誠に冷酷な国民

誠に冷酷な国民

今の世代は歴史も戦争も知らない。

憐れな人類の末路が其処に見えた。


 此の国の株価が約参百円も上がっている。
 世界では、大国と小国の争いが一層激しさを増している中でとても信じられない事と言える。
 現に、此の国のTV局、殊にBSTBSに至っては三夜連続で其の案件につき番組を構成している。
 今朝からは、NHKでは小国から非難している人達の事を取り上げ、可哀想だという様な報道を結構長い間やっていた。
 其処でチャンネルを回してみた。日経関係の番組が映る。
 此処でも、普段は日経は経済的な番組の内容を作る様に心掛けている筈なのだが、?また二国。
 次に、私は基本的にTV番組は見なく、DVDを見ている。
 其れでも、何か面白い番組が無いかとパソコンで番組表と検索し見出しのみを見ている。
 其処で珍しい事を見つけた。普段はほぼ同じ時間帯に放送する、BSTBSとBSフジが同じテーマで番組を放送する事は無く、別のテーマに基づく。
 此処で思ったのは、四つのTV局がこぞって大騒ぎをしているのだから、それ程国民の関心も高いのだろうと思う。
 そんな事を感じながら、本日の日経平均株価の様子を見た。
 驚いた事に、株価は300円程上がっている。世界での問題という事で大騒ぎをしているTV局とは裏腹な投資家の行動は何を示しているのだろうか?
 結論から言えば、投資家は自らは此の国の企業の状況が宜しいと判断したようだ。
 個別銘柄は軒並み赤色。つまり、何処の会社の実績も高く認められているという事になる。
 ところが、実際にはそういう事は珍しい事で、世界では核兵器迄登場しそうな緊張感が存在。
 其れに対し、此の国の投資家は何が何でも、全ての企業は順調すぎるくらいに判断しているという事になる。
 だが、此れは正しい判断ではない。
 戦争というものは、やってみなければわからない部分が大きく、USAの勝利は先ず確率は高くないという事。
 もっと言えば、USAは表面的には小国を憂いで小国の肩を持っていると考えられるのだが。
 その実、世界中の西側諸国が足並みを揃えている事に此の国の国民は関心が無く、何方が勝とうと関係無く、更に言えば火の粉が飛んでくれば此の国の様な島国小国は一瞬で消滅してしまうという懸念が感じられない。
 となると、やはり、此の国は一億総白痴化現象が進み過ぎてしまったとしか言いようがない。
 もう少し付け加えれば、此の国だけにあらず、世界中がおかしく傾いてしまっているのだろう。
 つまりは、十数億総白痴化現象に膨れ上がってしまい、もう取りかえしはつかないlevelと言い切って間違いは無い。

 戦争が増々本格化し始めてしまったのに、此の国の株価は、小国の憐れなど無視をし、何も道場をしていない事を主張していると言える。


「世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。ただ色々な形に変るから他にも自分にも解らなくなるだけの事さ。夏目漱石」

「人類は地獄よりも地獄的である。人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わねば危険である。自らの死を知らぬ間に気が付けば・・何も見えない・・。芥川龍之介」

「幸福は弱く不幸は強い。増してや、其れさえも知らずに不幸のどん底に落ちて行く事など知る術もない愚か者。志賀直哉」



 「by europe123 piano boralen E,piano」
 https://youtu.be/N6mykOAclrI

誠に冷酷な国民

平和が長続きし過ぎただけの落とし子と言える。

誠に冷酷な国民

或る意味憐れと言うしか無い。 またある意味、何も知恵が足りない白痴ともいえる。 更に、レベルが低い事に、自らの利益さえ確保できれば小国がどうなろうと、小国の国民の嘆きなど関係無いと言いたいのだろう。 それでは、其の国民は何れ自らの身に降りかかって来る事すら知らずして消滅するという事になる。 白痴も其処まで進めば・・治しようは全く無い・・其れがLastになる・・。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-02-24

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