節分の頃/新作短歌

 
 寒き夜に 寝リスのごとく身を丸め
 潜る布団の耳に風音

 近隣の 人遠のけるコロナ禍に
 役に立てばと 門にもの置く

 路地に響く 声高らかに今日もまた
 風に向かいて子らは駆け行く

 物高く 豪雨と猛火にさらされて
 そのうえ戦の地獄見る日々 

 怪奇なる もの打ち上がり 狂いたる
 自然の巡りも 人の心も

 植えようか 大地に小さな穴穿ち 
 共に一苗 希望の未来に

 人々よ 手に手を取りていざ行かん
 愛と 平和と 正義への道

  


 
 
 

節分の頃/新作短歌

節分の頃/新作短歌

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2023-01-19

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