イエス・キリスト物語・第6話
イエスは、パレスチナのヨルダン川西岸地区南部のベツレヘムという所の馬小屋で生まれました。
父親は、ヨセフという大工で、母親は、マリア、という女性です。
人間は、男と女の、セックスによって生まれてくるはずですが、イエスは、なぜか、セックスによらずに生まれました。
このことはユダヤ人の王であるヘロデ王の耳にも届きました。
ヘロデ王は、イエスがユダヤ人の王となって、自分は王の座を奪われることを、おそれました。
そのため、ヘロデ王はベツレヘムに住む2歳以下の子供を皆殺しにしました。
しかし、ヨセフとマリアはイエスを連れて、神の導きによってエジプトに逃れていたのです。
そのためにイエスは殺されずにすみました。
そしてヘロデ王は死んでしまいました。
そのため、ヨセフとマリアはイエスを連れて、ガリラヤのナザレの村に戻りました。
イエスはガリラヤ湖の西にある、ナザレという土地で幼少期を過ごしました。
イエス・キリストは子供の頃から賢い子でした。
IQは、300以上あったと推測さています。
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そして、大人になると、イエスはヨルダン川で洗礼を行っていたバプテスマのヨハネに洗礼を受けました。
そして荒野で、40日間、断食して、その間、悪魔の質問を、全部、論破しました。
イエス・キリストは、ユダヤ教の排他的できびしい教えを批判しました。
そして、「汝の敵を愛し、汝を迫害する者のために祈れ」、という博愛の教えを説きました。
こうした宣教によって、イエスのまわりにはしだいに弟子が増えていきました。
そして合計12人がイエスの弟子となりました。
ペトロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネ、フィリポ、バルトロマイ、トマス、マタイ、アルファイの子ヤコブ、タダイ、シモン、ユダ、の12人です。
かれらはイエスとともにガリラヤ湖周辺をまわり、ときにエルサレムまで足をのばしました。
そしてイエスが社会的弱者によりそったり、教えを説いたりするのを間近で見ていきました。
そして、目が見えない、人の目を見えるようにしたり、ラザロ、という死人を蘇らせたり、湖の上を歩いたり、と、様々な、奇跡を起こしました。
しかし、ユダヤ教のサドカイ派とパリサイ派の人々は、イエスを嫌いました。
なぜなら、どちらの宗派もローマ支配下で指導的立場にあったので、もし、イエスの教えを認めると、ローマから責任をとらされて、指導的立場を追放されるかもしれない、からです。
つまりかれらは、既得権益を失うのがこわかったのです。
彼らは、イエスを捕まえて殺そうという計画を立てました。
イエスは、自分が、殺されることを知っていました。
なぜなら、イエスは、預言者で、将来、起こる事を知っていたからです。
イエスは死人を蘇らせる奇跡を何度も行ったりしながら、神の教えを説きながら、エルサレムに向かいました。
エルサレムに着いたイエスは、エルサレムの神殿の中に入りました。
イエスは、そこで商売が行われていることに激怒しました。
そして、
「商売をやめろ。悪魔ども。ここは神の神殿だ」
と言って商売人たちに対して暴れました。
イエスには、神聖なエルサレムの神殿で商売が行われていることが耐えられなかったのです。
そして、その数日後、過越しの祭り(エジプトの地で奴隷になっていたイスラエルの民がモーゼの先導でパレスチナの地に脱出した故事を記念する日)の日の夜、イエスは、ある家で、12弟子と夕食をしました。
イエスは、自分が、殺されることを知っていました。
なぜなら、イエスは超能力者で、将来、起こる事を知っていたからです。
なので、ユダが裏切ることも知っていましたし、ペテロに対しても、「あなたは鶏が三度、鳴く前に、私を知らない、と言うだろう」、と予言しました。
そして、その通り、イエスの弟子の一人である、ユダの裏切りによって、イエスは、ローマの兵卒たちに捕まえられてしまいました。
キリストは、大祭司カヤパの所に連れて行かれました。
その当時、イスラエルはローマ帝国の属国でした。
なので、カヤパは、ローマ皇帝から、派遣されたポンテオ・ピラト総督の元にイエスを送りました。
ピラト総督は、イエスがガリラヤ人であることから、ガリラヤの国主ヘロデの元に送りました。
ヘロデは、イエスが何も答えないので、ピラト総督の元に送り返しました。
ピラト総督はキリストを、
「この男は、それほどの罪を犯したとは思えない。鞭打ちの罰くらいで、釈放してやるのが適当であると思う」
と言ってイエスをローマ兵卒たちにムチ打たせました。
そして、イエスを釈放しようとしました。
しかし、群衆は、キリストを、「十字架につけろ」、と叫んだので、群衆の暴動を、おそれたピラト総督は、
「お前たちの好きなようにしろ。私は責任を負わん」
と言って、キリストの刑罰の決定権を放棄して、群衆にイエスを引き渡しました。
キリストは、棘の冠を頭に載せられて、自分を磔にする十字架を背負わされて、ローマの兵卒たちに鞭うたれながら、ゴルゴダの丘に連れていかれました。
