虚偽と不在のパレード

生きることも死ぬことも許されず、ただ在りつづけている。ただ痛みに耐えつづけている。この痛みはどこから来るのか、生から、死から、いや、私に与えられる痛みは、あらゆる痛みは、ただ在ることから来る。

私は壊れた太陽。望まれたことがなく、これからも望まれることはない太陽。目に映るすべてが損なわれている。目に映した瞬間にすべてが損なわれてしまう。私は壊れた太陽。忌み嫌われ、蔑まれることを糧に在りつづける太陽。

愛さないと強く意思することが結局、愛することになってしまう。愛されたいと意思しない存在しか愛せないことを、哀しいと思うか。哀しくはない、────哀しくはない?愛に接触するすべては限りなく哀しい。

愛から限りなく遠ざかりたい、そうすれば愛そのものになれるかもしれないから。偽りの記憶に限りなく近づきたい、そうすれば本当の生を生き、本当の死を死ぬことができると思うから。すべてを諦めることができると思うから。

ねえ、あなたは今どこにいるの、と、隣にいるあなたに問う。

虚偽と不在のパレード

虚偽と不在のパレード

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-11-20

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