風見鶏
自分の居るべき処で自分の役割を果している全ての人に、敬意を捧げます。
風見鶏
風見鶏は風を観ている
風の来る方向をじっと睨んで
いつも同じ処で踏ん張っている。
定点観測船は佇んでいる
陸から遠く離れた処で
風や温度や天気を観ている。
静止衛星は見下ろしている
落ちることも飛び去ることも無く
地表の物事を観ている。
風見鶏も船も衛星も
ただそこに居る。
じっと佇んで
自分の役目を果たしている。
風見鶏
地元新聞の「月間詩壇」に掲載された作品です。
人間では「風見鶏」と呼ばれると悪い印象が有りますが、本来の風見鶏は
自分のポジションで自分の役目を果たしています。
どこかに逃避もしないで・・・
人間でも、そういう人は沢山居ますよね。
そういう人達 全てに敬意を表し、この詩を捧げます。