BREAK10

 プロポーズは保留、というのが彼女の答えだった。
「私が死んでからもう一度話しをしましょうよ」
「本当にもう一度チャンスをくれるのかい? 絶対速攻で断られると思ってたから嬉しいよ」
 僕は必死に媚びてみせたのだが、それが却って彼女の逆鱗に触れたようだ。
「あなた、私をバカにしてるの?」
「君こそ、僕をバカにしてるじゃないか!」
 最後に言いたい事を言えた僕は本当に偉いと思う。

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  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-10-26

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