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うっちゅのたまご

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写真を撮る時は、どこかのスポットだったり、特別な日だったり、強い思い出と結びつくものだ。

大切だと思う気持ちが強ければ強いほど、そのものに記憶として意識が宿る。

初めて高校で出来た彼女と海に行った時の写真で、彼女が海を眺めている横顔がきれいで思わず撮った写真をいつも大切に身につけていた。

ふとした時に写真をみて、その時の楽しい思い出を思い返す。
もちろん一緒に帰る帰り道との彼女との会話は楽しい。

けれどそれとは別に夏の日差しに、普段とは違う眩しい彼女が目に焼き付いていて忘れられないのだ。

枕元に好きな写真を置いておくと夢に出てくるというらしいので、彼女に夢の中でも会えますようにと期待しながら枕元に写真を置いて寝た。

寝ていたはずなのだが、体が上に引っ張られる感覚がある。
手にはさっき枕元に置いた写真を持っている。
魂を吸い取られているみたいだ。
手を離したいけど離せない、このままだと自分が消えてしまうという時、写真の彼女が笑った。
朝、ベットの上には写真が一枚残されていた。
彼女しか映っていないはずの写真の中に男の姿があった。

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-09-21

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