官能小説自動生成ソフト七度文庫

官能小説自動生成ソフト七度文庫

七度文庫とは

七度文庫は、官能小説を自動生成するプログラムである。

 ビジュアルノベルとか、アドベンチャーノベルとかの名称のソフトは、インターネットに多数あるが、七度文庫はそれらのソフトとは違い、生成されるのはテキストデータの小説だけである。

 画像も音声もなく、インターラクティブなゲームでもなく、ただ小説のテキストが自動生成され、それをテキストエディターで読むだけのソフトであり、どちらかというと時代を逆行する時代遅れのソフトと言えるかもしれない。

 主人公は地方から上京して東京の女子大に通う女子大生「有紀ちゃん」で、大学生活でのいろいろな出来事を「体験手記告白小説」として生成する。
 物語は一人称で語られ、「どきどきしちゃうような危ない体験」の告白を読むことが出来る。

 もともとは小説やシナリオの自動生成プログラムを作ろうと思ったのだが、なかなか朝のテレビドラマのようなシナリオを生成するプログラムは作るのが難しい。それで私は官能小説に目をつけた。
 官能小説というのは、筋書きもみな同じようなもので、特に官能描写の所は、ほとんどどれも同じようなものである。
 官能描写の自動生成くらいはコンピュータに書かせるのは結構簡単にできるのではと思った。
 そこでシナリオ生成と官能描写の自動生成を組み合わせた、七度文庫を作成した。
 シナリオの自動生成部はあらかじめ用意された文章を組み合わせてシナリオを生成する。
 官能描写自動生成部は、ランダムな組み合わせで官能描写を自動生成する。

 文章とシナリオの生成には7th_language 七度言語(なのたびげんご)を使用している。
 七度言語は今回の七度文庫を作るために私が開発した言語であり、特に小説の自動生成に必要な機能をまとめたものである。
 アドベンチャーゲーム用のスクリプト言語のような、画像の表示や、音声の出力、ユーザーによる選択画面などの機能はない。
 その代わりに小説の生成に便利な機能がいろいろと盛り込んである。

 七度文庫は第五回エンターブレインゲームコンテストにおいてオリジナルプログラム部門伊集院光特別賞を受賞し、エンターブレインゲームコンテストのホームページにおいて公開されている。
 しかし、内容にはかなり過激な描写を含むため、公開されているのは、官能描写自動生成部と過激な一部のシナリオを除いた機能制限バージョンである。

七度文庫公式ホームページ

http://homepage3.nifty.com/yuki_nanotabi/

エンターブレインゲームコンテストホームページ

http://www.enterbrain.co.jp/gamecon/no5/03.html

チアガールを汚せ

(1)

 いつもの木曜日の午後の教育史の時間になっても教室には礼子さんの姿がありませんでした。
いつも私と礼子さんが教室の一番前の席に二人並んで座ってノートを取っているので、先生もどうしたのかと気にしている様子でした。
授業のあと、コーラス部の部室にいってみましたが、いつまで立っても礼子さんは来ませんでした。
アパートに帰ってから、夕方電話してみましたが何度かけても礼子さんは出ませんでした。
きっとなにかあったに違いないと夜遅くにもう一度電話しまて見ましたがやはり出ませんでした。
翌日また授業の後に部室にいってみると、先輩たちがなにやら心配そうに話をしていました。
礼子さんが交通事故で怪我をして昨日入院したと今日大学の方に連絡があったそうです。
詳しい事情はわからなかったのですが、ともかく私が病院に様子を見に行くことにしました。
先輩が教えてくれた病院は、地下鉄に乗って数駅の場所でした。
地下鉄に乗っているあいだに、もしかして怪我で一生歩けなくなるではとか、いろいろ心配になりました。
駅前には花屋があったので、お見舞い用の花を買いました。
店の人に病院の場所を聞くと、すこし歩けばすぐ目の前だと言われました。
教えられた通りに、すこし先にいくと、目の前に大きな病院がありました。
門を入ると、大勢の人が待合室で待っていました。
私は、受付で礼子の部屋を聞くと、いそいで部屋をさがしました。
ドアを開けるとき、いったいどんな怪我なのだろうかと気になって一瞬胸がきつく痛みました。
思い切ってドアを開けるとベッドの上で礼子が、手を振ってくれました。
病室には男の子が一人いました。
親戚かそれとも兄弟なのかと思いましたが、礼子さんの彼氏の祐二さんでした。
「祐二さんのバイクに一緒に乗っていて、角を曲がるとき転倒したのと」離してくれました。
足が痛いので急いで救急車を呼んでそのまま入院したそうです。
「レントゲンとって調べてもらったけど軽い捻挫だけで、そんなに大したことはないらしいの」と聞いて安心しました。
私はコーラス部のみんなが心配してるといって、お見舞いの花を渡しました。
「一週間くらいすれば、大学に行けるから留年の心配は全然ないから心配しないで」と礼子は言っていました。

(2)

 礼子が「どうしても有紀ちゃんに頼みたいことがあるの」と私に言います。
「なんでも言ってね」と私が答えると、「今度彼がサッカーの試合にでるんだけれど、その時の応援のチアガールを私頼まれていて、私がいないと人数が足りなくて困るの。」
応援の練習はもうしてあって、一人でも欠けるとフォーメーションを変えなければいけないから、練習をやり直さなければいけないの。」
「私が欠けてみんなに迷惑かけられないから、有紀ちゃん代わりにでて欲しいの。」と頼まれました。
試合の当日私は借り物のチアガールの衣装を着て、応援をしました。
しかし彼氏のチームはかなりの大差で負けてしまいました。
試合が終わったのでもう帰ろうとすると、応援団の男の子に引き留められました。
「これから、反省会やるから、まだ帰るんじゃない。」と乱暴に命令されました。
女の子達も集まって反省会が始まると、応援団長の男の子が、「応援に心がこもってないから負けたんだ、みんな反省しろ、特にお前なんだあの応援はと私が名指しで非難されました。」
チアリーダーの女の子の一人が「有紀ちゃんは代役で練習ができなかったから」とかばってくれました。
しかし「そんなこと理由にならん、おまえらがたるんでるからだ」と怒鳴り返されました。
「お前ら共同責任だから、一時間正座しろ」と応援団長が命令しました。
女の子達は衣装のまま、一斉にグランドに座り始めました。
私はあまりの馬鹿馬鹿しさに「私帰ります」と言って、さっさと帰ろうとしました。
すると応援団長はいきなり私の顔を、平手で殴りつけてきました。
私はその場に倒れ込んで、泣き出しました。
女の子達は正座したまま身動きもせずに、ことの成り行きを自分には関係がないような顔で見守っていました。
私はとても逆らえないと思い、ほかの女の子と一緒にグランドに正座しました。
とても一時間はがまんできそうにないと思って座っていると、私の足はすぐに痛くなってきました。
とても我慢できないと思い、立ち上がろうを思いましたがまた殴られると思い必死で我慢を続けました。
すると、サーカー部の一年生グランドの整備をしていて私たちが座っている場所の近くまでローラーを押してきました。
サーカー部の一人がこちらにやってきて、「グランド整備のじゃまだからどいてくれ。」
と言われ私たちはやっと立ち上がることが許されました。

(3)

 翌日私は大学に行くと、サーカー部のマネージャーをしている先輩に事情を話しました。
すると、「まだそんなことやってるの、あの応援部の連中、私からサーカー部の部長に一言いっとくようにたのんどくから」
と言ってくれました。
私はもうチアガールはやらないつもりでしたが、やっぱり人数がたりないのでなんとか来て欲しいと言われ次の練習に行きました。
練習がすんで帰ろうとすると、女の子の一人にちょっと話があるから来て欲しいと言います。
なんだろうと思ってグランドのすみの建物に案内されると、応援団の男の子達が私を待っていました。
「お前は生意気なんだよ、生意気な女はどうするか教えてやる」と言って私を取り囲みました。
私は両腕をつかまれて四つん這いにされました。
口には汚れたタオルをくわえさせらてました。
応援団がいつも根性棒と呼んでいる、竹刀のような棒をもって私の後ろに男の子が立ちました。
それから、応援団の男の子達が一斉にかけ声をかけながら、私のお尻に根性棒を打ち下ろしてきました。
私は、叫び声をあげようとしましたが、口にくわえたタオルのせいでうめき声しかでませんでした。
根性棒は私の悲鳴には関わりなく、繰り返し私のお尻に打ち下ろされてきました。
私はもう、とても耐えきれなくて涙を流してがんばりました。
もう絶対こんなこと許さないからと思いながら、激しい痛みに耐えつづけました。
気を失いそうにまで打ち下されたころやっと、応援団のかけ声がやみました。
タオルがはずされると、「もう二度と告げ口しないな。いやならもっと痛い目にあわせてやるからな。」と脅されました。
「もう絶対告げ口などしません。」と何度も約束して私はやっと許してもらえました。
建物をでると私はすぐにサッカー部の部室に行き先輩を捜しました。
先輩は試合の打ち合わせで、サッカー部のマネージャー会議がちょうど終わったところでした。
「すぐに来て下さい」と言って私はさっきの建物まで先輩の手を引いて戻りました。
そこにはまだ男の子達が残って掃除をしていました。
私は応援団の部長を見つけると、「ここでさっき酷いことされたんです」と先輩に言いつけました。
「いったい、あなたたちなにをしたのよ。」と先輩が応援団長に詰め寄りました。
すると「お前が一番なまいきなんだ。」と怒鳴り、さっきのかけ声をかけました。
すると一斉に応援団の部員が周りにならんで、同じようなおかしな声を出し始めました。
それから先輩の両手が押さえられ四つん這いにされました。
さっきの根性棒が先輩のお尻に叩きおろされました。
先輩は悲鳴を上げましたが、すぐに先輩の口にはタオルが押し込まれました。
ようやく、叩くのが終わると、先輩は床に倒れ込んで泣きだしました。
しかし、すぐに泣きやむと「あなたたち、応援部は廃部にしてもらいますから、私の友達はここの学部長のお嬢さんなんだから、どうなるかわかってるわね。」
「あなたたち、みんな退学よ。」
するとそれを聞いた応援団長は、「まだ分からないようだな、分かるまで痛い思いしてもらうからな。」
と言ってまた号令をかけました。
するとさっきと同じように男の子達は先輩を押さえつけました。
そして先輩の前に応援団の団長が立つと、ズボンのチャックを降ろしました。
「しゃぶらせて下さいと、お願いしろ。」と団長が先輩に命令口調で言いました。
「なに馬鹿なこと言ってんのよ。」と先輩が言い返すと、その途端に根性棒が打ち下ろされました。
何度も繰り返し打ち下ろされて先輩はとうとう「しゃぶらせて下さい。」と言いました。
「すると声が小さい」と言ってまた、根性棒が打ち下ろされました。
先輩は何度も何度も大きな声で「お願い、しゃぶらせて下さい。」と叫びました。
すると団長はじゃあやってもらおうかと先輩の口元にもう大きくなった熱い鉄柱を押入ました。
先輩の口の中に出すと、団長は「次はお前の番だ」と言って私の前に立ちました。
私にはなにをすればいいのかすぐに気がつきました。
甘い舌触りを楽しむように団長の欲望は満足を求めて堅くなりました。
舌先にからみつくように征服する楽しみを団長は追い続けました。
緊張から張りつめた気分がやがてなま暖かい感触に変わり、律動が加わりながら激しさが増して行きました。
支配される快感がやがて私の体中を満たして、次の瞬間にあふれ出てきました。

(完)

痴漢体験手記

(1)

 夏休みが終わると、体育の授業の時冬のスキー教室の話がありました。
なんで大学でスキー教室なんかやるんだろうと思って聞いていると、
スキー教室に一週間でると、それで何単位かでるので、体育の授業の出席がたりない人は必ず出るようにとの話でした。
体育は必修なので単位を落とすと留年だとか先輩にも言われたのを思い出しました。
今年はクラブの学園祭の準備で忙しいので、体育の授業をさぼって、その分スキー教室に出て単位をもらえばいいと私は思いつきました。
しかし、スキー教室にはお金がかかるので、学園祭で忙しくなる前にアルバイトをすることにしました。
 学生課の掲示板でワープロの仕事をいろいろ探してみました。
ワープロの仕事はありまなかったのですが、何社か募集がありました。
どこにしようかと思いましたが、大学に近い方が便利だと思い、一番近そうな所の電話をメモしました。
大学の公衆電話で電話してみると、履歴書をもって面接に来て下さいと言われました。
翌日に授業が終わってから、地図をたよりに場所をさがすと、
小さなビルの郵便受けに出版社の名前を見つけました。
中に入って見ると、マンションの一室くらいの部屋に、原稿やなにやらた山のように積み上げたテーブルが部屋一杯に並んでいました。
部屋の隅の小さな応接セットに案内されると、責任者らしい男性が私の応対をしました。
男は自分が編集長だと言っていましたが、なにやらうさんくさそうな雰囲気でした。
履歴書をちらっと見ましたが、見たのは履歴書の表だけで裏に書いてある、資格の欄とかは見もしませんでした。
「じゃ、これからやって下さい。」といきなり言われて私はびっくりしました。
パソコンの前に案内され「マニュアル読んでて下さいと言われました。」
しばらく言われた通りにマニュアルに目を通していると、ドアが開いて、
女子大生らしい女の子と、若い男の子が入ってきました。
女の子は地味な服装で、ようやく高校をでたばかり位の歳に見えました。
またアルバイトの女の子かしらと思っていると、部屋の隅の打ち合わせ用の応接セットでなにやら話していました。
耳をそばだてて聞いていると、「初体験はいつ。」とか「いままで何人つき合ったの。」とかの会話が聞こえてきました。
私はいったい何の面接をやっているのかと、気になって耳に神経を集中させました。
やがて面接も終わると、女の子は男の子と一緒に帰っていきました。
すると、さっきの編集長らしい男性が、「これワープロに打ってね。」
「一時間もあればできるから。」と言ってカセットテープを渡しました。
私はテープを聞きながらワープロを打ち始めましたが、さっきの女性はアダルトビデオの女優さんで、
さっきの会話は雑誌に載せる対談でした。
ビデオに出る前は保母さんをやっていたと話していたので私はびっくりしました。
ようやく一時間ほどで、タイプを終わると私は次に何の仕事をしたらいいか聞きに行きました。
しばらくすると読者アンケートを集計してくれと言われて、投稿の手紙の束を渡されました。
読んでみると、痴漢体験の告白投稿でした。
一番過激なのを体験手記として載せるから選んでくれと言われて私は、それらしいのを選びました。
しかし、これじゃ記事にならないから私が記事にできるような痴漢体験を書けと言われました。
私は、しかたなく高校の時の痴漢の出来事を書いてもっていくと、こんなんじゃ記事にならないだろうとしかられました。
私は、そんなすごい痴漢にあってないので体験してないことは書けませんと断りました。
すると、これから一緒に映画館にこいと言われました。

(2)

 入り口には上映中の映画の大きな看板がでていました。
映画館の中にはいると、映画は上映中でスクリーンが明るく見えました。
編集長と並んで席に着くと、私は変な映画だったら困るなと心配になりました。
映画の場面は、戦場のようで普通の映画らしいので安心しました。
銃撃戦の音が響くなかで、私のすぐ近くの通路を女子高生らしい女の子が通りました。
女子校生は席をさがしているようすでしたが、空いている席はいっぱいあるのに、通路を何度か往復していました。
それから通路の一番後ろまで行くと、席の後ろに立って立ち見をする様子でした。
私は席がいっぱい空いているのにどうしてなのかしらと不思議に思いました。
私の様子を見て、「ここは痴漢の名所でね。」と編集長が私の耳元でささやくように言いました。
「後ろで立ち見をすれば必ず痴漢にあうんだ、だから痴漢に会いたい女がああやって後ろに立ち見するってわけさ」と話が続きます。
私はそんな馬鹿な事はあるはずがないと思いました。
しかしもう一度後ろを振り返って見ると、女子高生のすぐ後ろには両脇から中年の男性が寄り添うように近づいて、なにか様子が変でした。
女子高生のスカートが後ろからめくられて、胸にも手が押し当てられているのが見えました。
私はやっぱり本当なんだとびっくりして前を向き直りました。
「映画が終わったら、近くのロッテリアのトイレでフェ××オさせるのがいつものコースなんだぜ。」
と編集長が言います。
私は今度ばかりは私をからかって作り話をしているに違いないと思いました。
映画が終わると、場内が明るくなり私達は席を立ちました。
立ち見をしていた女子高生はもうどこに行ったのか見あたりませんでした。
映画館を出てから「ちょっとお茶飲んで行こう。」と編集長が言いました。
私も、映画館に座っていてすこし疲れたので出版社に帰るまえにお茶くらいはいいと思いました。
角をまがると、すぐにロッテリアがありました。
そういえばさっき編集長がロッテリアでどうのこうのと言っていたのを思い出しました。
入り口を入ろうとすると、すぐ目の前のガラス越しに女子高生がスカートの股を広げて座っているのが目にはいりびっくりしました。
女子高生の両脇には中年の男が座り女子高生の胸や腿のあたりに手を伸ばしていました。
さっきの映画館の女子高生でした。
私達はカウンターでコーヒーを飲むと、奥の席に座りました。
「どうだ言った通りだろう、このあとは、トイレにつれて行かれてフェ××オってわけだ。」
「あの女は、男を漁るためにああやってセーラー服来て映画館に来るんだ。おとなしそうな顔してるが、本当はドスケベ女さ」と聞かされて本当にびっくりしました。
コーヒーを飲み終わって帰ろうとすると、女子高生がトイレに立つのが見えました。
すこし遅れてさっきの中年の男が二人後を付けるようにしてトイレに入っていきました。
私はやっぱり編集長の話は本当なのかしらと思いました。

