C調
冬が巡りて 街の表情が変わる
風が吹きすさび 岩間を抜けるような音が響く
この身に打ち付ける冷気は 街を通りぬく大河の支流にすぎない
身体に打ち付けられたその流れは 泡が弾けたように霧散していく
母なる大河に帰っていく やがて巣立ちまた弾ける
人は流れに揺れるミクリのようだ やがて花は開くのだろうか
故郷より友人来たる 山を思ひて街に来たる
明日は友人と山を登る 頂きに添える光を求めて
夜の街は眠る まるで明日に備えるように
けれどザギンでシース―は聞いてない
ギロッポンでズージャなんて聞いてない
ナオンは何処という言うけれど
私は少し前の友人を探したい
朝が来たりて 日が昇る
2人は街の喫茶店
また来るとあなたは言うけれど
この時ばかりはお冠
別れた後に空を見る
気まずく光が わが身を避ける
C調