おもちゃの兵隊
駒を並べて殺し殺され
現実逃避の戦争です
盤上という見渡せる世界で
本を読みながら
価値の決められた人形を操る
そしてそれは僕も同じだ
地図の上から人は見えない
価値もないただの兵士として
「突撃!」
「待機!」
「突撃!」
「突撃!」
現れたツークツヴァンク
僕は捨て駒だって言われたのさ
逃げ場なく奪われる命も
神にとってはたかが一駒
奇術師的な操作が駒を翻弄したに過ぎない
僕らは上位の世界に支配されたマリオネット
真の意志など存在しない
僕の心というプログラム
機械のようなプログラム
色違いの自分を壊した
そして命は一つの玩具みたいに消費された
おもちゃの兵隊