね?学生時代は四畳半のアパートの台所の横に三間程の小さなスペースがあって目玉焼きなど作っていたのに?」
「仰る通りで申し訳ない・・。よく覚えているねえ?もう何十年も前にアパートは皆最低六畳になり、四畳半など無いね?」
 実を言えば、風呂なども洋二の部屋の風呂は冬は寒くてゆっくり入っていられない。
 彼女の家は全館空調で夏冬を問わず便利なそうだ・・。
 久し振りに人類らしい生活がしたくなった洋二は、彼女の家にお邪魔をする事になった。
 車で移動し駐車場も二台は止められる。其れは女優なのだから当然それなりなのだろう。
 彼女から先に風呂に入ってから食事をと言われ、ご主人の位牌に手を合わせてから、喜んで風呂の湯につからせて貰った洋二。
 家は広いから本当にゆったりできる。風呂も終え彼女の手料理がテーブルに並んだ。
 食事をしながらいろいろな事を話したくて・・。
 彼女がスーパーにいた際に二リットルのペットボトルに入った水の話を。
「ねえ、此のあたりでは一番安くて大きなスーパーあるでしょう?」
「ああ、バス通りにあるOKでしょ?皆あそこに行く様だね?駅は少し遠いし有料駐車場に止めなければならないから面倒だね?」
「それがね、何時もはそんな事が無いのに、水がかなり売れ切れているの?あそこは五種類くらいの水を並べているんだけれど、安い二種類が売り切れ。他の商品でもどういう訳なのか一つに集中して売り切れは時々あるんだ。でも、水が無くなっているのは初めて」
「まあ、こういうご時世だから、安いものを買い求めるのは自然だろうが、水とは?やはり・・緊急事態かな?」
「・・洋二がよく言っている災害とか?」
「ああ、以前、トイレットペーパーやティッシュが無くなった事があったが、今度は水なのかも知れない。人類は水無くしては生きられないでしょ?其れに買い置きしても、栓を開けなければ何年も飲めるし・・。水道の水って場所によりあまり綺麗じゃない。僕のところの様に集合住宅は屋上にtankがあるんだが、人から聞いたところによれば、かなり、いろいろ有害なものが入っていたりし、何時かトイレの水がピンク色で驚いて管理者に聞いた事があるが、虫や汚いものも入るから、定期的に薬を入れるらしいんだ。其れがまた体に良くないと思うし・・災害も起きそうだし・・ペットボトルの水は・・」
 話題を変えた。
「君は、TVよく見るの?」
「・・う~ん、そうでもない。だって、映画は最近のものはやらないし、番組も面白そうなものが無いでしょ?」
「そうなんだ。僕もTVは見なくなった。以前はニュースは見ていたけれど・・最近のニュースは同じ様な事ばかりでね?専ら、君の大先輩の大映の市川雷蔵と女優?時代物は君も好きだって言っていたけれど、再放送ばかりで古いものもいきなり何か別の番組になっていたりして、見る者が無いね本当に・・」
「要は、今の世代と嗜好性が異なって来たという事でしょう?其れに歴史を知らない世代の考える事は幅が狭く偏った考え方になっているから・・」
「其れは言える。報道番組も二国の事ばかり・・大事なのは此の国の経済が持つかどうか?今日のニュース記事で、毎日新聞だったかな?此の国の先が危うい。何れ増税だらけになるのは間違いが無い。其れも、社会保険料などの事から、何かスウェーデンより酷い状況で、北欧は福祉が充実しているから問題無いが、此の国とは比較にならないくせに、例えば年金保険はそう長くない先に底をつき今の世代や其の子供の時代は・・どうなる事なのか?って、財務省が公表した2023年度の国民負担率が47%と、江戸時代の(年貢率の)五公五民並みの重税という批判が盛り上がっている。
 実際の負担率はこれでも過小評価であり、財政赤字も含めた潜在的国民負担率のベースで見る必要がある。
 また、この23年度の数字は当初予算ベースで、年中行事の補正予算での大盤振る舞いがあれば、20年度の63%のように、福祉国家のスウェーデンを上回る水準となる可能性もある。
 日本では、高負担でも政府の高福祉への信頼感が高い北欧のような状況からほど遠い。
 どうすれば日本でも、国民にとって受益と負担とがバランスするという納得感が得られるのだろうか。
 信頼性が乏しい社会保険
 本来、社会保険料の負担は、何に使われるか政府にお任せの租税と比べて、年金や医療などの具体的な受益と見合っているはずだ。政府に強制されるとしても、個人の生活上の安心感に結びつくことが、江戸時代の五公五民との大きな違いである。
 それにもかかわらず、社会保険料への負担感が大きい理由は、政府が約束した社会保障給付への信頼性が乏しいからだ。とくに超長期の契約である年金保険について、将来、本当に受給できるかに疑問を持つ若年者も多い。」
「ねえ、私達の時代から見れば、おかしな世界だと思わない?洋二だからいいけれど、先日の日韓の事で、岸田政権の支持率が上昇って?一体何をやって其れがどれほど此の国に利益を齎すのか?」
「・・もうその事は諦めた方が良いのかも知れない。歴史も何も知らないどころか、自民に投票しか出来ない世代なんだから、かといって、他の政党も・・やはり、世代の入れ替わりが最悪の世界を作ってしまったという事。君も法学部だから・・チルドレンアメリカ?子供ようなUSAに世界中が従っているが、彼等は此の国にした事はA級戦犯ばかりだし、其処のところを今度はロシアが此の国に戦犯だと言い始めた。要は、USAが仕組んだ逮捕状?ロシアが加盟していない・・訳の分からない刑事裁判所など全く聞いた事も無いし、CIA・国連・その他も全てUSAと同じと思って間違いは無い。そんなもの何も意味が無いと思わない?あの国は何でも自分の思い通りに行かなければ絶対にそういう制裁をしてくるという一種の気違い。広島サミットG7などやっても全くい意味は無い。此れを見て」