(3)

 出版社に戻ると編集長に言われてさっきの女子高生の事を体験記事にまとめました。
もっと具体的に何をされたのか書かないとだめだと何度も書き直しをさせられました。
トイレのなかでフェ××オをした場面は見たわけでもないのでどう書いていいのか分かりませんでした。
原稿を書きながらいろいろ想像すると、それだけで体が熱くなってきました。
ようやく「あとは、俺が書き直すからもういいよ。」と編集長が言ってくれたので私は帰ることにしました。
ちょうどさっきのロッテリアの角にきたとき二人組の男性が角を曲がって来るのが見えました。
さっきの痴漢の二人組に間違いありませんでした。
男は映画館に戻る様子でした。
きっとまた別の女を漁りに映画館に戻るのに間違いないと思いました。
その瞬間に、今度は私が映画館で痴漢されたらすごいだろうなと言う思いが頭をかすめました。
そしてロッテリアでトイレに連れ込まれてフェ××オさせられたらもっとすごいだろうと、頭から離れなくなりました。
私は震えそうになる足で男の後から映画館に入りました。
後ろで立ち見をしながら私は心臓がやぶれそうな気持ちで次に起こるはずの出来事を待ちました。
さっきの二人の男が何気ないそぶりで私の両脇に近づいてくるのが分かりました。
なにげなく、ミニスカートの上から軽く触れていたり離れたりしていた手が、今度は私のお尻をくすぐるようになで始めました。
私はどうしようもなくて、じっと我慢していました。
ようやく男の手がお尻から離れたとき私はほっとしました。
映画が終わると、私は男に連れられて外にでました。
連れていかれたのはさっきのロッテリアでした。
女子高生がすわっていた席に座らされると、ガラスの向こうは夜の人通りでした。
男の手が私の膝に伸びると、私の膝頭の感触を楽しむように動き始めました。
微妙な感覚に、私の膝が震えると、男の指先はさらに大胆に、巧みな動きを始めました。
思いもかけない感触が私の体の芯から広がり、泉のように溢れだしました。
頭の中まで、熱い奔流が流れこみ、私は半分夢のなかにいるかのように体が重くなりました。
私は次はトイレに行かされると分かっていたので自分から「トイレに行かせてください。」
と小さな声で男に頼みました。
席を立つとすこし遅れて男が後から着いてくるのがわかりました。
女子トイレに入ると、ドアを開けたまま、男が入ってくるのを待ちました。
私はさっきの女子高生と同じ目に遭わされると思うと体中ががたがた震えてきました。
男の一人がトイレに座るとその上に私を載せました。
前に立った男はそそりたった欲望を私の口に押し込んできました。
下からも突き上げるように欲望の嵐が私を襲ってきました。
思う存分欲望を満たすと、男達は私の体に最後の一撃を打ち下ろしました。
私は体中がふるえ続けて止まらなくなっていました。

(完)

温泉性感マッサージ

(1)

 礼子さんが授業のあと「ちょっと相談したいことがあるの」と言って私を大学の食堂に誘いました。
相談したいってよっぽど大変なことなのかしらと私は思いました。
自動販売機でコーヒーの買うと私達は席について、礼子さんの話を聞くことにしました。
「実はね」と礼子さんが話をきりだすと、私は思わず身を乗り出してしまいました。
「いま私喫茶店でアルバイトしてるんだけど、都合があってやめるので替わりにアルバイトやって欲しいの」と礼子さんが話を続けました。
なんだそんな話だったのと私はあっけに取られて話を聞いていました。
「ほかに頼める人居ないし、お願いだから」と言われてなんでアルバイトくらいでそんな大げさに言うのかとびっくりしました。
私が「アルバイトくらいならかまわないけど」と言うと、「これから一緒にすぐ来て欲しいの」と言います。
私は礼子さんに連れられて大学から少し離れた喫茶店まで行きました。
店にはお客は全然いませんでしたが、マスターと名乗るひとがカウンターに立っていました。
どこの大学とか聞かれただけで、すぐに採用になってびっくりしてしまいました。
翌日から夕方2時間ほどアルバイトすることになりました。
仕事の仕方を一通り教えてもらっいましたが覚えが悪いと何度もしかられました。
これでは、アルバイトをやとってもすぐやめてしまうはずだと思いました。

(2)

 一月ほどたって、毎日喫茶店に通ってくるお客さんに温泉旅行に誘われました。
お客さんは近所で事務所を開いている会社の社長さんだそうです。
二人で旅行というのもちょっと危ないと思って、マスターに相談すると「だったら友達誘ったら」と言われました。
それもそうだと思って礼子さんと三人でならいいですと、お客さんに返事をすると、
女二人、男一人で部屋を取るからと言われました。
それならいいやと思って、礼子さんと一緒に車で温泉に行くことになりました。
当日になると、車にはもう一人男性が乗っていました。
社長さんの得意先の部長さんだと紹介されました。
二人部屋を二つよやくしてあると言われ、それなら大丈夫だと思いました。
昼間はあちこち見物して、夕方温泉旅館につきました。
部屋に案内されると、部屋は少し離れていて、隣ではありませんでした。
そのほうがかえってよかったと、安心しました。
丹前に着替えると、社長さんが迎えにきて、温泉に入りました。
しかし、露天風呂は10時までは、男性だけと言うことでした。
社長さん達は露天風呂に入るというので、私たちは女性用のちいさな浴室でしばらく浸かった後部屋に戻ることにしました。
廊下を歩いていると、ずいぶんと太った、背の低い男性が二人廊下を歩いてきます。
私たちが部屋にはいろうとすると、ちょうど隣の部屋に男性二人もはいろうとするところでした。
「こんばんは、美人二人で温泉ですか」と男の一人がいいました。
私は相手をしなくてもいいと思ったのですが礼子さんは、愛想よく返事を繰り返しました。
すると、「いい酒があるので、いっしょに飲みませんか」と誘われました。
私たちが女二人だけで温泉に来たと思ったようでした。
断って部屋にはいろうと思いましたが、私が返事をする前に礼子さんは男の部屋に入っていました。
私は礼子さんを一人だけにするわけにもいかないと一緒に部屋に入りました。
すぐにお酒を勧められて、礼子さんは「これおいしいですね、」と言いながら、勧められるままに飲み始めました。
礼子さんは、すぐ立てないほどにふらふらになった様子でした。
すると頃合いを見計らったように男達はエッチな話を始めました。
私たちの部屋に昨日とまった女子大生二人組の話でした。
「酔わせて、朝まで遊ばせたんだぜ」という話が始まると私はこれは危ないと思いました。
「女だけで温泉に来るのは遊びたくて来る女だから、遊ばせると止まらなくなるからな」と自慢話が続きました。
礼子さんは、酔って何の話かもう分からないような様子で相づちを打っていました。
私はなんとか礼子さんにあれこれ言って部屋からだそうとしましたが、腰が据わったようで動こうとしませんでした。
すると、社長さん達がようやく露天風呂から帰ってきたようで、私たちを迎えにきました。
ひとまず私たちの部屋に4人で入ると社長さんは電話でマッサージを頼んでいました。
しばらくすると、マッサージ師の男性が部屋に来ました。
社長さんは私たちの部屋のお布団に横になって、しばらくマッサージを受けていました。
それから今度は礼子さんにも、マッサージを勧めます。
礼子さんが布団に横になり、しばらくマッサージを受けていました。
一通り終わると、「気持ちのよくなるマッサージがあるってすが、いかがですか」とマッサージ師さんがいいます。
「昨日もここに泊まられた女子大生さんが、大変よかったと喜んで帰られましたよ」と言われて、どうやらさっきの話は本当だったのかしらと思いました。
礼子さんが返事をする前に社長さんがぶっきらぼうな声で「ああ、やってくれ」と頼んでいました。
マッサージ師さんの手が動き始めると、礼子さんは体を震わせて声を上げ始めました。
私はこうゆうマッサージだったのと、びっくりして成り行きを見守っていました。
社長さんが目で合図をすると、マッサージ師さんは心得た様子で、礼子さんの丹前を脱がせました。
マッサージが終わると社長さんは、かなり高額な料金を払ってマッサージ師さんに帰ってもらいました。
礼子さんは、「お願い、有紀ちゃん今夜はあっちの部屋で寝てくれない」と半分泣き出しそうになりながら言います。
私はようやく、マッサージを呼んだ理由がわかって、半分腹がたちました。
しかし部屋をでるしかしょうがありませんでした。
もう一つの部屋に行けばなにがおこるのかは分かり切ったことでした。
行くところもなくしばらく旅館の廊下をあるいると、露天風呂の前にでました。
もう10時をすぎているので、露天風呂は混浴になっていました。
しばらくお湯につかっていると、社長さんが裸で入ってきました。
私の隣に座ったので、どうやらもう部屋に戻ってもいいみたいと思いました。
しかし、社長さんは「まだ部屋には戻らない方がいいと思うけど」といやらしい口調で言います。
「あの女、淫乱で俺一人じゃ満足させられなくてね」と言われて、私には事情がわかりました。
しかし、すぐにもう一人の男が風呂に入ってきました。
私はもうこれで部屋に帰れると思い、一応「おさきに失礼します」と言って風呂をあがろうとしました。
すると、二人はくすくすといやらしい苦笑をするだけでした。
部屋に戻ると、廊下まで女性の泣き叫ぶような声が聞こえてきました。
私は、部屋には礼子さんしかいないからきっとビデオを大きな音でつけているのねと思ってドアを開けました。
しかし、布団の上を見て足がすくみました。
そこには礼子さんと隣の中年の男性二人が体を絡み合わせていました。
礼子さんの泣き叫ぶ声が部屋に響きつづけました。
男達は私に気がつくと私を礼子さんの上に押し倒してきました。
逆らうこともできずに礼子さんは、欲望に汚されつづけました。
礼子さんの体に欲望の激情を吐き出すと、次は私が生贄にされる番でした。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
抵抗する気力もないくらいに私の体はもてあそばれました。
いつまで続くともわからない時間が私の心の中で凍り付いていました。
このままずっと続くのなら、私の体はもう屈服するよりないと覚悟を決めました。
社長さんの欲望は私の体を責め続けると、ようやく最後の一撃で私を打ち砕きました。

(完)

フェラチオ狂い

(1)

 秋になると、先輩は、卒業研究の準備で遅くまで研究室に残る日が続きました。
幼児発達教育学会で卒業研究を発表するのが、毎年恒例になっていて、発表しないと卒業させてもらえないと言う話でした。
今年は学会は名古屋で開催されるので、来年の発表の下見をするために、私も付いていくことになりました。
学会の数日前に研究室で発表の予行演習をしました。
先輩は緊張したようすで声もうわずっていました。
「こんな内容じゃ卒業できないね。」と教授にいわれて、先輩はすっかり落ち込んでいました。
先輩は発表の直前までなんとか手直しをしてがんばっていました。
教授は学会で座長をたのまれているとかで一足さきに名古屋に出発しました。
私は先輩と教室の助手の車で、発表の前日に名古屋に行くことになりました。
発表はなんとか無事にすんで、学会も最終日になりあとは帰るだけになりました。
学会の荷物預かりで荷物を受け取って車に乗ろうとすると、いつも共同でゼミをしている他の大学の学生さん達が声をかけてきました。
みんなで明治村と、リトルワールドに寄っていきませんかとのお誘いでした。
私とは別に学会に来ていた礼子さんも一緒でした。
教授に聞いてみると「もう発表は終わったんだから。」と言うことで「好きにしなさい。」と答えが返ってきました。
私達は男の子達の車で明治村に行くことにしました。
明治村は中が広くてだいたい見て回るだけでも大変でした。
リトルワールドにも行きましたが時間がなくて大急ぎで一回りしました。
帰りは旅館に一泊することになりました。
夕食が終わると男の子達がフロントからカラオケセットを借りてきました。
男の子たちは代わる代わるカラオケを歌い始めました。
カラオケに会わせて男の子の一人が変な踊りを始めました。
すると、歌の方もいやらしい替え歌になりました。
私は少しうんざりしました。
先輩が「私たちもなにかしないといけないわよね」と言い出すので礼子さんの発案で、
文化祭でやったモーニング娘の、ラブマシーンを踊ることにしました。
みんなで踊ると、すっかり盛り上がって男の子達もまざって踊り始めました。
曲が終わると、部屋のなかは何がなんだか分からないような大騒ぎになっていました。
次の朝、私は男の子の大学の助手の車に載せられました。
車が走りだしたとき、私は車に助手さんと二人だけで載せられたのに気が付きました。
私は、助手さんとに話しかけれれていろいろ話をしました。
助手さんは名前を智夫さんと言って、むづかしい研究の話を私にしました。
私がわかるはずも内研究の話がづっと続いて、少しうんざりしたころ、今度はアメリカに留学した時の話になりました。
留学中は学会のためあちこちに旅行して、ナイアガラの滝も見物したとかの話でした。
私はようやく少しは普通の話になったと少し安心して適当に相づちをうって相手をしていました。
ところで昨日はすごかったですねと、智夫さんが話題を変えました。
「最近の女子大生はみんなフェ××オくらいあたりまえなんですね。」と智夫さんに言われてびっくりしました。
どうやら昨日お酒をみんなで飲んで盛り上がったとき、いろいろHな話題になったらしくて私は酔って覚えていないらしいと気がつきました
「ところで有紀さんもフェ××オ大好きでしたね、昨日の続きをやってくれませんか。」と言われて私もHな話題に加わったらしいと心配な気持ちになりました。
「アルバイト先の店長さんにフェ××オ狂いに仕込まれて、一日でもしゃぶらないと気が狂っちゃうそうだね。」と智夫さんが言います。
私はどうもお酒のせいで、とんでもないことをみんなの前でしゃべったようでした。
「いつもコンビニのトイレでしゃぶらせられているので、トイレに入るとしゃぶりたくなるそうじゃないか。」とまで言われました。
「昨日はトイレでとっても上手だったね、」と言われて、気分が悪くなってトイレで介抱されたとき、智夫さんにしゃぶらせてとねだって、実際に舌を絡ませらしいとわかりました。
智夫さんの話がどこまで本当なのかわからなくて私は愕然としていました。
前を走っていた車がサービスエリアに入ると、智夫さんの車も後を追って駐車場に入っていきました。
私は外にでて、お茶を飲んでいる先輩に話を聞いてみました。
すると「あらなにも覚えていないの、昨日は大変だったんだから。」と言われとても詳しい話は聞く勇気がありませんでした。
トイレでフェ××オをしたのはほかの人たちにはばれていない様子なのでそれだけは安心しました。
私はまた車に戻ってフェ××オの話をされると困ると思い、礼子さんに頼んで席を替わってもらいました。
礼子さんの乗っていた車に乗り込んで車が動き出すと先輩が「昨日大変だったんだからと。」話を切り出しました。
「礼子さんが酔いつぶれて、そのあげく『私フェ××オ大好きなの誰かやらせて』と言い出して。」それで結局トイレに誰かに連れ込まれたらしくて。
「トイレから戻った時パジャマに変な臭いがついててね、本人は全然気がついてないらしいんだけど、周りはすぐあれの臭いだってわかってね。」
と運転している男の子に聞こえているのに話が続きました。
さっきの話は私のことじゃなくて礼子さんの話なんだと気がついて、私はびっくりして、聞いていました。
席を替わってもらったのは、どうもかなりまずいことだったらしくて私は心配な気持ちでした。
次のサービスエリアで降りると、みんなで売店の自動販売機でカップラーメンを食べたり、みやげものを見て回ったりしました。
いっしょに車をおりたはずなのに礼子さんがいないことに私は気がつきました。
車に戻ってみましたが、人影はありませんでした。
トイレかもしれないと思って、女子トイレに行ってみると、中は夜遅いせいか誰もいませんでした。
私が売店に帰ろうとすると、ドアの一つがあきました。
しかしでてきたのは智夫さんでした。
私はあわててトイレをでて智夫さんがでていくのを待ちました。
それから、やっぱり変だと思ってもう一度女子トイレにはいると、さっきと同じドアから今度は礼子さんがでてきました。
私があわてて駆け寄って「なにかあったの。」と聞くと礼子さんは困った様子でなにも言わずに、洗面所に駆け出して行きました。
私が後を追うと、礼子さんは洗面所で口をゆすぎながら、目に涙を浮かべていました。
礼子さんが顔を上げると、口のまわりにのファンデーションが、なにかに混ざって半分流れているのが見えました。
私にはいったいなにがあったのか、すぐに見当がつきました。
「帰ったら、大学に届けるわね、そうしましょう。」と私が言うと、礼子さんはどうしていいのかわからないような様子でうなづきました。
礼子さんがお化粧を直してから、私たちはトイレをでました。
そとの車にはもう女の子達も乗り込んでいて、私たちが戻るのをまっていました。
私は今度は、礼子さんと一緒に智夫さんの車に乗ることにしました。
私たちが車に近づくと智夫さんは助手席のドアを開けてくれました。
しかし私と礼子さんは後ろの席にならんで座りました。
車が動き出すと智夫さんはバックミラーで時々私たちの様子をうかがっていました。
車が高速を降りてしばらく走ると、礼子さんが「気分が悪いのでやすませてほしいの。」
と智夫さんに頼みました。
智夫さんは携帯電話でほかの車に連絡をとって、「すこし休んでいくから先にいってくれ。」と話をしていました。
車が横道にはいると、細い路地をしばらく走っていきました。
道が開けると、そこにはラブホテルの看板がたくさん並んでいました。
智夫さんが、「ベッドでしばらく休んだ方がいいだろう。」と言うので、私はそれもそうねとなにも不思議には思いませんでした。
ラブホテルに入ると礼子さんはベッドに横になりました。
私がコップに水をいれて、持っていくと礼子さんはいらないからと言って、起きあがりました。
私がどうしたのかしらと思っていると、礼子さんはベッドに腰をおろしてストッキングを脱ぎ始めました。
それから智夫さんにストッキングを渡すと、智夫さんは私の手をとって引っ張ると、私の両手を縛ろうとしました。
私はあわてて手をふりほどこうとしましたが、礼子さんが立ち上がると私を後ろから抱え込んで押さえつけました。
智夫さんは私の両手を縛ると、ストッキングの残りで私の両足を縛り、ベッドの上に膝が床につくように横向きに乗せました。
私はいったいなんのことかわからず呆然としてされるままになっていました。
「フェ××オしたくらいで学校に届けられたりしたら、困るのよね。」と礼子さんが言います。
「そんなことができないように、してもらわないとね、」と言うと今度は、
「じゃあ始めるか。」と智夫さんが言います。
私にはなにをすればいいのかすぐに気がつきました。
甘い舌触りを楽しむように智夫さんの欲望は満足を求めて堅くなりました。
舌先にからみつくように征服する楽しみを智夫さんは追い続けました。
緊張から張りつめた気分がやがてなま暖かい感触に変わり、律動が加わりながら激しさが増して行きました。
支配される快感がやがて私の体中を満たして、次の瞬間にあふれ出てきました。

