罪はいつでも
寄りかかられる温度だけがほんものだと思っているうちだけ、星として見られることのできるような光源があるなら、その導線はきっとぼくときみの間に引かれていたのだろう。所有よりずっと残酷な愛のかたちを知っている。
救うように差し伸べたぼくの手は、手に過ぎなかったのに、馬鹿みたいにそれを掴んできみは、新しい太陽を見つけたみたいに目を細めて、眩しそうに息を、吹き返す 照射に焦がれている
傷つけるとわかっていても、やさしさを高く売り付けていないと満たされないうつわのこと、くだけた態度でただ受け入れさせてほしくて、きみという他人の、自分よりずっとやわらかい部分に伺いをたてるとき、いつか絶対に裏切ってしまうというガラス片のような確信をただ飲み下して、ごめんなさい、と言うこともできないで、きみが、本当にありがとうと泣いているのを見ている。ぼくの罪はいつだって愛に似た名前をしている、いつだって、きみがそれで世界一幸せになったとしても。
罪はいつでも