友人とは

辛いから関係を断とうとした
私は彼らと関わる元気がなかった
毎月顔を合わせるのが億劫になっていた
一言、言葉を残して立ち去ろうとした
彼は事情を私に尋ねた
私は辛く楽しめなくなったから、と話した
彼はろくに返事をよこさなかった私を、それは仕方がない、と言って許してくれた
私は飾らない淀んだ気持ちを少しでも晒すことで非難を浴びるものだと思っていた
文句を言われても仕方がないと思っていた
だって、返事をしないという無礼な態度を取ったのだから
それでも彼は許してくれた
私は元気を無くし、彼らとも逃げるように縁を断つべきだと考えていた
私は関わりを0か10でしか考えなかったことを恥じた
彼は、友人だから困ったときは助け合おうと言ってくれた
今の私に彼を助けれるだけのものは持っていないと思う
こんな関係だが 彼に対して
感謝をしたい、この気持ちだけで
彼の友人と名乗ってもいいのだろうか

友人とは

友人とは

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-02-02

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