消臭ビーズの卵

2022.10

10/1

タイムカード、冷えたおにぎりを2個

10/2
arabesque no.1/ドビュッシー

烏の大群がバラの花びらのように舞う
少し太った三日月
冬に近い水色の空

...

正しさよりもなんで?という気持ちの方がずっと澄んでる 冬の朝の空みたいに
わたしにとってはいまこの瞬間正しい わたしたち

10/3
タイムカードがジリジリいう
紅茶と緑茶のブレンドティーを飲んだ んん?

10/4

ドローイング 
描けた 手に色がついたまま オレンジの絵の具を落としたくなかった

10/5
前に進んでも進まない 何を話しているのか何を言っているのかわからない グオングオンひびく
雨が靴の中に浸る こころはあたたかい

10/6
金縛りにあう 
10/7
チカチカキラキラ 
紺色の薄手のダウンを着た。
冷えた雨水を蹴って、あるいた。マスクがびしょ濡れ。星々と捨てたホッカイロ 大きな音に包まれていた。
冬のよう
10/8


休み時間、原っぱの木の下で眠った。音楽も聴きたくないし、ケータイ開きたくない。木の擦れるおとをきいて、猫じゃらしをみつめてた。

10/8
あったかいご飯を無料でお腹いっぱい食べれる場所

10/9
黒ビールをいっぱい飲んだだけでかなり酔った 
刺繍の入った靴下とやわらかな秋の香り 

♪blackbird fly

 指先があったかい 


10/10
彼女の毛先の色はてっぺんとくらべて少しだけ茶色い なにかあったら切ると言っている

10/11
段ボールの上に散らばった消臭ビーズ、
一粒一粒の美しさに見惚れていた 
(清潔なエプロンのポッケには、まるまったペーパータオル、メモ、ペン)
紺色の海にうみ落とされた海洋生物の卵みたい

10/12
ハチ

10/13
雨の休日
人間関係でスコーンをたべて珈琲をのんだ 
近くでやってる写真展にいった 
料理をすると無心になる


10/14
まかないをもりもり食べた
二日連続唐揚げだ

10/15
ふぇーー

10/16
うゆゆゆほゅ

10/17
嵐の中を通る船。滑車のように移動するピアノにのり、ガラスを突き破りながら演奏してるシーン


10/18
家事等々片付けて、近くの神社お散歩した。秋の竹林

10/19
新宿ベルクでコーヒーを飲んだら回復した
あのお店のお客さんに媚びない雰囲気が、元バイト先と似ていてすき 落ちつく
世間では平日真昼間なのだけど、隣で綺麗な女性(渡辺真紀子にそっくり)が、ビールを飲み、カレーを食べていた。姿勢よく、とても綺麗な食べ方なのに、ビールはごくごく豪快に呑んでいた。
家に帰り泥のように寝た。起き上がれなかった。猫がここ最近異様に甘えてくる。自分からぺろぺろ私の足を舐めて、よじのぼってスリスリからだを擦り付けて、膝の上で眠る。

10/20
星を持って撮影した
カレーとチーズナン食べたら元気になってた

10/21
...

10/22

めぐとニュートーキョーで焼きそばを食べた
そのあとたかはるも合流してお茶
私が明治神宮前の地下通路でカズレーザーということに気づかずに、赤い服の人を尾行した話から、ずっと決まった色の服を着るなら何色?という話題になった

たかはる (ネオンのような)緑
めぐ 青 (本当は嫌だけど、水色も濃い青も)
わたし 紫 (わたしも、ちょっとずるして薄紫も赤紫も)
たかはる「もしかして、いろいろ着ようとしてます?」

10/23
昨日帰ってから最速で眠ってお仕事。
人と会う約束だったけどなくなった
記録し忘れたのであとがき

10/24
夜になるのが早い
風が冷たくて気持ち良い

10/25

愛おしい 
夜の濡れた地面をスイスイ

10/26
秋晴れ 

10/27
37.2
昨日は諦めた映画を観に渋谷へ 頭がぼんやりするな 人間関係のコーヒー飲みたいなと思う 寒いからダウンコートを着る
映画館で映画を観ることは怖いことだから 途中やっぱやめようかな、みようかな、のせめぎあい
尺が短いことに背中を押されてみた。
ヒートテックをやめてさらさら綿の下着を着て、タートルネックをやめて刺繍の入ったスウェットを着て、水を汲んで喉に流す。まだ夢心地の朝ような映画だった。

消臭ビーズの卵

消臭ビーズの卵

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-01-29

CC BY-NC-ND
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CC BY-NC-ND