砅らえ

憧憬と実存とが絶たれ その手つきがねじを巻く 川底に日々が堆積してつま先で触れるようになるまで 岩に張り付いた貝が息をして 殻のらせんに閉じ込めた、音が、遠のく先に (わた)り 錐状に降りていく 対岸の燦くほうへ、しずかな朝を憶い出す

砅らえ

砅らえ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-01-28

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