何処の誰彼は知らないけれど
職場のすぐ傍
いつもの出社のその道で
誰かが亡くなったそう。
詳しい経緯も知りません。
聞きたく無かったし
知りたくなかったので
朝から
挨拶代わりの様に繰り返される
その話題には
まるで興味の無いようなふり。
怖いから聞きたく無かったのですよ。
その人は
まさか今日
自分が死ぬなんて
この日が最期の日になる
その朝になるなんて
そんなの知る由があるわけもない。
そして
詳細は知りませんが
交通事故のようなので
当然加害者も居たはず。
まさか
今日
誰かの大切な存在を殺す事になるなんて
さ
知る筈もないはずで。
人生はいつも綱渡り。
どちらがより悲劇だなんて
計りようも。
怖いくらいに夜空に輝く
金色の月に
せめて
願わずにはいられない
どうか、どうか、と。
貴方だって
例外ではないのですよ。
だからさ
だからですね!
逆上せないで
慎ましやかに
何時だって
誰にだって
どんなものにも
思いやりを
譲り合いを!
御冥福を
そして救いをも
現世のすべての命に
こ
の
月
に無理にでも
願
いなが
ら。
何処の誰彼は知らないけれど
真に目指すべき到達地点から
我々
惣別な人類側は
逸れて進んでしまっているのでは?
いえ
誘引されているのか、も
そうしたほうが
とても都合の良い
何方か!に。
・・・
いえいえ
居て欲しいのではなく
存在しない方が良いのですけど。