眠るあなたに
眠るあなたに想いを巡らす
あなたが支えてきたものを
私達は支えていかないといけない
それがどれほど広くて
それがどれほど深いのか
今になっても見当がつかない
父に言葉をかけるけど
まだ早すぎた言葉を使い悶えてしまう
あなたが間にいるならば
たしなめてくれただろうに
眠るあなたに想いを巡らし
集った人々が顔を合わせる
会話のほとんどない兄妹とも
幼い頃からの友人とも
あなたのおかげで言葉を交わせた
あなたの作った架け橋は
私じゃとても作れない
眠るあなたに想いを巡らす
あなたを安心させたいけれど
我が身可愛さに躊躇してしまう
けれどもそれでは進めない
あなたが作った橋は渡れない
周りの平然とした顔の年配者は
どんな気持ちで渡ったのだろうか
その平然がいかに尊く立派であるかを
あなたは気づかせてくれた
私は未だ橋の袂にいる
私の弱さを嫌でも突きつけられる
眠るあなたに想いを巡らす
眠るあなたに