(完)

原宿ナンパ遊び

(1)

 春になって、親戚の従姉妹の百合絵さんが家族と一緒にディズニーランドに遊びにきました。
百合絵さんは、私が通ったのと同じ高校に通っていて郷里にいるころとよく一緒にでかけたりしていました。
私も東京に来てからディズニーランドにはまだ行ったことがなかったので、
舞浜の駅で待ち合わせをしました。
百合絵さんは私を見つけるととてもうれしそうな顔をしていました。
着るものがないからと私の高校の制服を着て東京に出てきたと話していました。
東京の女子高生とは違って、田舎の学校なので、スカートは膝のあたりまでの長さでした。
田舎ではダサイ服しか売ってないから、東京で買うのと楽しそうな笑顔をうかべていました。
ディズニーランドで遊んだ後、翌日百合絵さんは原宿で買い物をするからと、
私のアパートに泊まることになりました。

(2)

 翌日原宿に行くと、百合絵さんは目を輝かせて、店を見て歩きました。
東京の女子高生の女の子ともすれ違いましたが、スカートの短さに百合絵さんはびっくりした様子でした。
私は、「あれは腰のところで生地を丸めて短くしてるの」と教えてあげると納得した様子でした。
あちこちブランド品の洋服をみてあるきましたが、高くて買えるはずもありませんでした。
安い服しか買えないというので、私はちょうど見つけたユニクロに入りました。
ユニクロだったら別に原宿でもなくても、どこにでもあるのにと思いましたが、
百合絵さんは、安いからと喜んだようで、いろいろと選んでは試着しました。
試着室をでたとき、百合絵さんの学生服のスカートがとんでもなく短くなっているのでびっくりしました。
店を出て、お茶でも飲もうと思っていると、男の子の二人組に声をかけられました。
「よかったら、お茶を飲んでいこうよ」とか調子よく話しかけられて、百合絵さんはすっかり機嫌よく笑顔で返事をしていました。
近くのロッテリアに入ると、男の子はすぐ百合絵さんの両脇に座って、「すごいかわいいね、歳いくつ」と聞いてきます。
「こんど高3年なんです」と百合絵さんが答えると、「じゃあまだ17なんだ」と言われて、
百合絵さんは、またうれしそうに笑いました。
なんで、百合絵さんばかりがこんなにもてるのかと私は心の中では機嫌が悪くなっていました。

(3)

 百合絵さんが急に黙り込むと、下を向いてしまいました。
私はなにがあったのかと思いましたが、百合絵さんが下を向いたまま、なんども息をつまらせるような声をだしているのに気がつきました。
となりの男の子の手が百合絵さんのスカートの下に入れられているのが見えました。
私もどうしていいのかわからず、言葉を飲み込んで黙ってしまいました。
すると、男の子は百合絵さんを立たせると、奥のトイレに連れて行き、しばらくかえって来ませんでした。
私はいったいどうなってるのともう一人の男の子を見つめました。
しかし、男の子は素知らぬふりをするだけで、私の疑問には答えようとしてはくれませんでした。
しばらくして、男の子と百合絵さんが席に戻ってきました。
男の子は私の怪訝そうな顔をみて「口でやらせた」とそれだけ言いました。
私は、まだ田舎の女の子なのにそんなことさせてとびっくりしましたが、なにも言い返せませんでした。

(4)

 もう、新幹線の時間だからと私と百合絵さんは席を立ちました。
百合絵さんは、さっき見て歩いたブランド品の店に行くと、
ミニスカートを何着も買っていました。
さっきの男の子がお金をくれたに違いありませんでした。
百合絵さんは、駅のトイレで買ったばかりのミニスカートに着替えました。
荷物がいっぱいになったので、学生服はあとで宅急便で送るからと言って、私は原宿の駅で百合絵さんを見送りました。
ついでに私も買い物をしていこうと思い、さっきのユニクロに戻って、スカートを何着か試着して気に入ったのを買いました。
ロッテリアの前を通るとちょうどさっきの男の子が店をでてくるところでした。
男の子がこっちを向くので挨拶をしようとすると、男の子は私のすぐ後ろに歩いていた、
女子校生に声をかけるところでした。
スカートがとんでもなく短く折り上げているのが目に入りました。
私はいったいなんだったのかしらと不思議に思いました。
その瞬間私には思い当たることがありました。
私はロッテリアのトイレにはいると百合絵さんがさっきまで来ていた学生服を着ました。
そして百合絵さんがしていたのと同じようにスカートを腰で折って短くしました。
店の外にでると、風がスカートの下に直に吹き込んできて、足下が震えそうになりました。
さっきの男の子二人組の後ろ姿がすぐ先に見えました。
私は、胸のなかが心配でいっぱいになりながら男の子を後ろから追い抜きました。
すると、すぐに男の子が声をかけてきました。
「あれっさっきの子だよね、帰らなかったの」と言われて私はやっぱりと思いました。
男の子達が見ていたのはスカートだけで、顔などぜんぜん覚えていないらしいと気がつきました。
私のことをさっき百合絵さんだと思いこんでようでした。
「まだしゃぶりたいんだろう」と男の子に言われて、私は体がいっきに熱くなりました。
ロッテリアに入ると私の両脇に男の子が座りました。
男の手が私の膝に伸びると、私の膝頭の感触を楽しむように動き始めました。
微妙な感覚に、私の膝が震えると、男の指先はさらに大胆に、巧みな動きを始めました。
思いもかけない感触が私の体の芯から広がり、泉のように溢れだしました。
頭の中まで、熱い奔流が流れこみ、私は半分夢のなかにいるかのように体が重くなりました。
まだ満足しきれない指先は、さらに私の敏感なところを直接とらえようと大胆に動いてきました。
直接指先から電流が流れ込むと、その瞬間私の体は激しく震えて止まらなくなりました。
頃合いを見計らって男の子達二人は私を立たせるとロッテリアのトイレに連れ込みました。
私がトイレの便座に座ると男の子二人が私の前に立ちました。
甘い舌触りを楽しむように男の欲望は満足を求めて堅くなりました。
舌先にからみつくように征服する楽しみを男は追い続けました。
緊張から張りつめた気分がやがてなま暖かい感触に変わり、律動が加わりながら激しさが増して行きました。
支配される快感がやがて私の体中を満たして、次の瞬間にあふれ出てきました。
「カラオケ行こう」と誘われて私は、ついて行くしかないと思いました。
しばらく歩いて、カラオケボックスに入ると、男の子達はお酒を頼んで、
歌を歌い始めました。
お酒を無理矢理勧められて私は頭の中が半分めまいでわけがわからなくなってきました。
男の子たちは、カラオケの音量をいっぱいに大きくすると、私の両脇を抱え込むようにして、
押し倒してきました。
欲望の嵐が私をなぎ倒し、強い風が私の体を突き刺すように吹き付けてきました。
時間が止まったまま、征服の杭が私の体をもてあそび続けました。
繰り返される律動は、やがて稲妻にかわり私の体を引き裂きました。
満足する間もなくすぐに次の杭が私に打ち込まれ、また今度も激しい律動が私の体を突き抜けました。
いつ終わるのかわからない儀式は、私にとっては永遠の時のように思えました。

(完)

ブルセラ学園祭

(1)

 秋になって、コーラス部の文化祭のコンサートが終わったあと、
礼子さんが、「友達の大学の文化祭の後夜祭に一緒にでてほしいの」が言います。
「男の子ばかりの大学で色気がないから、カラオケ大会に一緒にでてほしいと頼まれたちゃったの」と言葉が続きました。
友達と言うのはどうも礼子さんの彼氏のことのようでした。
私も誰か男の子を紹介してもらえるかもと思い、一緒にカラオケに出ることにしました。
一応曲も決まって、文化祭の前にカラオケ店にみんなで行って練習をしました。
カラオケだけかと思っていたのですが、それだけじゃ優勝できないから踊りもつけないとだめとかで踊りの練習もしました。
衣装はどんなのにしようかと男の子達が相談していました。
「去年2位にはいったチームがセーラー服で踊ったので、今年は俺達もセーラー服でやろう。」とか話がまとまって、礼子さんの高校の時のセーラー服を私の分ももってくることになりました。

(2)

 学園祭の数日前になって、喫茶店で男の子達と待ち合わせて打ち合わせをしました。
すると、去年の優勝チームもやはりセーラー服で出る予定だと情報があると男の子が言います。
それ以外にもテニスウェアと、チアリーダーの衣装も用意しているとの事でした。
それで男の子達は、なんとかもっと目立つような趣向をこらさないと勝てないと、
言い出しました。
今年なんとか上位に入賞しないと、先輩にしかられるからと、男の子はかなり真剣な様子でした。
私は学園祭のカラオケくらいでそんなに真剣にならなくても良いのにと思って聞いていました。
結局のところ衣装を他にも用意して、学園祭の前の日にこないだのカラオケ店でもう一度リハーサルをすることになりました。
私と礼子さんはなんとか友達に頼んで使えそうな衣装を探しました。
実験用の白衣や、テニスウェアや、体操着やブルマーとか、あとは、黒い皮のミニスカートとかも用意しました。

(3)

 衣装を紙袋に色々詰め込んで、みんなでカラオケ店で集まると、
男の子達とあれこれとアイデアを相談しました。
化学の実験に使う白衣は看護婦の白衣みたいだから、看護婦の仮装はと礼子さんが言って見ました。
しかし、男の子の大学ではみんな実験用の白衣はもっているのであまりインパクトがないとすぐ却下されてしまいました。
男の子の一人がセーラ服の下に体操着を着て、踊りながら脱ぐのはどうだと言います。
私はちょっとどうかと思いましたが、男の子は「それくらいはしないと、優勝はできない。ともかく絶対優勝するんだ。」と言い張ります。
それでともかくやってみようと言うことになり、男の子に部屋を出てもらって私と礼子さんは体操着のシャツとブルマーに着替え、その上にセーラー服をきました。
試しにやってみようと言うことで音楽をかけてもらって踊りながら脱いでいくと、
急に男の子達が異様な目つきで礼子さんに視線が集まりました。
私が礼子さんの方をみるとセーラー服のスカートを脱ぐとき、指がひっかかったらしくて、
下のブルマーとパンティーも膝のあたりまでずり落ちていました。
男の子たちはもう止められなくなって、私たちに襲いかかりました。
欲望の嵐が私をなぎ倒し、強い風が私の体を突き刺すように吹き付けてきました。
時間が止まったまま、征服の杭が私の体をもてあそび続けました。
繰り返される律動は、やがて稲妻にかわり私の体を引き裂きました。
満足する間もなくすぐに次の杭が私に打ち込まれ、また今度も激しい律動が私の体を突き抜けました。
いつ終わるのかわからない儀式は、私にとっては永遠の時のように思えました。
礼子さんの泣き叫ぶ声は次第に私の耳から遠ざかり、私の周りは暗黒の世界が支配しつづけました。

(完)

卒業旅行で裏ビデオ

(1)

