ハイリ ハイリホ(10)

二―五 僕

 精一杯、演技を続けてくれるパパ。名演技だよ。僕が、このままちゃんと演技を続けてくれたら、我が家のアカデミー賞をあげるよ。だから、頑張って、パパ。ほら、肩の力をもう少し抜いて。でも、そうして何事にも、一生懸命、真面目に取り組んでくれるところが、僕がパパの好きなところさ。話はまだまだ続くよ、ボケ続けてね、パパ。
「パパ、パパ、天井が壊れたよ。ママに叱られるよ。僕は知らないから」

ハイリ ハイリホ(10)

ハイリ ハイリホ(10)

パパと僕の言葉を交わさない会話の物語。二―五 僕

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-12-24

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