絶望を清ませよ

 わたしが
 生き切ろうともするのは──
 生きているということは 祈りであるから
 ひとを信じたいという うごきであるから 

 わたしの底には
 まっしろな絶望が湖と宿り
 その清み往く風景ははや希望である 其処から
 掌合された翔べない翼 はたはたさせる黒鳥(ブラックバード)は──わたし

絶望を清ませよ

絶望を清ませよ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-10-29

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