140字小説
[400字小説 / 03]
ツイッターアプリを開いて、
「恋愛かあ」
そう呟いた。単語アプリでランダムに表示されたワードで140字小説を書く。そう決めた一発目がこれだった。一発目と決めたからには変更はできない。
もう何年も恋愛から遠ざかっている私は頭を抱える。その時、隣で『ブッ』と旦那が屁をこく音がした。
「これでよし。送信、と」
メモアプリで創作した140字小説をツイッターアプリにコピペして、送信ボタンをタップする。これで私が書いた小説が全世界に向けて発信された。
たかがワンツイートだと言う勿れ。140字でも立派な小説だ。次はこれをどうやって400字のショートショートにまとめるかで、私は頭を抱えた。
「うーん、これじゃまだ短いな」
どうせなら140字小説と同じように、制限文字数ギリギリまで使いたい。それに、胸を張って小説として公開できるようなちゃんとした文章にしたい。
そうこうしているうちに上限になり文字数
140字小説
2022/10/09
【備考】
こちらは上限400字のショートショート投稿サイト『ショートショートガーデン』に『野辺りな』名義で投稿したものです。活動の中心は創作系SNS『くるっぷ』とTwitterで、Twitterに140字小説や54字の物語を投稿中。その他、短編系の投稿サイトも利用中