希望のコジツケ

 苦しみと悲しみの果てに絶望があるのではなく、希望の存在する条件として、苦しみと悲しみがある。希望は絶望とおなじく死と虚空を反映しており、花が咲くということは絶望であって、枯れるという宿命は希望となる。
 希望は絶望を前提としており、絶望は希望を先立って必要とし、希望と絶望を裏表にした月の美をまっさらな眸でみれたならば、それはや生きえる希望と更なる輪郭線表出し円形と包含される。が、それはひとに絶望のそれと見紛われるようである。

希望のコジツケ

希望のコジツケ

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-11-30

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