 春の休みに広島まで礼子さんと一緒に二人で旅行をしました。
朝早く起きて、東京駅で待ち合わせをしました。
早朝の新幹線に乗ると、昼近くには広島につきました。
駅で軽く食事をしてから、歩いて原爆公園まで行く事にしました。
随分ながい距離を二人であるくと、小さな川があり原爆ドームが見えてきました。
観光案内の写真そのままの建物が見えてきて、ちょっとびっくりしました。
近くまでくると建物は見た感じよりも小さくて、建物の周りでは観光客が記念写真を撮っていました。
私達も二人で並んで記念写真を撮ってもらいました。
原爆ドームから、原爆公園までの道のりは桜でいっぱいで、どこもかしこもお花見の人たちでいっぱいでした。
原爆記念館は中学生や高校生の集団がたくさん来ていて見て回るのはかなり大変でした。
展示された資料はちょっと気味が悪いのであまりよく見ませんでした。
資料館をでると、公園にはさっきの学生の集団が整列して点呼をとっていました。
もう午後も遅いのでそのあとは、広島球場をすぎて縮景園まで歩きました。
縮景園を一回りしてから、ホテルに付きました。
ホテルの部屋に戻ると礼子さんがホテルの案内をいろいろ見ていました。
「マッサージが呼べるから頼みましょう」と礼子さんが言います。
私も一日歩き疲れたので、マッサージくらいしてもらったほうがいいと思いました。
電話をしてしばらくして来たのは男性のマッサージ師が二人で、いかにもマッサージ師といった大きな分厚い手をしていました。
20分ほど足や腰をもんでもらうと、マッサージ師の一人が「気持ちのよくなるマッサージがあるんですがしてみませんか」と勧めます。
しかし、値段を聞いてみるとかなり高額なので、私たちはまた今度お願いしますねと返事をしました。
すると近所に面白い店があるので遊びにいってみませんかと勧められました。
「ちょっとしたアルバイト感覚でお金ももらえるんですよ」とマッサージ師さんが勧めます。
いったいどんな店かと興味があったので話を聞いてみるとビデオがあると言います。
ビデオをテレビにかけて画面がでると、女子高生の制服をきて目隠しをされた女性が、布団の上で乱暴されていて、それを別の部屋で大勢で見物しているビデオでした。
私と礼子さんが、あきれ果てた顔でビデオを止めると「お嬢さんがた、みなさん喜んでお出になってますよ」とマッサージ師さんがいやらしい顔で笑いました。
「この間も東京からきた女子大生が、とてもいい体験ができたと、とてもお喜びでしたよ」と言葉が続きました。
それでいくらになるんですかと礼子さんが聞くと「お嬢さんなら10万円はもらえます」と返事が返ってきました。
「そんなに安いんですか」と礼子さんが言うと「10万円といったら、たいした金額じゃないですか、」と言われました。
もう結構ですからとマッサージ師さんには帰ってもらうことにしました。
レストランで食事の後、ロビーで観光案内のパンフレットを二人で見ていると、隣で座っていた中年の男性に、派手な格好の女性が声をかけていました。
どうやら、男性が電話でその女性を呼び出した様子でした。
女性はずいぶんと派手な格好をしていましたが、歳はもう中年といっていいくらいに見えました。
私たちが部屋に戻ると、二人は私たちの隣の部屋にすこし遅れて入りました。
やがて女性の変な声が聞こえてきました。
私たちはさっきの女性がいわゆる商売女という種類の女性だと気がつきました。
私たちはこれはとても部屋にいられないと思い、二人で部屋をでました。
ロビーで二人で時間をつぶしていると、中年の男性二人に声をかけられました。
礼子さんが事情を話して「部屋にはいられないんです」言うと、二人は笑いながら、じゃあこれからカラオケに行こう誘われました。
私たちはそれしかないと思って、ホテルを出て近くのカラオケで時間をつぶしました。
もう大丈夫だと思って、部屋に戻ってくると、やっぱり声は続いていて終わる様子もありません。
すると男性の一人が「こうゆうときにはいい手があるんだ」と言いながらどこかに行きました。
戻ってきたとき男性が手にしていたのはアダルトビデオのカセットでした。
男性はビデオのカセットを入れるといっぱいに音量を大きくしました。
部屋の中には女性のあえぎ声がいっぱいに響いて廊下まで聞こえるくらいでした。
しばらくビデオをつけっぱなしにしてから止めると、シーンとしてもう隣の部屋からはあの変な声は聞こえてきませんでした。
「どうだ、うまくいっただろう」と男性が言うと「じゃビデオは置いて置くから」といって部屋を出て行きました。
ビデオはさっきマッサージ師さんが私たちに見せたビデオと同じビデオでした。
しかし二人の男性が部屋をでたあと、部屋のドア越しに「おぼえてろ」とか悪態をつきながらドアを蹴飛ばす女性の声が聞こえました。
私たちは怖くなりましたが、やがて女性は帰ったようで廊下は静かになりました。
礼子さんはビデオをもう一度声を出さずにつけてみました。
女子高生の服をきた女性はもうとてもたまらないと言った様子で体を震わせていました。
「これほんとにシロートの人みたいね、東京の女子大生ってこの子のことかしら」と礼子さんが思い詰めたような様子で言いました。
「旅行先だからこんな遊びをしてみたくなる人もいるのかしら、お金ももらえるし」と感心した様子で、画面を見つめていました。
「礼ちゃんもその店に出てみたいの」と私が聞いてみると「ううん、そんなことないけど」とはっきりしない返事が返ってきました。

(2)

 私たちは翌朝までぐっすり寝られて大助かりでした。
翌日市内見物をして夕方ホテルのレストランで食事をしていると、女子大生らしい二人組が隣の席にで食事をしていました。
話の様子では、卒業旅行で二人で記念に旅をしているようでした。
二人は食事をしながら「こないだの日曜日に卒業旅行でやっぱり京子と由里がこのホテルに泊まって、近所の面白い店に行って大胆な体験したんだって」とくすくす笑いながら話していました。
「大胆てどんな大胆なのよ、いったい」ともう一人が聞くと「ここじゃ話せないから」とかまたくすくす笑い続けました。
礼子さんも二人の会話に気がついて「やっぱあの話本当なのかしら」と言って黙り込んでしまいました。
部屋に戻って一休みすると昨日のマッサージ師さんはとても上手だったので今日もまた頼もうと受付に電話しました。
しかし、マッサージ師さんは日によって来る人が決まっていて、昨日の人はいないと断られました。
なんとかなりませんかと話をつづけると、マッサージ店があってそこに行けば今日はそっちでマッサージを受けられると言われました。
私と礼子さんは、ホテルの受付で教えてもらったマッサージ店を探しました。
ホテルを出て裏通りに入ると看板が見えて、ビルの4階にの小さなマッサージの店を見つけました。
受付を済ませて中に案内されるとカーテンで区切られた寝椅子がいくつか並んでいました。
先客が終わるのを待って私と礼子さんが昨日のマッサージ師さんにマッサージを頼みました。
受付の女の子がこれに着替えて下さいとピンク色の丹前を渡してくれました。
私達が着替えて寝椅子に寝ると私と礼子さんがおしゃべりできるように二人の間のカーテンを開けてくれました。
マッサージ師さんはすぐに私と礼子さんのマッサージを始めました。
しばらく気持ちがよくてうとうとしていると、急にすこし離れたカーテンの後ろから小刻みに女性の喘ぐようなため息が聞こえてきました。
私が礼子さんの方をみるとやはり気になる様子でした。
やがて声は甲高く部屋の空気を引き裂くように続きました。
私はその声を聞くたびに、体に電気が通されたように震えてきました。
マッサージ師さんが「どうです、気持ちのよくなるマッサージしてみませんか」と声をかけると私が返事をする前に礼子さんの声が「お願いします」と聞こえてきました。
私達は丹前を脱がされて下着だけの姿でブラジャーも脱がされました。
マッサージ師さんの大きな手がゆっくりとした動きで私の胸をくすぐりながら揉み始めました。
やがて静寂がおとずれたとき、私は半分泣きながら寝椅子の上で震えていました。
マッサージ師さんがいったん席を外すと黒いビデオのカセットを持って戻ってきました。
礼子さんに「今の全部ビデオに撮ってあるんですが、買っていただけませんか」とマッサージしさんが丁寧な口調で言います。
礼子さんは突然の事ですっかり驚いて寝椅子から体を起こして「おいくらなんですか」と礼子さんが聞きました。
マッサージ師さんの口からは「50万です」とまるで当たり前のような返事が返ってきました。
「そんな馬鹿なこと」と礼子さんが言いかけたとき、カーテンの向こうから女性がこちらに出てくるのが見えました。
それは昨日の派手な服装の女性に間違いありませんでした。
「え、どうなの、払えないなら体で払ってもらうしかないんよ」と強い口調でいいます。
礼子さんは「あのお店のアルバイトのことですか」と不安そうな口ぶりで聞きました。
すると「あたりまえじゃないの」と怒鳴りつけるような声で返事がきました。
礼子さんは少しためらってから「やらせていただきます」とあっさりと承諾しました。
通りの奧の目立たない看板のでた旅館に着くと、小さい部屋に案内されました。
部屋の奥にお布団が用意してあって、控え室らしい部屋には男女が数人座っていました。
控え室からは小部屋の方に電球が向けられていて、控え室は暗くなっていました。
私たちが客席で待っていると、セーラー服の女性が二人舞台にでてきました。
よくよく顔をみると、レストランで隣の席だった女子大生の二人組でした。
礼子さんはやっぱりと言った顔で、舞台を見ていました。
ビデオと同じショーが始まり、いかにもシロートっぽい、喘ぎ声が続きました。
卒業記念の思い出の体験がこれというのも馬鹿らしい気がしました。
しかし、これくらいの体験だったらちょっと大胆な出来事ですませられるかしらとも思いました。
やがて照明がいったん消えて、私たちが舞台の部屋に連れてこられました。
私たちはてっきり、いまのと同じような体験をさせられるのとばかり思っていました。
しかし、私と礼子さんは、縄でぐるぐるに縛り上げられました。
さっきの女性が私たちの背に立つと、手にした鞭で私たちの体を思い切り叩き始めました。
思いがけない出来事に礼子さんは、狂ったような悲鳴を上げて、泣き出しました。
ビデオの音で商売をじゃました仕返しというのがこれだったのだと気がついて私は体ががたがた震えてきました。

(完)

人妻不倫クラブ

(1)

 旦那の冬物のコートをクリーニングに出そうと思って、ポケットを調べていると、内ポケットからカードの形をした会員証がでてきました。
どうせレンタルビデオ屋のカードだと思って、気にもしてませんでしたが捨てる訳にもいかないので、旦那の部屋のパソコンの前にでも置いておこうと思いました。
しかし、部屋に入ってパソコンの前に置いてよくよく見ると、どうも怪しい会員証に見えました。
電話番号が書いてあったので、さっそく電話して見ると、受付の女性の声が聞こえました。
「あのどうゆう店なんですか」と何も考えもしないで聞いてみると、「あ、内はお客さんの身元みんな確かめてますから、だいじょぶですよ」
「普通の人妻の方でも安心してご入会できますから」と返事がきました。
どうやら、人妻も入会するクラブというのでこれはどう考えても怪しいとぴんと来ました。
「あの、私でも入会できますか」と聞いてみると、「あ、会員の方の紹介がないとだめなんですが、あと身元がわかる運転免許証とかも必要です」と明るい声の返事がきました。
私は「じゃ、これから行きますから」と言って電話を切りました。
免許を取ってから一度も車に乗っていない、免許証も役に立つことがあるんだと思い、免許証を引き出しの奧から探すと、教えられた場所に行くことにしました。
池袋の裏手にはいると、小さい路地の奧にマンションがありその裏に小さなビルがありました。
「さっき電話したんですが、それでどんな風になってるんですか」とさりげなく聞いてみると、
「うちはインターネットのSMクラブなんです、SMの方専用で、いわゆる調教プレーですね、条件の合った相手を紹介しますので、あとはインターネットの電子メールで交際していただいてます。」
と慣れた様子で説明をしてくれました。
最近旦那がインターネットに夢中になって、それも私にパソコンを触らせないのはこのためだとようやく気が付いて私ははらわたが煮えくりかえってきました。
どんなことをしてるのか証拠をつかもうと私も会員になることにしました。
「会員の紹介がないと、だめなんですが、誰のご紹介ですか」と聞かれて、私は旦那の会員証を見せました。
すると、デジカメで顔写真を撮ってそのままプリンターで会員証を作ってくれました。
女性は無料だというので、お金もかからずほっとしました。
インターネットでは、自分のプロフィールを公開して、あとは希望する相手の条件を書くようにといろいろ教えてくれました。
私は、「また今度来ます」と言って店をでました。
家に戻ると旦那のパソコンを動かしてみました。
しかし、旦那も馬鹿ではないらしくて、旦那のデータはパスワードがないと見れないように仕掛けがしてありました。
私は自分のデータもこっそりとパスワードで隠すように設定し直すと、自分のプロフィールを適当に書いてアップロードしました、そして希望する条件に旦那の年収から職業趣味までぴったり同じに書きました。
電子メールはすぐに驚くほどたくさん来ました。
私はいったい旦那がインターネットで何をしているのか確かめようと思って適当な相手を数人選んでメールの返事を書きました。
数日たって、メールの相手の一人からボイスチャットで話しがしたいとメールがきました。
私はボイスチャットを旦那が使っているに違いないと思い、ボイスチャットでなにをしているのか確かめようと自分でもやってみることにしました。
旦那が夜勤で居ない夜に、私はボイスチャットで待ち合わせの約束をしました。
ヘッドホンマイクを付けて待っていると、チャットに男のメッセージが入り、すぐに男の声が聞こえてきました。
しばらく世間話しが続くと、「どう最近旦那とは」と聞かれました。
「最近どうあっちのほうは、」と言われて、いよいよエッチな話しが始まると分かりました。
「一人でさみしいんじゃないの、さみしいときどうしてるの、」と聞かれて私は「さみしいときですか、いろいろすることありますよね」
「そうだね、テレビでも見るのかな、それともカラオケでもする、それとも一人でお酒を飲むの、まだすることあるよね、どう今してみない」と言われました。
私はようやく旦那がボイスチャットで毎晩何をしているのか気が付きました。
もう止めてボイスチャットを切った方がいいと思いましたが、もうやめられませんでした。
「さあ、胸を自分で揉んでご覧、ゆっくりと指先を動かすんだ」と言われて、私は自分の胸を触りました。
「じゃあ、もう一方の手はあそこを撫でてもらおうか、一番感じる所を触るんだ」と言われてもう一方の手を花芯の上にあてがいました。
私はもうなにがなんだか分からなくなって、自分で指を使い始めました。
自分の喘ぐ声がヘッドホンから聞こえてくるともう自分でもなにをしているのか分からなくなりました。
「このドスケベ女、こんな変態はじめてだぜ」と男に言われて私の身体は一気に熱くなりもう止まらなくなりました。
「今すぐパンツを脱ぐんだ」と命令されて、私は椅子から立つと下着を脱ぎました。
「いいか、これから近くのコンビニに行くんだ、そしてエッチな本立ち読みするんだ、本を選ぶときは前屈みになるんだ、分かってるな、後ろから丸見えだ、」そう言われて私は身体が震えてきました。
私の身体はもう花園の奥の奧から熱くなってもうなにを言われても逆らえなくなっていました。
パソコンを付けたまま私はドアを開けて、言われた通りに近くのコンビニに行きました。
コンビニの自動ドアが開いて、「いらっしゃいませ」と店員に声をかけられるとまた膝から腰が震えだしました。
レジの前を通って奧の雑誌売り場に行きました。
ちょっとエッチな女性向けのコミック雑誌がおいてあるのが目に入りました。
私は前屈みになって、コミックを一冊とると手元で広げました。
何が書いてあるのかを読んでいる余裕はありませんでした。
後ろを誰か男の子が通る足音が聞こえると私の膝がまたがくがく震えてきました。
何度も前屈みになって、雑誌を手に取ると適当にページをめくっては元に戻しました。
帰ろうとすると、携帯の呼び出し音が鳴りました。
送りつけられてきた写真は、スカートの下から撮った写真でした。
なんでこんな写真を送ってきたのだろうと思ってよくよく見ると、その次に私がコミックを立ち読みしている写真が続いて送られてきました。
さっきから誰かが私の写真を携帯で撮っているんだ、さっきのビデオチャットの相手がこの店に居るんだと分かって私はもうとても立っていられないくらいに身体が震えはじめました。
携帯には、「店を出て駐車場にある黒い車に乗れ」とメッセージが入ってきました。
私は指が震えてとても返事のメールを出すことはできませんでした。
店を出ると、すぐに黒い車が止まっていました。
私は震える足で、車の横までゆっくりと歩きました。
サングラスをかけた男が車の助手席のドアを開けました。
もう逆らえない、私はこの車に乗るしかほかにないと思い私は助手席に乗り込みました。
車が動き出すと「ちょっとあなた、内の旦那と浮気してるでしょう」といきなり女性の甲高い声が私の耳に響いてきました。
「証拠はちゃんとあるのよ」と言われて私は訳が分からなくなりました。
「さっきチャットに出たのは私よ、ボイスチェンジャーを使って男の声だしてたの」
「コンビニで写真撮ったのも私よ、いつもは内の旦那が撮ってるらしいけどね」
「あんたでしょう、インターネットの投稿ホームページに写真載せてるの」
「旦那が写真とっては投稿してるの私はちゃんと知ってるんですからね」
「もう二度と旦那とはつき合わないようにしてもらいますからね」
そう言い終わると車はラブホテルに入って行きました。
部屋に手を捕まれて引っ張り込まれると、部屋の中には数人の人相の悪い男達が待ち構えていました。
「たっぷり可愛がってあげてね、女の喜びを教えてあげて」と言って笑うと女は部屋からでていきました。
私は逆らう余裕などないとすぐに分かりました。
時間が止まったまま、征服の杭が私の体をもてあそび続けました。
繰り返される律動は、やがて稲妻にかわり私の体を引き裂きました。
満足する間もなくすぐに次の杭が私に打ち込まれ、また今度も激しい律動が私の体を突き抜けました。
いつ終わるのかわからない儀式は、何度も繰り返しては私の身体を引き裂きました。