残酷な公開処刑です。
ローマの兵卒たちは十字架を地面に立てました。
そして、キリストを十字架に縛りつけました。
ローマの兵卒たちは、
「イエスよ。ふふふ。ざまあみろ。お前にふさわしい殺し方をしてやるよ」
と不敵な笑いを浮かべました。
キリストは何をされるのか、わからず困惑した表情になりました。
兵卒は傍らにある袋の中から、一本の注射器を取り出しました。
そして、注射器の針先をイエスの脇腹に近づけました。
「ま、待て。その注射液は何だ?」
イエスは兵卒に聞きました。
イエスは神の子ですが、ヨセフとマリアを父と母とする人の子でもあるのです。
何を注射されるのか、わからない恐怖から、思わずイエスは兵卒に聞きました。
「ふふふ。教えてやろう。これは、ファイザー社のコロナワクチンだ。お前が生まれて、エジプトへ逃げた時、ヘロデ王がベツレヘムにいる、2歳以下の子供たちに打ったのと同じロット番号のな」
兵卒はニヤニヤと意地悪い顔でイエスを見ながら言いました。
何と残酷なことでしょう。
イエスが生まれた時、救い主が生まれた、という、めでたい噂は瞬く間に広まりました。
それは、ユダヤの王を自称するヘロデ王の耳にも届きました。
ヘロデ王は恐怖を感じ、そして怒り狂いました。
なぜといって、イエスが人々の信任を得て、ユダヤの王となったら、自分が王の座を奪われるからです。
そこで、ヘロデ王はベツレヘムに住む、2歳以下の子供を皆殺しにしようと企みました。
しかし、露骨に首をはねて殺したのでは、人々から嫌われてしまいます。
ヘロデ王は困りました。
しかし、王の侍従が、一つのアドバイスを、ヘロデ王にしました。
それはこういう方法です。
その当時、パレスチナ地方では、新型コロナウイルス(SARS-COV-2)という新興ウイルス感染症がパンデミックを起こしていました。
そこで、ヘロデ王は、ファイザー社に命じて、新型コロナウイルス(SARS-COV-2)のワクチンを作らせました。
今までにないmRNAワクチンです。
ファイザー社は1年間で、新型コロナウイルスのワクチンを作りました。
そして、ベツレヘムに住む2歳以下の子供の全てに、ワクチンを打たせました。
すると子供たちは、ADE(抗体依存性感染増強=ワクチンの接種によって出来た抗体がウイルスの感染や症状をむしろ促進してしまう現象)を起こして、次々に死んでいきました。
これで、ヘロデ王は悪人の汚名を受けることなく、ベツレヘムに住む、2歳以下の子供すべてを殺すことに成功しました。
しかし、その時、赤ん坊だったイエスは、父ヨセフと、母マリアと共に、神の導きによってエジプトに逃れていたのです。
その、ベツレヘムの2歳以下の子供たちを死なせたのと、同じロット番号のワクチンを打とうとは、何と残酷なことでしょう。
しかし兵卒は注射針をイエスの脇腹に、ブスリと刺しました。
「ああっ。イエス様に何てことをするんだ」
「やめろ」
イエスを救い主と信じていた、人々が口々に言いました。
「うるさい。邪魔をするな。こいつは罪人だ」
多くのローマの兵卒たちが、イエスの処刑に邪魔が入らないよう、たくさん居並んでいるので、信徒たちは、イエスに近づくことが出来ません。
イエスは天を仰ぎ見て、
「父よ。彼らを許してやってください。彼らは自分たちが何をしているのか、わからないのです」
と言いました。
彼ら、とは、もちろんローマ兵卒たちです。
イエスは、「汝の敵を愛し、汝を憎む者のために祈れ」という博愛の教えを実行しているのです。
ローマ兵卒たちは、
「何をわけのわからないことをゴチャゴチャ言ってやがるんだ」
と言って、ニヤニヤ笑いながら、注射器の中のワクチンをイエスの体内に注ぎ込みました。
そして、イエスから離れました。
1分もかからなかったでしょう。
イエスの全身がガクガクと激しく震え出しました。
アナフィラキシーショックです。
「ああ。イエス様がアナフィラキシーショックを起こしておられる。すぐに、アドレナリンの注射をしなければ」
群衆の中にいた医師の一人がイエスの所に行こうとしました。
しかし、ローマ兵卒たちは、
「ダメだ。罪人を助けるなど、とんでもないことだ」
と言って、その医師を取り押さえました。
イエスの全身の震えは、激しくなり、呼吸も荒くなっていきました。
SpO2が下がってきたのでしょう。
イエスは天を仰ぎ見て、苦しみの中から、渾身の力を振り絞って、
「エリ・エリ・レマ・サバクタニ(我が神、我が神、どうして私を見捨てるのですか)」
と言いました。
言い終わると、イエスは、首をガックリと落とし、そして息絶えました。
時刻は午後3時でした。
その時、ピカッと稲妻が走り、ゴゴゴーと大地震が起きました。群衆は、この異変に驚き、キャーと叫びました。
やがて、イエスは十字架から降ろされ、その遺体は麻布に包まれ、墓に納められました。
しかし、イエスは預言者が預言した通り、3日後に蘇ったのです。
こうして、イエスの教えは世界中に広まったのです。
2023年1月14日(土)擱筆
イエス・キリスト物語・第6話