 と言って洋二が彼女に見せたもの。其れはNHKを初め新聞社やTV局宛に送ったもの。
「事実を報道するのは自由。ただ、国際法には時効が無いので罪の意識に差が生じる事や、実際にはあまり意味が無い・効果は無いと思われる技術的な問題である事が現実のものとなる。其処で、其れを敢えて紙面に載せる事は避けるべきと言える。仮に、報道記事では無く、単に、小国の指示をする新聞社である、と明記すれば構わない。社説と同じ意味合い。ただ、そうなると且つての自国の事を挙げずに済ませてしまう被害国の新聞社という事になり、其の件を避けるという理由も指摘されかねなく、其処も、社説で、此の国が受けた犯罪行為については無関心等の旨と、述べておいた方が良いとも言える。このように、此の法律は極めて曖昧な要素を含み過ぎており、被害国や加害国の国民の意見も分裂しかねない「ざる法」と言えるだろう。
公の新聞社として絶対に避けるべきことは、時間の遠近による感情論にまで発展させない事も大事で、時効制度が無いのだから罪の重さは永久に変わらないとも言える事になる。人類一人の命の重さ・被害の重さは全く変わらないのだから。
さて、参考文を挙げておく。
話は飛んでしまうのだが、昨晩のBSTVで戦争犯罪と安易に使用したキャスターがいたが、案外、いろいろな条件が付きまとい、一概にそう見極めるには難しい点がある。
 戦争犯罪(せんそうはんざい、英語: War crime)とは、戦争における国際法に反する行為の中でも、狭義には第二次世界大戦以前より認められてきた戦時法規の違反者が敵国にとらえられた場合に処罰されるものであり、広義には第二次世界大戦後に認められた平和に対する罪と人道に対する罪を狭義の戦争犯罪に加えたものである 。
 では、国際法と使用すれば時効との関係はどうだろう?
 簡単に言ってしまえば時効は無い。
 其れでは、難しいところだが、現在二国の争いに於いて盛んにこの言葉を使用する者がいるが、Nazisの問題は今回は避ける。
 USAが此の国に行った行為はどうだろう?
「第二次世界大戦中の無差別都市爆撃(とりわけ東京大空襲)や日本への原子爆弾投下(広島・長崎)などは戦争犯罪ではないかと主張されることもあるが、戦勝国であるアメリカ合衆国が裁かれることはなく、責任者も処罰されていない。また、無差別爆撃を指揮したカーチス・ルメイ自身が「もし我が国がこの戦争に敗北していたら、私は戦争犯罪人として処罰されていただろう。幸運なことに、我々は勝者になった」と語っている。
 他にも、少なからず人種差別的感情に起因すると見られる日本兵に対する猟奇行為(切断や一部の持ち帰りなど遺体のトロフィー化)や虐殺(わざと捕虜にせず攻撃を加えるなど)が太平洋戦争では珍しくなかった。さらに、ベトナム戦争においては、非戦闘員の虐殺、捕虜虐待などがアメリカ国内でも問題にされたほどであった。その後もイラク戦争などにおいても、非戦闘員を巻き込む戦闘行動や捕虜虐待など戦争犯罪と疑われるべき行為が報告されている。 
 となると、戦争犯罪は相当難しい事まで及ぶ事になりそうだ。
 であれば、簡単にその言葉をTV局でキャスターたちやゲストが使用する事は、控えた方が良いと言えそうである。
「続きの2」
「勝てば官軍負ければ賊軍」とは此の国の明治以前の言葉だが、或る意味その後の戦争においても問題が多い「戦争犯罪」という言葉と言えそうだ。
 また、USAに限れば、且つてNHKの特集番組で放送された内容は、戦後もUSAが放射能の人体実験を行っている事を取り上げ、問題視している。此れについては、解説者名も載せている程情熱的だったのだが、世代の交代により明らかに忘れ去られてしまったのか、という事も同時に物語っていると言えそうだ。
 将又、政府の方針に逆らう事を避けたのかの何れかとも思えるが、憲法上は、政治と国民一人の考えは必ずしも同じで無くても良いと思われる。
」 
「ねえ、NHKと言えば、放送法に基づく受信料の支払いを強硬にするというけれど、あの法律自体おかしくない?だって、TVを持っているだけで、全く見ない人類にも支払いをさせるというのは?見るから支払うなら構わないけれど・・?」
「ああ、流石に法学部。完全に狂っているね。最高裁の判決もおかしい。でも、NHKが幾ら強硬に取ろうたって実際には無理な面がある。刑事罰では無いのだから、民事の支払督促でもやらなければ取れない。其れをやるには相手の個人情報が必要。しかし、裁判所を通して迄TVを見なければならないと考える人類はいないのでは・・本心のところは・・?要は、考え方が元からおかしく、一層其れを過激にさせたのが今の世代であり、政府だと言える。という事だから・・」
「・・私ももう業界の現役である必要も無いし・・洋二と考え方が同じだから・・」
「では・・業界さえ拘らなければ・・素晴らしい星に辿り着ける。そうしようか?ただ、君の親戚やお子さん達に御主人の関係は?」
「・・子供は独立すれば甘やかさないで、何時までも親にくっついていないで自立させなければと思うわ?別に遺影は持って行けるでしょ?」 
「・・ああ、骨は骨粉にすれば花壇に撒く事も出来る。骨も墓も意味は無いし、神は我々が人類に進呈したもので、その後の扱いに関しては一切の関知を必要とはしない。霊というものは存在せず、魂だけは思う人の心に残されている。・・でもね。星に行くのは少し後にしよう。此の家、僕は置いて行くには惜しいような気がする。僕の部屋など手離してもいいけれど。此の家に居ながら・・外の世界と分離する事は可能だ。其の代わり、多少周囲の景色が異なって来るけれど?」
「・・いいわね・・やはり、同じ知識があるというのは・・業界はそういうレベルでは無いから・・やはり、一緒に出たキャンパスで育まれた知性が共鳴させている様・・」