(完)

危ないビデオチャット

(1)

 お昼に遊びに来た裕美恵さんさんが「近所の吉村さんねえ、離婚したんだって。嫁さんがピアノの先生しててね、嫁さんの方が稼ぎがいいんだって。それで旦那が浮気したもんだからね」とあれやこれやと噂話しをしていきました。
私は旦那が浮気するはずはないと思っていましたが、いざ離婚という事になったときに、収入になる資格を今の内に取っておいた方がいいと思いました。
インターネットであれこれ探してみると、コンピュータ関係の資格はとても難しくて私には取れそうにありませんでした。
しかしパソコンインストラクター検定という資格は、合格すればパソコンインストラクターになれる資格らしくて、私にも取れそうでした。
合格した人の体験談を探してみると、近所にパソコン教室をしている人のホームページがあり、パソコンインストラクター資格を持っていると書いてありました。
プロフィールを調べてみると、高校の先生をしている中村邦夫さんという男性でした。
勤めている高校のホームページにもリンクが張ってあって、一応は安心できる人柄のようでした。
電子メールで生徒さんは何人くらい集まるのか聞いてみました。
するとすぐにメールがきて、生徒さんはすぐに集まるし収入もかなりになると返事が返ってきました。
私はそれはちょうどいいと思ってどうやって始めたらいいのか相談のメールを折り返しだしました。
すると邦夫さんが「メールでのやりとりは大変だからボイスチャットで打ち合わせをしよう」とメールに書いてきました。
私はそれもそうだと思って、旦那の帰りが遅いとき旦那のパソコンでボイスチャットをすることにしました。
電子メールで時間を知らせてボイスチャットで待ち合わせをすると、パソコン教室の始め方などいろいろと親切に教えてくれました。
「よかったら見に来てもいいですよ、」と言われた場所は、私の家からもそれほど遠くない場所でした。
「奥さんいらっしゃるんですか」と私は聞いてみましたが、いま実家に帰っていて一人暮らしだと言います。
私は事情をもっと詳しく聞こうとしましたが、どうも離婚寸前で嫁さんが実家に帰っている様子で、詳しい話しは聞けませんでした。
私はいくら見学とはいえ一人で行くのは危ない気がして、行くのは断りました。
すると邦夫さんは「最近旦那さんとはあっちのほうはどうですか」と話しをエッチな方に向けてきました。
私はやっぱりと思いましたが適当に返事をして相手にしませんでした。
しかし私がきっぱりとした態度を取らなかったせいか「いまどんな格好してるの、今度はビデオチャットでみてみたいね」と言い出しました。
私はやっぱり危ない人だと思って、適当に話しを切り上げてチャットを終わりました。

(2)

 翌日の夕方大学の時の先輩の理恵子さんから電話があり「こないだ有紀ちゃんからもらったパソコンなんだけど具合が悪いんだけれど」と言ってきました。
旦那と電話を代わってもらうと、旦那は何やら理恵子さんと話しをしてから電話を切りました。
「これから理恵子さん来るから、やっぱり実際にノートパソコン見ないと分からないし」というので、少しは私に相談してから決めてくれればいいのにと思いました。
一時間ほどで理恵子さんが来るはずでしたが、旦那に携帯が入り「また、客先でトラブルだ、明日朝までに復旧しろって」と言って家を出て行こうとします。
「明日にしてもらえないの、理恵子さんがこれから来るんだから」と言っても「明日までに復旧しないと、違約金がいくら取られると思ってるんだ、億の単位たぞ、お前払えるのか」と言って相手にしてくれませんでした。
旦那と入れ違いに理恵子さんが私の家に来ると、パソコンはやっぱり調子が変で途中で止まってしまいました。
私はインターネットで調べればいいと思い、パソコンからインターネットにアクセスしました。
するとこの間の邦夫さんもアクセスしていて、すぐにメッセージを送ってきました。
私はうっかり「パソコンが立ち上がらなくて、困ってるの」とメッセージを返してしまいました。
すると邦夫さん「どこが悪いのか、教えてもらえれば、なんとかなるかもしれないけど」とメッセージ返してきました。
私はこんな人に相談するわけにもいかないと思いましたが理恵子さんがすぐにチャットにでて、しばらくメッセージのやりとりをしていました。
しばらく様子を見ていると理恵子さんは、じっとしてパソコンの液晶画面をじっと見つめるだけでじっとしていました。
「どう、直ったの」と聞いてみると「やっぱり、再インストールしないとだめなんだって、いまスキャンディスクしてるんだけど、これ時間かかるらしいのよ」と言われました。
「何分くらい」と聞き返すと「2、3時間はかかるらしいんだけど」と言われ、私は困ってしまいました。
「いいから先に寝ていいわよ、終わったから教えるから」と言われましたが、理恵子さんをそのままにして私だけ寝る訳にもいきませんでした。
しかし真夜中の12時近くになって終わらないので私は諦めてパジャマに着替えて寝室で布団に入りました。
ぼんやりと半分寝込んでいると耳に変な声が響いてきました。
私は旦那の部屋をこっそり覗いて見ました。
すると理恵子さんがパソコンに向かって両足を広げてが「感じちゃうのこんなの初めて」と言いながら体震わせていました。
私はすぐにはなにが起きているのか分かりませんでしたが、理恵子さんが邦夫さんとビデオチャットをして、エッチな事をさせられているのだと分かりました。
私はどうしていいのか分からず、寝室に戻って布団に入り直しましたが、理恵子さんの声は次第に大きくなり私の耳に響き続けました。
いつの間にか寝入っていると、急に理恵子さんの声がして「ねえ、終わったから帰るわね」と言われました。
私は「ねえお腹すいたんじゃない、なにか食べていく」と声をかけてみました。
「そうねえ、簡単なのでいいから、気を使わなくていいのよ」と言われたので私は残り物でお茶漬けを作って台所で食べてもらうことにしました。
理恵子さんがお茶漬けを食べている間に、私はパソコンの電源を切ろうと思い旦那の部屋に入りました。
ビデオチャットはもう終了してあり、画面にはなにも残っていませんでした。
私はメッセンジャーを起動して最後のメッセージを確かめてみました。
すると「今夜ドアの鍵開けておけ、レイプしに行ってやる、言うとおりしないとさっきの画像をインターネットに投稿するぞ」と邦夫さんの脅し文句が残っていました。
私は台所に戻って「ねえ、今日は泊まっていったら、もう遅いし、タクシー呼んでもお金かかるだけだから」と言ってみました。
すると「今日は用があるから、どうしても帰らないといけないの」と理恵子さんが言い出しました。
これはきっと理恵子さんが脅されているのに違いないと私は確信しました。
私は「もう遅いんだから用事はまた今度にしてもらえばいいでしょう、ねえ、今晩は旦那がいないから絶対泊まっていってお願いだから」としつこく迫りました。
すると私の気迫に負けたのか「そうねえじゃあ、お言葉に甘えて泊まっていくことにするわね」と言ってくれました。
私はドアの鍵をしっかり確かめて、寝室で理恵子さんに私のパジャマを渡しました。
理恵子さんは「今日は暑いから上半分だけでいいわ」と言って、パジャマの上だけを着て私の隣の布団に入りました。
私はこれで安心と、夜中近くまでぐっすりと眠りました。
夢の中で呻き声が聞こえてきて、私は半分目をさましました。
うめき声ははっきりと私のすぐ隣から聞こえてきました。
私は頭がぼんやりとしたまま何が起きたのか分かりませんでした。
しかし目が覚めてくると、部屋に数人の男が入り込んで理恵子さんを太い縄で縛りあげているのが目に入りました。
「おい、そっちの女も一緒にやっちまえ、かまわねえ、この女が良いっていってるんだ」と言う声を聞いて部屋にいる男達が何をしようとしているのか気が付きました。
「このドスケベ女、夜中に縛られて廻されたいって言いだしてな」
「さっきのメールで、二人一緒に廻してくれって言ってきやがったんだ」
「さっさとやっちまえ」という言葉が耳に入ると私は気が遠くなっていきました。
欲望の儀式が始まる予感が、私の身体を襲いました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
私の体中に、欲望の電流が流し込まれて止まらなくなり、体中が許しを求めて震え始めました。
いつまで続くともわからない時間が私の心の中で凍り付いていました。
このままずっと続くのなら、私の体はもう支配者に屈服するよりないと覚悟しました。
邦夫さんは私の身体を一撃で貫き通すと、最後の砦を征服して果てました。

(完)

狙われたセーラー服

(1)

 春先になって、いつもはなかなか電話をよこさない父から電話がありました。
親類に今度東京の大学を受験する姪が居るので私の所に泊めて欲しいという連絡でした。
父から言われて断る訳にもいかないので、全然構いませんよとひとまず返事をしました。
試験の数日前に高校の制服を着た女の子が来ました。
私のいた高校の制服だったので、すっかりなつかしい気持ちがこみ上げてきました。
顔立ちは私の祖母に似て面長で、高校生の割にはまだ幼い雰囲気が残っていました。
東京ではまだ中学生くらいの女の子にしか見られないような仕草で、表情も田舎の女の子らしくて純朴な感じでした。
私も高校生の時はこんなだったのかしらと、胸が熱くなりました。
小柄な体の割には胸は人並み以上に大きくて、幼さの残る顔とは不釣り合いな気がしました。
姪は通学用のカバンに受験用の参考書をたくさん入れて持ってきたようですが、他に着替えらしい荷物は見あたりませんでした。
数日は泊まることになるので、着替えくらいは持ってきたほうがよかったのにと思いましたが、何も言わないことにしました。
旦那の部屋に通して、荷物を置かせてひとまずお茶を飲ませました。
姪は落ち着かない様子で、受験会場の場所を確かめたいと言っていました。
私は地図を出してきて、場所を教えて電車の道順も何度も教えました。
姪は東京には慣れていないので、朝起きる時間を何時にすればいいのか分からないので困った様子でした。
ひとまず落ち着くと姪はカバンから参考書をだして、旦那の机に広げて勉強を始めました。
私は邪魔をしてもいけないと思い、旦那が帰るまでそっとしておく事にしました。
旦那が帰ってくると、食事のあとに、「いいもの買ってきたんだ、これで合格絶対間違いなしだ」と言って姪に東急ハンズの包みを渡しました。
姪が開けてみると、合格セットという大きな文字の入った包みに、お守りと鉢巻きとそれに英単語のたくさん印刷してあるハンカチが入っていました。
姪が手にとって広げてみるとハンカチだと思っていたのは実はパンティーで、受験の英単語が一杯印刷してありました。
こんなものいったいどうするのだろうかと思いましたが旦那は得意そうでした。
姪は恥ずかしそうに赤くなり、困った様子でしたが礼を言って包みをしまい直していました。

(2)

 翌日の朝早くに家を出て夕方には無事に一日目の試験も終わって戻ってきました。
姪は、とても疲れた様子でほとんど一言も口を開きませんでした。
私はあまり気分を刺激しないほうがいいと思って試験の事は聞かないように気を使いました。
しかし食事の時もなにか様子が変なので、「今日はどうだった」と試しに聞いてきました。
すると「東京の電車って混んでるんですね、それに変な人もいるし」とようやく口を開いてくれました。
私はもしかしてと思い「それで、変なことされたの」と聞いてみました。
やっぱり私の心配が当たったらしくて姪はそのまま黙り込んでしまいました。
「明日は私が一緒に行ってあげるから、それにもっと早い時間ならそんなに混まないし」と私が言ってあげると姪は「お願いしますと」と答えてくれて、ようやく気持ちがすこし落ち着いたようでした。

(3)

 翌日の朝私は、すこし早めの時間に姪と乗りました。
しかし、電車は思っていたより混んでいて、昨日の方がまだ空いていたと姪が言います。
ホームには女子校の制服を着た女の子達が大勢並んでいて、ちょうど近所の女子校の登校時間に重なってしまったようでした。
私達は電車に乗り込むと、ほかの女子校生達も一斉に電車に乗り込んできました。
これでは、かえって痴漢の多い時間に乗り込んでしまったような気がして私は心配になりました。
あと数駅で降りる駅と言うとき、急に混雑が激しくなり、姪がドアの角に押しつぶされそうになりました。
そのとき姪の視線が私に向けられて助けを求めるように半分泣き出しそうな顔をしました。
姪のすぐ後ろに身体をぴったりと押しつけている男性が目に入りました。
私はその顔に見覚えがあるような気がしました。
男も私に気が付いたらしくて私と目が合うと口元にいやらしい笑みを浮かべました。
その顔は、私がまだ大学生だったときコーラス部で一緒だった東大の雅彦さんに間違いありませんでした。
大学の時からオタクっぽくて人気のない男の子でしたが、やっぱり痴漢まがいのことをしているのだと分かると腹が立ってきました。
私がにらみつけると雅彦さんは顔をそらせました。
大学のある駅で降りると雅彦さんも一緒に電車を降りるのが分かりました。
私は心配だったので大学の正門まで姪について行きました。
正門前には守衛の人が小さな入り口で、受験票を確認しては受験生だけを中に通していました。
私は姪が中に入るのを確かめて、帰り道につくことにしました。
ちょうど振り返ったとき、「有紀ちゃんでしょう」と話しかけられました。
大学の時の同級生の絹代さんでした。
私達は嬉しくて、ほとんど抱き合いそうになって喜びました。
「有紀ちゃんも受験の付き添いで来たんでしょう、私もなの」と絹代さんが話しを始めました。
ちょうど地下鉄の駅へ曲がる角まで歩いてきたとき、学生の時いつも来ていた、喫茶店が目に入りました。
大学に通っていた当時は、授業のあとはよく友達とコーヒーを飲みながら時間をつぶしていたのを思い出して懐かしくてたまらなくなりました。
絹代さんも同じ気持ちらしくて、私の手を取って「有紀ちゃん、ちょっとコーヒー飲んで行きましょうよ」とドアの方に引っ張りました。
喫茶店の中は、なにもかもが大学当時のままで私達はいつも座っていた奧のテーブルに座りました。
アルバイトの女の子はもう見慣れない別の子でしたが、それでも渡されたメニューは当時のままで、値段表にシールが張ってありました。
コーヒーの値段は以前より値上げしてあったのがちょっと残念な気もしました。
もう試験が始まる頃になると、絹代さんの携帯に「もうすぐ試験開始です、もう死にそう」と受験生の女の子が電子メールを入れてきました。
私は最近の受験生はずいぶんと私の頃とは違うのねと思って感心しました。
試験が始まった頃に私の携帯にもメールがあり画像が送られてきました。
表示してみると、受験生の女の子の顔が映りました。
姪の顔に間違いありませんでしたが、携帯など持ってないはずなのにどうしたのかしらと思いました。
すると、次の写真が送られてきて、姪のスカートの下から下着を撮した写真でした。
私はいったいなんの事かわからなくなりました。
しかし電子メールで「この女、カンニングしてやがる、パンティーに文字が書いてあるぜ」と送られてきました。
私はようやく、電子メールを送ってきているのが雅彦さんだと気が付きました。
確か雅彦さんはどこかの大学の助手になったと聞いていたのですが、今度の試験の試験官をしているようでした。
「昼休みに、大学の裏門の花園公園に来い、でなければこの女はカンニングで捕まえてやる」」とメールが来て、私はとても逆らえないと思いました。
「私、そろそろ帰るわね、夕方迎えにまた来るから」と絹代さんに言うと私は店を出ました。
花園公園のベンチで昼休みまで時間をつぶしていると、裏門から雅彦さんが出てくるのが見えました。
私は急に足が震えて立ち上がることもできなくなりました。
雅彦さんは私に気が付くとゆっくりとした足取りで私に近づいてきました。
小脇には青いファイルを抱えて、大事そうに手を添えていました。
私の座ったベンチまで来ると、私のすぐ横に座ってファイルを広げて私に見せました。
大きく引き延ばした写真はデジカメで撮ったのをプリンターで印刷したようで、一目見ただけでは何の写真かは分かりませんでした。
しかしよくよく見ると、それはスカートを下から盗み撮りした写真で、昨日姪が痴漢にあったときの写真でした。
「どうだ、俺に逆らえると思うなよ、逆らったらどうなるのか、インターネットで公開してやるぜ、写真は他にもあるんだぜ」と雅彦さんは脅す様な口調で私の耳元でささやいてきました。
「いますぐパンティーを脱ぐんだ、今すぐだ」と雅彦さん言われて、私はベンチから立ち上がってパンティーを脱いで渡しました。
「じゃあ、来て貰おうか」と言われて私は足が震えて歩けなくなりましたが、雅彦さんは無理矢理に私を引きずるようにして歩かせました。
公園を出ると大学の裏通りにでてマクドナルドの前まで来ました。
「この店で、外から見える席に座るんだいいな」と雅彦さんが言われて私は一人で店に入りました。
コーヒーを頼んでガラス越しに外が見える席に座りました。
雅彦さんは歩道橋を渡って大通りの反対側の歩道に出ると、すぐに携帯電話を掛けてきました。
「足を開くんだ、もっと開いて見えるようにしろ」と電話の声が聞こえてきました。
「分かってるのか逆らえると思うなよ、どうなるかわかってるのか」と声が聞こえて、私は仕方なく外から見えるように足を開きました。
私は腰が震え始めてもうとても動けなくなりました。
目の前を通り過ぎる男性の一人が私に気が付くと店に入ってきて隣に座りました。
「インターネットで見たよ、トイレでフェ××オしてくれるそうじゃないか、」と言いながら男は一万円札を一枚私に差し出しました。
「人妻なんだってな、フェ××オが好きでいつもここで商売してるんだってな、早速やってもらおうか」と男が耳元でささやきました。
私は男に促されてトイレに立ちました。
ドアを閉めようとすると、男が入ってきました。
私にはなにをすればいいのかすぐに気がつきました。
甘い舌触りを楽しむように男の欲望は満足を求めて堅くなりました。
舌先にからみつくように征服する楽しみを男は追い続けました。
緊張から張りつめた気分がやがてなま暖かい感触に変わり、律動が加わりながら激しさが増して行きました。
支配される快感がやがて私の体中を満たして、次の瞬間にあふれ出てきました。

