色の記憶

谷崎あめ子

色の記憶

雨が降って
白い靴がよごれている
空の色がうすれて
何かを忘れたことさえ忘れている

そういえば今日は息が苦しいね
わたしがもしいい子だったら
あなたのことを忘れはしないのに

今この瞬間も
思い出の中の色彩は
雨に溶けだして
わたしはそれを傘でよけながら歩くのです

色の記憶

色の記憶

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-09-24

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted