123月2023年

命日は12の月の中らしい ここではないと思う正月

目を掻いた人差し指の血の香り色は違えど命は命

色落ちた街と二人の思い出の味はどうせ幸福なんだよ

夏休みおばあちゃんちにいた竜の輝く息を深く吸い込む

チャリを漕ぐ息を光らせチャリを漕ぐ未知の島まで勢い任せ

美し過ぎて泣いたことある?ないわ寂しさと美しさが違うなら

どん兵衛と淋しさ啜る東京の公園妄想膨らむ二人

江戸川でどん兵衛啜る二人の妄想捗り「じゃあまた今度」

うららかな日に待ち人へ向けて舞うスカートの香り二人セゾン

涙にて青緑色ネオン群星座ってとっても適当ね

今までの彼女の苗字があやしくて 今では違うか(これもあやしい)

僕味のトップロックに魂を乗せるにゃ重いかチヲハウハネ

ボトルメールあつまる沈没船へ行く為に息止める真夜中

成猫がカフェを一瞥して去ると嗅ぐcappuccinoあくカップ一個

炎天下にぶちまけたコインケース我がコアメダルは四つ足りない

123月2023年

123月2023年

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-03-03

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