(完)

女性用バイアグラ

(1)

 旦那が夕食のあと部屋でパソコンをいじっていると急に大喜びして部屋をでてきました。
インターネットの懸賞でハワイ旅行が当たったというのです。
なんでも、普通の値段の3割引だと言うのです。
私は、「それはただ売れ残りの切符を安く売ってるだけじゃないの」と言ってみたんですが、旦那は「懸賞にあたったんだ」と言い張るので私は諦めました。
どうせ誰でもあたるインチキな懸賞に違いないのですが、旦那が喜んでいるのでそれ以上は言わない事にしました。
懸賞に当たったのは一人分だけだったので、旦那は一人でハワイに二泊3日の旅行に出かけました。
旅行から帰って来ると、こっそりカバンから草の乾燥させたものを取り出しました。
「これすごいんだぞ、これを飲むと感じるんだ、それも女専用の奴だ」と旦那が言い出します。
「効き目がすごいんだぞ」と言うのですが、どうも言うことが怪しくて現地の風俗の女性かなにかに貰った様子でした。
「それで、どうしてよく効くって分かるの、誰かに飲ませたの」と私が問いただすと、これはまずい展開になったと思ったのかそれ以上は白状しませんでした。
居間でお茶を飲んでいると、富山の置き薬のセールスマンから電話があり、これから集金に来るといいます。
私は押入から置き薬の箱をだして、玄関に用意しました。
すこし待つと、セールスマンがチャイムを鳴らす音がしました。
セールスマンは私が待っている間に、薬を調べて金額を合計していました。
私は旦那がハワイから持ってきた草をセールスマンに見せて、「この草なんの草だか分かりますか」と聞いてみました。
「旦那がハワイから持ってきたんですが、なにかの薬らしいんですが」と言ってみると、セールスマンは笑いながら「あ、これはただの雑草ですよ、ハワイでは観光客相手に雑草を薬だといって売りつける連中がいるんですよ」と答えてくれました。
「それでこの薬なんの薬だといって買ってきたんですか」と聞かれて、「女性によく効く薬だそうです」と言うと、「ああ、じぁあっちのコールガールにだまされたんでしょう、薬飲んで自分で薬が効いたように演技するんですよ」
「ところで、本当に効く薬ならありますけど、試して見ますか、バイアグラなんですけどね、アメリカからの平行輸入品でね、こっちは本当にききますよ」と勧められました。
「それで、効くんですか、バイアグラって」と試しに効いてみると、「そりゃあききますよ、元気な人が飲んだら一晩たちっぱなしですよ」と言ってまた笑いました。
「そうだ奥さん、バイアグラは男性用なんだけど、女性用もあるんですよ、」
「普段はお客さんには見せないんだけどね、いろいろあるんですよ」とカバンの中から、小さな薬を数錠だしてきました。
「よかったら今晩試してみませんか旦那が喜びますよ、いや内緒ですよ、内緒」と言いながら私の手に薬を2つほど渡してくれました。

(2)

 セールスマンが帰った後、いつも遊びにきている清美さんが訪ねてきました。
実家から柿を送ってきたからお裾分けにもってきたからと、大きな手提げバッグに柿をいっぱい届けにきたのでした。
私はちょっと悪戯に清美さんに、さっきの女性用バイアグラを飲ませてみようと思いつきました。
柿を一つ切って、一緒にだす紅茶に薬を混ぜてテーブルに載せました。
清美さんは柿を食べながら紅茶を飲み始めました。
しかし紅茶を全部飲んでもなにも様子は変わりありませんでした。
私はクッキーを勧めると、もう一杯紅茶に薬を入れて勧めました。
清美さんが「最近駅前に女性用性感マッサージの店ができたらしいんだけど知ってる」と聞きます。
私は「聞いたことないけど、いつ出来たの」と聞き返しました。
「近所の奥さんが言ってたんだけど、そこに行くと必ず帰りに男の人に声かけられるんですって」と清美さんが言うので、「声かけられて、そのあとどうするのよ」と聞いてみると、「どうも近くのラブホテルにいくらしいんだけど、これってなんか変よね」と言います。
「それで性感マッサージって言うのはいったいなんなの」と私が聞くと、「私もよくわかんないんだけど、なんというか聞いてみるとセックスそのままで、違うのはマッサージの人が女性ということだけらしいの」と言います。
「なんか、そうゆうの好きな人がいけばいいんじゃないの」と私が言うと、「それもそうね」と清美さんは納得しました。
私はしばらくおしゃべりしながら清美さんの様子を伺いましたが、結局なにも起こらずにちょっとがっかりしました。
清美さんは「そろそろ夕食の支度しないと」と言って帰っていきました。
紅茶のカップを台所でかたづけていると、ふいに身体の芯が痺れてくるのが分かりました。
懐炉を入れたように熱くなると頭がぼんやりとしてきました。
私はさっき間違えて友達に飲ませるバイアグラを自分で飲んでしまったらしいのに気が付きました。
急に身体の芯から痺れる感触が広がると、体中が一気に熱くなってきました。
花園の奥から熱い溶岩が吹き上がるような感触と一緒に、腰全体が震えてきました。
女性用のバイアグラが効いてきたんだと私は気が付きました。
頭が熱くなると、なにも考えることができなくなり、花園の奥が男を欲しがってる叫び声が頭のなかに溢れてきました。
「もうだめ、このままじゃどうにもならない、早く誰か天国に連れてって」と花園の奥が叫び続けました。
私は旦那の部屋に入ると、旦那自慢のDVDシアターセットでアダルトDVDを見ることにしました。
海外出張の友達がアメリカから持ち帰った、日本人のAV女優をアメリカの男優がレイプするDVDでした。
信じられない巨大な物が、日本人女性の花園に一杯に入っていくのを見ながら、私は自分で胸を何度も握りつぶしました。
体中が熱く燃え上がると、震えが止まらなくなってきました。
私はもう身体が止められないもうどうにもならないと自分でも分かりました。
私は清美さんが話していた女性用性感マッサージの事を思い出しました。
天国に百万回行きたい、いますぐ行きたいとう欲望で私の体中が一杯になりました。
私は寝室を出ると、駅前の性感マッサージの店まで行くことにしました。
駅前までの道のりはいつもはすぐなのに、震える足であるくといつもの数倍もの距離に感じました。
受付でお願いしますと言って、なかに案内されました。
カーテンで仕切られた小さな部屋に、ピンク色のベッドが置いてありました。
私はパンティー一枚身につけただけで、ベッドにうつぶせに横になりました。
ピンクの制服をきた女性のマッサージ師が私のそばに立つと、「では始めさせていただきます」と声をかけてきました。
その時突然カーテンの向こうから女性の泣き出すような声が聞こえてきました。
マッサージ師は「隣のお客さん、今日始めてなんですが、感じすぎるくらい感じるんですよ、ほんとすごくて」と言います。
私は聞き慣れた声で「清美感じちゃうの、感じちゃうから止めないで」と言うのが耳に入りました。
隣の客というのは清美さんだと分かって私はやっぱりあの薬は効きめはすごいのねと思いました。
「薬飲んできていらっしゃいますか」と聞かれて「私は、ええさっき」と答えました。
「飲んで一時間くらいが一番効くんですよ、ほらもう濡れてるでしょう」と言われて、私はもう返事ができませんでした。
マッサージ師の指は私の身体を天国まで百万回往復させるまで休むことはありませんでした。
ようやく少しずつ身体が収まってくると、一時間ほどでマッサージが終わりました。
同じ頃隣のカーテンが開くと、やっぱり清美さんでした。
「有紀ちゃん声すごかったわよ、ほんと行きっぱなしだったでしょう」と言われて、私は恥ずかしくて身体が熱くなりました。
店を出ようとすると店の女の子の一人が、「どうです、おつき合いしたいという男性がいるんですが、よかったら今晩おつき合いしてみませんか、二人ともとてもお強いですよあっちの方は」と誘われました。
私も清美さんも断れるはずがありませんでした。
「面白い店があるんだ」と言われて私達は男に両側を挟まれて近所のビルまで連れて行かれました。
ビルの階段を上がると、漫画喫茶に着きました。
なんで漫画喫茶が面白い店なのかしらと私は不思議な気がしました。
インターネットに接続されたパソコンを操作すると、どこかの隠し撮りのビデオの画面が映りました。
裸で寝ている女性がマッサージを受けているのを真上から隠しカメラで写した絵でした。
私はその顔をみて背筋が寒くなりました。
それはさっき私が性感マッサージを受けているのを隠し撮りしたビデオでした。
「どうだ、これでもう、俺には逆らえないんだぜ、わかってるのか」と男が耳元で小さくつぶやきました。
画面を切り替えると清美さんの顔も画面に映し出されました。
清美さんの膝が震え出すのが私の体にも伝わってきました。
「まず手始めに、トイレでフェ××オやってもらおうか」と言われて私は体が震えてきました。
男の手が私のお尻に当てられると、後ろから押されるようにしてトイレに連れて行かれました。
清美さんもすぐ後からトイレに連れ込まれました。
甘い舌触りを楽しむように男の欲望は満足を求めて堅くなりました。
舌先にからみつくように征服する楽しみを男は追い続けました。
緊張から張りつめた気分がやがてなま暖かい感触に変わり、律動が加わりながら激しさが増して行きました。
支配される快感がやがて私の体中を満たして、次の瞬間にあふれ出てきました。

(完)

秘密の調教部屋

(1)

 大学の時の先輩から電話がかかってきて、文学賞の受賞パーティーに出て欲しいと言われました。
突然のことで事情が分かりませんでしたが、友達が有名な文学賞を受賞したらしくて、その受賞記念パーティーを開くということでした。
私は遠慮した方がいいのかもと思いましたが、「人数が揃わなくて困ってるの、ともかく誰でもいいから大学の時の友達誘って来てくれる、そうしてくれるととてもありがたいの」と言われて断るわけにもいかなくなりました。
受賞パーティーには、審査員や文学賞の事務担当のスタッフなどにたくさん招待状を出したのですが、来てくれる人が少なくて、困っているということでした。
私は人数が足りないのでかり出されるだけのようでしたが、一流のホテルで料理が食べられるので行くことにしました。
パーティーの会場は有名なホテルの宴会場で普段は結婚式の披露宴をする場所でした。
受付で名前を書くと、すぐ横には有名な小説家の名前も書いてありました。
テーブルがたくさん並んでいましたが、その割りには出席する人はそれほど多くありませんでした。
胸に赤い花を付けているのは来賓で、出版社の人も来ているようでした。
大学の時の友達や先輩の親戚などが大勢来ていて、あちこちで名刺を渡したり何度もお辞儀をしているのが見えました。
大学の時のコーラス部の女の子達が隅で固まってなにやら、話をしているのが見えたので、そばに寄ってみると。
「ねね、文学賞の受賞パーティーだというのでね、招待状山ほどだして、広い会場手配したんだけどね、ほとんど返事もこないんだって」
「それで私たち呼び出したらしいのよ」と嘘かホントか判らない噂をヒソヒソ話していました。
来賓の挨拶が終わると後は、料理を食べながら、友達と適当におしゃべりをして過ごしました。
料理も残り少なくなると、もう次の予定があるらしくてボーイさん達が後片付けを始めました。
会場を後にして帰ろうとすると、大学の時の友達みんなでお茶を飲んで行こうという話になりました。
大学の時帰りによく寄った、喫茶店にみんなで入ると話に花が咲いてなかなか帰る口実を見つけられませんでした。
ようやく話す話題もなくなって誰ともなく席を立つと、こんどは「私が払う」とかのレシートの奪い合いが始まり、私はうんざりして見ていました。
一応は「あ、私が払います」と言っては見たものの、さっさと誰か払えばいいのにと思うだけでした。
一応は一番学年が上だった先輩が払うことになりやっとお開きになりました。

(2)

帰ろうとすると聡美さんに呼び止められました。
「ねえ、心理学用語辞典借りたままになってるでしょう、今日返すから取りに来てよ、ねえいいでしょう」と言うので私は帰りに寄ることにしました。
聡美さんのアパートは大学の近くで、よくクラブのコンパの後みんなで一緒に集まっては夜遅くまで騒いだのが思い出でした。
アパートへ曲がる路地を入ると懐かしくて涙がでそうになりました。
聡美さんは大学のとき住んでいたアパートの前を通り過ぎると少し離れたマンションに私を案内しました。
「いちおう引っ越ししたの、すぐ近くなんだけど、お風呂ないと不便でしょう」と言われて、私は部屋に入りました。
すぐに書棚に案内されましたが、大学の時使った教科書がまだそのまま並べられていて、私は懐かしさで胸がいっぱいになりました。
一番目のつくところに、私が大学の時使っていた心理学用語辞典がきちんとおいてありました。
「お茶くらいいれるからちょっと待っててね」と聡美さんが言うので、私は少しゆっくりしていくことにしました。
あらためて部屋の様子を見回すと、壁のハンガーに紺のプリーツスカートがかけてありました。
よくよく見ると、すぐ横にかけてあるのはセーラー服の上着でした。
私の視線に気がついたのか聡美さんはコーヒーの茶碗を持ってが座りながら「ああ、あれ、男の人ってああゆうの好きでしょう」とこっそり苦笑いをしてみせました。
私はなんだかわかりませんでしたがあまり追求しない方がいいような気がしました。
二人でお茶を飲みながらお菓子を食べて、一休みすると「ねえこの部屋ね面白いものがみれるのよ」と聡美さんが突然言い出しました。
「電気消してね、窓の外から、向かいのビルを見るとね、面白いの、私も最初はホントにびっくりしたんだけどね」と言いながら電気を消してカーテンを少しどかして向かいのビルを二人で覗き込みました。
薄いカーテンの奥で、裸の男性が数人、セーラー服を着た女性の周りを取り囲んでいるのが見えてびっくりしました。
「ほら、秘密クラブとかいうのあるでしょう、エッチなパーティーとかするの」
「カーテンが一応かかってるんだけどね、夜だとカーテンが透けて、こっから丸見えなのよ」
「本当にもうあきれ果てて、馬鹿みたい。ここからだとね部屋の中央がちょうど見えるのよ。窓がちょっと高いでしょう。だから」と言うので私も、なんと返事をしていいのかわからずにうなずくだけでした。
突然携帯の呼び出し音がして旦那からでした。
「せっかく今日は早く帰ってきたのに、食事の支度もできてなくていったいどうゆうつもりなんだ」と旦那がいきなり怒り始めました。
私も腹が立って「今日は徹夜で帰らないっていってたじゃないの、勝手なこと言わないでよ」と言い返すと「ともかく、飯が食いたいんだ、今どこにいるんだと聞かれました。」
「友達のとこだけど」と言うと「じゃあこれから楽衆軒に行くからすぐに来いよ」とすぐに電話が切れてしまいました。
楽衆軒は、私たちがまだ大学のときよく行った中華料理屋で思い出の場所でした。
私があわてて帰り支度を始めると「ねえ最近旦那とはどうなの」と聡美さんに聞かれて「このところ仕事で徹夜が多くてね、あっちの方は全然だし、どうもね」と愚痴をこぼしました。
すると聡美さんは急にしゃべり方を変えて「ねえ、いいこと教えて上げましょうか、男の人ってねセーラー服に弱いのよ」
「これ貸して上げるから、着ていってごらんなさいよ、ほら楽衆軒の裏にラブホテルあったでしょう」
「今夜は帰りたくないのとか言って甘えてみたりしたらどう」と言ってくれました。
私は確かにそれはいいアイデアかもしれないと思い「そうね、やってみようかしら」と返事をしました。
聡美さんがハンガーからセーラー服を取ると私は、服を脱いで着替え始めました。
サイズは少し小さめでしたが、なんとか無理をして体を合わせました。
スカートは、お尻が見えてしまうくらいのミニ丈でしたが、男の人はこうゆうのが好きなのねと妙に納得しました。
ドアの脇の鏡で自分の姿を写してみると、ちょっと暗ければ見分けが付かないほどに見かけは女子高生に見えるので自分でもびっくりしました。
旦那が私を見たらいったいなんて言うかしらと私はなんだか心がうきうきしてきました。