 二人は取り敢えず外界と分離をする事にした。其れは人類では難しくとも・・二人のlevelでは容易だと言えそうだ・・。
 宇宙という言葉は何も・・宇宙空間という意味だけでは無い。
 曼荼羅も宇宙。
 二人の知性が求めているものも同じ宇宙と言える・・。
 その意味が・・永遠に理解が出来ない人類と言えるであろう・・。
 既に・・レベルダウンした青い惑星の世界とは縁を切り・・高度な頭脳を駆使すれば・・と言う事の意味も・・分からないだろう・・。
 其の晩は彼女の家のベッドに泊まらせて貰う事になった。bedは二つあるが、ご主人が使用していたものが一つで其処に洋二が寝る事にした。
 二人は寝ながら・・まだ懐かしい当時の話を続けていたが・・手を繋ぎ・・眠りの奥底にゆっくりと包まれていった・・。
 


 星に届く信号は送れる。星に戻る前に・・同じ光を透さないbarrierで家を覆えば良いだけの事・・「創造球体」も然り「0母船」も然りそして「人類のDummy」にも同じものが使用されている・・。」
 其の晩はやけに流れ星が多いと思うだろう・・。既に、内部で観察をしていた知的生命体がそろそろ・・大移動を始める時期が来たようである・・。



「人類は角があると世の中を転がって行くのが骨が折れて損だよ。夏目漱石」

「矜誇、愛欲、疑惑、あらゆる罪は三千年来、この三者から発している。同時にまた、おそらくはあらゆる徳も。 芥川龍之介」

「更にそこから生まれるもののなき博学はくだらない。知識のコレクションに過ぎない。志賀直哉」




「by europr123 test5」

https://youtu.be/4ksrHwExE84

 

 邦題 スーパーの水が売り切れでも、広大な宇宙空間が大きな手を拡げてくれている。

そうで無い事。

 邦題 スーパーの水が売り切れでも、広大な宇宙空間が大きな手を拡げてくれている。

何れにしても、人類の世界は・・ちょと狭すぎる・・。 少しばかり・・知性を二人合わせれば・・星に戻る事が出来る・・。 案外、遠そうで・・遠くない・・星。 宇宙空間は・・惜しげも無く・・手を拡げていてくれる・・。 さて、そろそろ・・流れ星の多くなる時期なのかも知れない・・。

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-03-20

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