(3)

私は聡美さんに礼を言ってから部屋を出ると、帰り道を急ぎました。
ちょうど角を曲がったとき、急にどすんと誰かが体ごとぶつかってきました。
私は何がなんだか判らないままセーラー服姿で路上に腰が抜けたように座り込んでしまいました。
すぐ後ろに走り去っていくのはセーラー服を着た女の子でした。
私はいったいどうしたことかと思いながら必死で起き上がろうとしました。
そのとき、女の子が飛び出てきた角から数人の男が走り込んできました。
「この女、金だけ貰って逃げ出そうとしたんだ、すぐ連れ戻せ」と年配の男が命じると私の両脇を男の子が抱え上げました。
私は必死で叫ぼうとしましたが、口を押さえられて声がだせませんでした。
マンションの裏口から部屋の中に連れ込まれる部屋には高い窓があり、カーテンがかけてありました。
もしかしてさっきの部屋かもしれないと思うと急に体が震えてきました。
「逃げ出すなんてとんでもない女だ、どうなるか教えてやれ」とさっきの男がまた怒鳴りつけてきました。
私はマットの上に押し倒されると、両手を左右にいっぱいに開いて押さえつけられました。
真夜中の嵐の中に浮かぶ小舟のように、私の肉体は波の間に真っ逆さまに落ちていきました。
時間が止まったまま、征服の杭が私の体をもてあそび続けました。
いつ終わるのかわからない儀式は、何度も繰り返しては私の身体を引き裂きました。

(完)

温泉旅行で強制調教

(1)

 秋になって真理子さんが旅行の雑誌を持って私の所に遊びにきました。
「こんど温泉行こうよ、どこがいいか探してるの」と言いながらお茶を飲みながら雑誌をあれこれ広げていました。
「これ安いからどう」と言われたのは鬼怒川の旅館でした。
「食事もよさそうだし、露天風呂もあるしわたし鬼怒川って行ったことなくて」と言うので旦那と相談する事にしました。
幸い旦那もちょうど仕事の暇な時期らしくて私と真理子さんの夫婦4人で鬼怒川に二泊の旅行に行くことにしました。
当日旦那の来るまで真理子さんの家まで行くと、玄関には見慣れない車が止まっていました。
ちょうど真理子さんと出てきた男性は旦那ではありませんでした。
「旦那ちょっと急な出張なのよ、それでね、この人私の叔父さんなんだけど」
「もうお金払っちゃったし、キャンセルするともったいないでしょう」とか言い出して、旦那の替わりに叔父を連れて行くと言い張りました。
私の旦那はあまり嬉しそうにはしていませんでしたが、断るわけにも行かないので一緒に出発することにしました。
すぐに車で出かけようとすると叔父が、「せっかくだから、有紀さんは私の車で行きませんか、その方がいろいろと話しもできますし、真理子をそちらの車に乗せますから」と言い出しました。
ずいぶんと変な事を言い出す人だと思いましたが真理子さんも旦那も特に反対はしなかったので、私はしかたなく叔父の車に乗りました。
東京の都内をでて、高速に乗ると運転も落ち着いてきたのか叔父がいろいろと話しを始めました。
私は不安な気持ちで適当に答えていましたが、やっぱり話題はエッチな方に巧みに向けられて行きました。
どうにか適当に返事を続けているとやっと高速を降りてホットしました。
鬼怒川までドライブすると、旅館に着きました。
食事にはまだ早い時間だったので、ひとまずお風呂に行きました。
お風呂から帰ってくると叔父が、面白いショーがあるといって私達を誘いに来ました。
宴会場に行くと舞台には上半身にコートをかぶせられた女性が、変な格好をしている男に鞭で打たれていました。
真理子さんも会場のどこかに来ていると思ったのですが姿はどこにも見あたりませんでした。
男は皮で作った半ズボンに皮でできた穴だらけのシャツを着て、やはり皮のお面をつけていました。
男が鞭を振り上げると、風を切る鋭い音がして、女性のお尻に叩きつけられました。
お尻は紫色に腫れ上がり、とても見ていられなくなりました。
旦那は平気な顔をして「あれはショーだから痛くないように打ってるんだ、お尻のあざもお化粧用のアイシャドーかなんか使って色つけてるだけだから」と平然とした顔でした。
しかしあまり趣味のよくなショーだと思ったらしく、ずっと目をそらせていました。
会場から「俺にもやらせろ」と声がかかると、数人のサラリーマン風の男が舞台に上がりました。
皮の衣装を着た男に鞭を渡されて、男達はかわるがわる鞭を使ってはなにやら歓声を上げていました。
旦那はひどく機嫌が悪くてすぐにでも出て行きたい様子でした。
ようやくショーは次の出し物になって、女の子達が踊り始めました。
叔父が「あとは見てもつまらないから帰りましょう」と言うので私達は部屋に戻ることにしました。
さっき案内された部屋にはもう食事の用意が出来ていました。
少し待っていると真理子さんが「ちょっと散歩してたの」と言って戻ってきた。
ドライブで疲れている様子で真理子さんはほとんど食事に手を付けませんでした。
食事のあとは、ロビーにあるゲームセンターでしばらく遊んで部屋に戻ると布団の用意がしてありました。
まだ寝るには早い時間なので、叔父がビデオを見ようといいだしました。
ロビーでレンタルビデオが借りられるからと言って叔父が部屋をでていきました。
しかし、叔父が借りてきたのはアダルトビデオでした。
テレビの画面に映ったのはやはりさっきと同じような場面が延々と続くビデオでした。
「どうです、すごいでしょう、さっきのよりもっとすごいんですよ、奥さんもこうゆうの好きだってさっきで車で話してたんですよ」と叔父が言うので私は困ってしまいました。
縛られた女性が宙づりにされて、ぐるぐる回されながら蝋燭を垂らされる場面が延々と続きました。
旦那はさっきよりは少しは興味があるみたいで、叔父がいろいろと説明してくれるのに聞き入っていました。
私と真理子さんはしかたなく途中まで一緒にビデオを見ました。
ようやくビデオも終わって電気を消してもらって寝ることができました。
真夜中になって、なんだか変な声が聞こえるので私は目が覚めました。
女性のすすり泣く声がかすかに聞こえました。
もしかして叔父が真理子さんに変なことをしたのではと気になりましたが叔父は、離れた布団で寝込んでいてそんな気配はありませんでした。
しかし真理子さんが息をかすかにふるわせてすすり泣く声は明け方まで聞こえました。
朝早く朝風呂に誘うと、真理子さんは少し気分が落ち着いた様子で一緒にお風呂に入る事になりました。
男女混浴の露天風呂は、朝はまだお年寄りが数人いるだけで、安心して入ることができました。
真理子さんは、女同士なのに体を見られるのがいやらしくタオルを体に巻いたまま着替えをしていました。
しかし後ろの鏡に真理子さんのお尻が映って私は一瞬息を飲みました。
お尻には紫色のあざが縞模様になって一面に広がっていました。
私は昨日のショーにでていたのが真理子さんに違いないと気が付きました。
そして、アイシャドーで色を塗ったのではなく本当にあざができるまで鞭で打っていたのだと分かって体に震えがきました。
私は脱衣所をでようとする真理子さんを押しとどめて、問いつめました。
最初はいやな顔をするだけで答えようとしませんでしたが、私の勢いにおされたのかようやく話しを打ち明けてくれました。
叔父とは高校生の時からの関係で、彼氏の事を相談に行ったとき、「俺が教えてやる」と言われてバージンを奪われたという話しでした。
大学の卒業式の時は謝恩会に出ずに、卒業式の袴すがたで、六本木のSMのショーに呼び出されて今日みたいに鞭で打たれた話してくれました。
昨日のビデオも映っていたのは真理子さんで、ことあるごとに「ビデオを旦那の会社に送りつけてやる」と脅されているそうでした。
「私は誰かに相談してみたの」と聞いてみましたが「とてもこんなこと相談でる相手がいないから」と言われました。
「私から旦那に話してみましょうかと」言ってみると「それは絶対だめ」と断られました。
私は「このままではだめだから二人で何とかしましょう」と力づけるのが精一杯でした。
部屋に戻ってみると、旦那の寝床は空で荷物もなくなっていました。
叔父が部屋でテレビを見ながら「旦那なら会社からさっき連絡があって客先で急なトラブルになってすぐ車で帰ったよ」と事情を話してくれました。
「どこに行ったのか分からないから、帰ったら話しといてくれと頼まれてね」と言われて、私は真理子さんと長話しをしたのをすこし後悔しました。
お昼が終わると近くの牧場まで行って時間をつぶして午後はドライブをしてから旅館に戻りました。

(2)

 夕方になって帰りの時刻になると、旅館を出て車は着た道を逆にたどりはじめました。
山道をしばらく走ったあと、急に見晴らしが広くなり高速の入り口が見えました。
私は高速に乗ればあとは、まっすぐ帰るだけだと安心しました。
車は高速に乗るとぐんぐんと加速をしてエンジンの音と風の音だけが車内に響きました。
次のインターチェンジをすぎると次第に車が多くなり、トラックが何台も横を走り始めました。
ちょうど隣に大型トラックが並んだとき、叔父が「おい、わかってるな」と声をかけました。
真理子さんは「はい、わかっております」と丁寧な口調で答えると、ミニスカートをめくってトラックの運転手に見えるように引っ張り上げました。
真理子さんは指を使いながら足を開いて腰を突き出すように動かしまた。
トラックがすぐ横にぴったりと張り付いたように寄ってきました。
私には目の前で起きていることが信じられなくて目をつぶりたい気持ちで一杯でした。
やがて車はサービスエリアにはいると駐車場に入りました。
後ろから追いかけてきたトラックがすぐ横に止まりました。
叔父に「おい、つづきがあるだろう」と言われて真理子さんはトラックのドアが開くのを待ているようでした。
運転手が降りてくるとすぐに真理子さんは膝をついて口を使い始めました。
頭を何度か振ると、急に立ち上がってトイレに駆け込んでいきました。
私はあわてて真理子さんを追いかけてトイレに走りました。
「ねえ絶対だめ、こんなことさせてちゃだめ、旦那に言うのよ、なにがあっても言わなきゃだめ」と私は真理子さんの体にしがみついて揺すりました。
「うんそうする」と真理子さんがいうなずいてくれたので私はやっと手を離しました。
車に戻ると叔父は待ちかねたように車を動かしました。
さっきのトラックはもう先に出発したらしくて見当たりませんでした。
車が高速に乗るとまた隣をトラックが何台も追い越してきました。
叔父が「おい」と声をかけてきました。
しかし真理子さんは体を硬くしたまま返事をしませんでした。
私はやっと真理子さんも決心を決めてくれたのだと思いました。
車が高速を降りると、道路は混んでいてなかなか先には進みませんでした。
しばらくゆっくりと走ったあと、車は急に横道に入っていきました。
私はどうしたのかしらと不安な気持ちになりました。
やっぱり車が着いた先はラブホテルでした。
私はあわてて携帯を取り出して、叔父に見つからないように旦那にメールを打とうとしました。
しかし横の真理子さんが私の携帯を取り上げて、叔父に渡しました。
やっぱりだめなんだ、叔父の命令にはさからえないんだと私は怖くなりました。
部屋に連れ込まれると、「さっき命令にしたがわなかったな、どうなるのかわ分かっているな」と叔父が真理子さんに冷たい口調で言いました。
「はい、なんでもさせていただきます」と真理子さんが答えると「じゃあ、この女を懲らしめてもらおうか」と言い出しました。
私は怖くて腰が抜けたように動けなくなりました。
真理子さんは叔父に渡された鞭を取り上げると、私のミニスカートの上から叩き降ろしてきました。
ミニスカートの上からでも、斬りつけられたような痛みでした。
叔父の手が私のミニスカートをたくし上げると下着を膝まで降ろしました。
真理子さんが鞭を打ち下ろすと、さっきよりするどい痛みが私のお尻に襲いかかってきました。
逃げられない時は従うしかないと、子宮が命じる声が私の身体に響いてきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
これが運命の決めた時だとあきらめの気持ちは、やがてあふれ出る泉を呼び起こしました。
激しい渦の流れに私の体は飲み込まれ、体ごと深く沈み込んで浮き上がる望みもなくりました。
支配者に従属するのが女の宿命だと、私は心のそこから思い知らされました。
暴君が究極の満足の時を告げるのを待つしかもう希望はなくなりました。
心を失って獣となった私の身体を、叔父はとどめの一突きで貫き通しました。

(完)

女子高生セリクラ遊び

(1)

 奈保美さんが遊びに来ると、「どうしても頼みたいことがあるの」と言い出しました。
なんでも弟さんがバンドをやっていてこんどヤマハバンドコンテストに出場することになったと言います。
予選は通って、今度は2次予選だそうでした。
しかし友達の二人が大学の後期試験と重なって出場できないと言います。
二人とも留年していて、こんど単位を落とすと卒業できないのだそうです。
アマチュアバンドでコンテストに入賞するか、大学を卒業するかの選択はやはり大学卒業を選ぶしかないと言われたそうです。
それでバンドの人数が足りないので、私と奈保美さんにバンドのメンバーとして出場して欲しいというお願いでした。
なんでも演奏は前もってテープに取っておくから、私はキーボードの前に座って、弾いている振りだけしてればいいとの事でした。
旦那に相談してみると、「奈保美さんの旦那も職場では仲良くしていなければいけない相手なので、一応頼まれたら断らないようにしてほしい」と言われました。
数日前に打ち合わせでコンテストのスタッフと打ち合わせをすると、「ともかく何でもいいから、目立つようにして下さい」ときつく言われました。
それで私は奈保美さんは女子校のセーラー服を着て短いスカートで舞台に立つことにしました。
当日無事演奏も済むと、弟さんは打ち上げの飲み会をすると言って奈保美さんやバンドの他のメンバーを誘っていました。
私も誘われましたが、お酒は苦手なので断りました。
控え室は混雑しているので、セーラー服のまま会場を出ました。
どこか近くにモスバーガーがあったはずだから、そこのトイレで着替えをしようと思い駅前で手頃な店を探しました。
ちょうど横道の先にモスバーガーの看板が見えたのでそこに入ることにしました。

(2)

店は混んでいて女子高生達がいっぱいレジに並んでいました。
私もレジに並んでコーヒーを頼んで、席を探すとちょうど他の女子高生が席を立った所でした。
私がトレーを持って席に着くと、すぐに後ろから「ここ一緒でもいいですよね」と女の子の声が聞こえました。
振り返って見ると女子高生がコーヒーの載ったトレーを持っていました。
私はその女子高生が私と同じ制服を着ているのに気づくのにすこし時間がかかりました。
その間にもう女子高生は席に座っていました。
どうもその女子高生は、自分と同じ学校の生徒だと私の事を思いこんでいるようでした。
すぐに中年の男性の二人組が私達に声をかけてきました。
「いやあ、混んでるね、その席一緒にしていいかな、いや二人ともかわいいね」と言いながら勝手にもう私達の隣に座り込んでいました。
「どう二人ともお小遣い欲しくないか」と男達が話しを始めました。
「ちょっとだけ一緒にお茶を飲めばお小遣いもらえるところがあるから、紹介してやるから、来てみないか、すぐお金もらえるよ」と言葉巧みに誘われて女子高生が「それだったらやってみたいから、行きます」と言い出しました。
これはきっと怪しいアルバイトに違いないし、このまま女子高生がだまされるのをほっておけないと思い、私もついていくことにしました。

(3)

モスバーガーを出て、しばらくあるいて細い道を何度も曲がると小さなビルにつきました。
入り口には「セリクラ ピンクハウス」という看板がでていました。
受付に行くと、男達が「ここはセリクラといってね、女の子が競売にかけられて、男が競り落とすんだ」と説明を始めました。
「競り落とすってどうゆうことなんですか」と女子高生が聞くと、「一番高い金額を払った男が、一時間だけ一緒にお茶を飲んでおしゃべりできるんだよ」と教えてくれました。
「一時間お茶を一緒に飲むだけでいいんですか」と私が聞いてみると「それだけでいいんだよ、他に誘われるかもしれないけど、いやなら断っていいんだ」と言われました。
なるほど、これだったら、初対面の人と話をするだけだし面白いかもしれないと思いました。
私が「試しにやってみてもいいです」と答えると女子高生もすぐにオッケーしました。
案内されて中に入るとまた細い通路を曲がりくねって進み、小さな待合室につきました。
待合室には椅子が数個おいてあり、その正面は大きな鏡でした。
鏡の反対側に部屋があるらしく、マイクの大きな声が聞こえてきました。
こちらからは、鏡の向こうの男性が見えないので女子高生はなにやら落ち着かない様子でした。
「名門女子高生の二人組、滅多にない掘り出し物です、二人一緒に落札していただきましょう」とマイクの声が遠くから聞こえてきました。
もしかして、私にぴったりの男性が現れるかもしれないと思い、誰が競り落とすのか確かめようと思って成り行きを見守っていました。
すると私たちは二人で5万で競り落とされたようで、高いのか安いのか私には見当が付きませんでした。
部屋をでると、また小さな通路を通って、別の出口で男性二人と対面しました。
ビルをでると、すぐにタクシーが待っていて私たちは後ろの席に押し込まれました。
タクシーはわずか数100メートルくらい走っただけで、ビルの駐車場に入りました。
私は男達に両側を付き添われて階段を上がりました。
二階に上がってドアを開けると、なかは小さな事務所のようでした。
しかし、ドアの側の傘立てには木刀が何本もあり、竹刀もありました。
なかには、数人のいかにも人相のよくない男達いて、私たちを待ち構えていました。
これはまずいことになったと思って私は女子高生にしがみつきましたが、女子高生の身体も震えていました。
「いいか、二度とあの店にでるんじゃない、わかったな、お前らは次からは俺たちの身内の店にでてもらうからな」と男が言うと、女子高生につかみかかりました。
どうやら、同じような店が2店あって、互いに別の暴力団が経営しているようでした。
「今すぐ客とラブホテル行ってもらうからいいな、逆らうとどうなるのか分かってるのか、その身体に教えてやるぜ」と言われて私達はとても逆らえませんでした。
どうも話しの様子では、こちらのセリクラで高い金で競り落とされた女の子が客の金を持ち逃げしたとかで、えらい剣幕で客が怒っているようでした。
私達はその身代わりに連れてこられたらしいと分かって、これではどうにもならないと覚悟を決めました。
私達は隣の部屋で待っていた客に引き合わせられると、すぐに地下の駐車場に連れていかれました。
駐車場にはもうタクシーが止まっていました。
女子高生は慣れた様子で、運転手の隣の助手席に座りました。
男が一人先に後ろの席に乗り込むと、私は背中を押されて中央に座りました。
すぐあとからもう一人の男が席に着きました。
男が告げた行き先はラブホテルのようでした。
男の手が私の膝に伸びると、私の膝頭の感触を楽しむように動き始めました。
微妙な感覚に、私の膝が震えると、男の指先はさらに大胆に、巧みな動きを始めました。
思いもかけない感触が私の体の芯から広がり、泉のように溢れだしました。
頭の中まで、熱い奔流が流れこみ、私は半分夢のなかにいるかのように体が重くなりました。
やがてタクシーはラブホテルの建物に入りました。
中に入ると部屋の真ん中に大きなダブルベッドがおいてありました。
ベッドの上には、薄紫色のレース模様のシーツがかけられていました。
天井にはシャンデリアがあって明かりがキラキラ輝いていました。
男達は私と女子高生に服を脱ぐように命じました。
私たちは言われたとうり二人とも服を脱いで、ベッドの上に並んで寝て男達を待ちました。
男達は冷蔵庫からビールを出していっぱい飲みながら服を脱いでいました。
どっちにすると、男達は相談しているようでした。
女子高生は不安そうに天井のシャンデリアやベッドの周りの鏡を見ていました。
やがて、男達は私と女子高生の両脇に腰を落として座りました。
女子高生は覚悟を決めたように膝をたてて足を広げてると目をつむりました。
私の上に男がかがみ込んできました。
私の子宮は男に乱暴に扱われるのを待ち望んでいるように熱くなりました。
私の期待を裏切るように、ゆっくりとした波が私の感触を楽しむように打ち寄せてきました。
しだいに激しさを増す欲望には抵抗する気力もなくなるほどの荒々しさがありました。
今誰が私を支配しているのか、それだけが私の涙を誘う喜びでした。
私の体は空高く放り上げられたまま、落ちることを許されずに回り続けました。
意志を失った人形の体を、女の宿命が支配し続けました。
支配者が究極の満足の時を告げるのを待つしかもう望みはなくなりました。
男は私の身体を征服すると最後の望みを打ち砕きました。

(完)

濡れたアンダースコート

(1)

 秋になって旦那の会社で大運動会に出ることになりました。
今時会社で運動会をやること自体珍しいのですが、旦那の会社は古い会社なので、昔からの恒例で社員の家族総出で運動会をやるのが恒例になっていました。
前の日に、お弁当の材料を買いそろえたり、体操着のジャージを揃えたりといろいろと大変でしたが、中学生の頃の運動会の前の日のような気分でした。
会社のグランドは府中にあって、普段は会社のラクビー部が使っている広大な敷地でした。
石灰でグランドには丸い競技場の形が書かれていて、部ごとに縄を張った一角に座りました。
子供達を連れてきている家族もいて、子供をしかりつける声も聞こえて大変な騒ぎでした。
私は旦那と二人三脚に出ることになりました。
二人三脚など中学の運動会以来だったので、なんだか懐かしい気分になりました。
私は中学の時も走るのはそんなには速くはなかったのですが、今でもそこそこは走れると思って、スタートの合図を待ちました。
ピストルの音で一斉にレースが始まると、他のカップルはどんどん私達の前を走りだしました。
私は思うように足が前にでなくて、結局一番ビリになってしまいました。
旦那は、みっともないと言って不機嫌でした。
「お前太りすぎなんだよ、そんなに重くて走れるわけないだろう」と旦那に言われて私も少し腹が立ちました。
翌日私は体重計を買ってきて、体重を量ってみました。
大学の時より4キロも増えていて、私はどうしようもなく愕然とするだけでした。
私はなんとか運動をして体重を減らさなければと思い、大学の時の友達の礼子さんに電話してみました。
大学の時よく練習した職員用のテニスコートでテニスをする話しがまとまり私はほっとしました。

(2)

 当日大学の裏門近くの地下鉄の駅で待ち合わせをして、大学へ通じる坂道を登っていくとなんだか様子が変でした。
大学の構内から大きな音楽が流れてきて、ずいぶんと騒がしい様子でした。
裏門から構内に入って中庭に出ると、模擬店が中庭の回りを取り囲んでいて、大学は学園祭の真っ最中でした。
私は礼子さんに「ねえ、これって学園祭よね、これでテニスできるのかしら」と聞いてみました。
すると礼子さんは「へんねえ日にち間違えたのかしら、ともかくテニスコートまで行ってみましょうよ、もしかしたらテニスコートは使えるかも知れないから」と言い出しました。
まあともかくテニスコートまで行ってみようと二人で相談して、中庭を抜けて階段を降りてみるとテニスコートではチァリーディングの女の子達が大勢いて練習をしていました。
「やっぱ無理みたいね」と私が言うと「そうね、しょうがないからチァリーディングでも見ていきましょう」と礼子さんも言うので私達はテニスコートに入りました。
テニスコートには観客用にベンチが並んでいて男の子達が大勢座っていましたが、女の子の姿はありませんでした。
ここの大学は工学部しかないので学生は大部分が男の子なので、チァリーディングの女の子達は近所の女子大の女の子達のようでした。
公演が終わった後、私達は中庭に戻ってクレープの屋台に並んでいましたがちょうどそのとき学生服を着た、応援団らしい男の子が「そこの可愛いお嬢さん、ミスコンにでてくれませんか」と声を掛けてきました。
「お嬢さん」と言われたのが気に入ったのか礼子さんは急に笑い出しました。
「優勝するとシンガポールの旅行券があたるんですよ、どうです、是非出て下さい」と勧められて私達は勢いでミスコンに出ることにしました。
講堂に入ると、ミスコンには他にもさっきチァリーディングをしていた女の子が出るらしいと分かりました。
チァリーディングの真っ赤な衣装でミスコンに出れば、きっと男の子に大人気に間違ないのでこれはとても勝てないなと思い私はがっかりしました。
委員長らしい男の子が「せっかくテニスの用意してきてるんなら、テニスウェアで出場してくれませんか、その方が華があるから」と言うので私達は裏の控え室で着替えることにしました。
さっそく控え室で着替えを済ませると私は礼子さんのテニスウェア姿を見てびっくりしてしまいました。
生地が半分スケスケで下のブラジャーとアンダースコートがはっきり見えて、とても人前に出られるような服装ではありませんでした。
礼子さんは私の視線に気が付くと「このテニスウェアねウィンブルドンで杉山愛が着てた最新モデルなのよ」と自慢そうにくるりと一回りしてみせました。
私は結婚してからは地味な服装ばかり着るようになりましたが、礼子さんはまだ独身なので色気もまだムンムンなのねと思いました。
それにしてもお色気がありすぎるのでスケスケのテニスウェア姿はちょっと心配でした。
ミスコンが始まり、礼子さんが舞台に上がると会場は異様な雰囲気でもりあがり、男の子達が歓声を上げるのが聞こえました。
司会の男の子が声に変な調子をつけて女の子達の紹介を始めると会場はとてもまともな雰囲気ではありませんでした。
会場の拍手で最後にミスコンを選ぶ手順になり最後に礼子さんが優勝してしまいました。
旅行券をもらって帰ろうとすると「ミスコンに優勝すると、次のカラオケコンテストで審査員をすることになってますから」と引き留められました。
舞台の一番前の正面の席に私と礼子さんが座らされてカラオケコンテストが始まりました。
私はカラオケコンテストというからにはカラオケを歌うだけだと思っていたのですが、どのチームもダンスがあったり寸劇があったりと衣装もいろいろでミュージカル並でした。
昨年の優勝チームのテニス部が紹介されると会場が一斉に大騒ぎになりました。
始まった踊りは変な踊りで、いわゆる「下ネタ」の宴会芸のようなダンスでした。
テニスウェアを着た女の子が舞台に引っ張り上げられ、大勢で押さえつけてその上で変な衣装の男の子が腰を上下に振り始めました。
したの女の子もそれに合わせて腰を上下に振るのが見えましたが、よくよく見ると女装をした男の子でした。
私はとても見ていられなくて下を向いていました。
一通りのチームが全部終わった後採点を集計して優勝したのはあの変な下ネタの踊りを披露したテニス部でした。
礼子さんが舞台に立って、優勝のトロフィーと花束を渡そうとすると他のチームが「おい、なんであんなのが優勝なんだ」と騒ぎ出しました。
「去年もテニス部が優勝だろう、おかしいじゃないか、インチキだ」と言って他のチームの男の子達が舞台に上がると、止めに入ったテニス部の男の子達と殴り合いの喧嘩になってしまいました。
私と礼子さんは必死で舞台から飛び降りるとテニスウェアのまま講堂の外にでました。
外はもう暗くなっていて、講堂の前にある小さな池の周りでビールを飲みながら走り回っている男の子達が見えました。
私はやっかいな事にならなければいいと思いながら、男の子達の前を通り過ぎようとしました。
男の子の一人が裸になって池に飛び込むのが見えて私は、急いで走り出そうとしました。
そのとき私の後ろから男の子が私に飛びかかってくると、私を池まで引きずり込んで池のなかに落としました。
すぐ後から礼子さんも他の男の子達に池に突き落とされてしまいました。
びしょ濡れになったテニスウェアは透き通って下のブラジャーやアンダースコートが丸見えになってしまいました。
男の子達は訳の分からない叫び声を上げると私達に襲いかかってきました。
嵐の中の小舟のように、私の体は波の間に真っ逆さまに落ちていきました。
時間が止まったまま、征服の杭が私の体をもてあそび続けました。
繰り返される律動は、やがて稲妻にかわり私の体を引き裂きました。
体の震えが止まらなくなると、すぐに次の杭が打ち込まれてきました。
いつ終わるのかわからない儀式は、私にとっては永遠の時のように思えました。
礼子さんの泣き叫ぶ声は次第に私の耳から遠ざかり、私の周りは暗黒の世界が支配しつづけました。

(完)

男性ストリップの外人に生フェラ

(1)

 大学の時の親友の礼子さんに誘われてファッションショーに行くことになりました。
当日銀座で待ち合わせして、会場に行くとテレビの取材の大きなトラックが何台も並んでいました。
会場に入る受付には取材のカメラと芸能レポーターが陣取っていて、私達が受け付けを通るときも、カメラが向けられていました。
私達のすぐあとから、有名な姉妹が派手な衣装で現れると、レポーターが一斉に駆け寄っていました。
席に着くと一番前のすこし横の席でしたが隣には芸能人らしい人が座って、カメラのフラッシュもまぶしいくらい何度も光りました。
ショーが始まると、会場一杯に音楽が鳴り響き、次から次へとモデルの女性がキャットウォークを行ったり来たりしました。
私は大学の時に学園祭でやったファッションショーを思い出しましたが、こんなに本物は違うのかとびっくりしました。
ショーが終わると、礼子さんが少し離れた席に座っていた外国人の男性を紹介してくれました。
このショーのデザイナーの親友で、そのせいで普通ではとても手に入らないショーの招待券が手に入ったのと説明してくれました。
どうりで、芸能人が来るようなショーに私達みたいなのが入れるはずないのにと分かりました。
マイクはもう日本に長くて、日本語は普通にしゃべれるからと礼子さんが言います。
たしかに、片言の日本語ではなくて、ちゃんとしたしゃべり方をするので私はびっくりして聞いていました。
これは、結婚間近なのだなと思い、結婚式はいつの予定ですかと聞いてみると、礼子さんは笑いながら私たちそうゆう古い考え方はしないのよとマイクとなにか英語で話しました。

(2)

「これから六本木に遊びにいきましょう、マイクがアルバイトで出てる店があるのと」と礼子さんに言われて、私たちは地下鉄に乗りました。
礼子さんと一緒に店にはいると、マイクは仕事があるからと、店の奥に入りました。
店は中央にステージがあり、ステージを囲んで丸いテーブルがたくさんならんでいました。
ボーイさんは全部外国人の男性で、客はほとんどが中年くらいの女性でした。
なんだか変な店ねと思いましたが、出てきたのは普通の食事でした。
しばらくお酒を飲んで話しをしていると、ショータイムが始まりました。
店のボーイをしていた男性がステージで変なポーズを取りながら服を脱ぎ始めました。
ステージの右端にはマイクもいて、水兵のような衣装でした。
一人一人の踊りらしいものが終わって、男達は下着一枚で一列に並びました。
下着の下に大きく盛り上がっているものがはっきり見えて、場内は異様な熱気でした。
やがてマイクが、あちこちのテーブルを回ってお客さんからお金をもらって歩くと、
礼子さんの手をとってステージに上げました。
マイクが礼子さんに膝を突かせるとパンツを下げて、礼子さんの口を塞ぎました。
礼子さんが、頭を上下左右に回しているのが見えました。
なんのことはない、礼子さんはこれを私に見せたかったのに違いありませんでした。

(3)

 礼子さんがテーブルに戻ってくると「どう、あなたもしてみたいでしょ、」と言い出すので私は呆れて言葉を返せませんでした。
「ね、マイクの隣に金髪の男の子いるでしょう」
「ゴードンっていう名前なんだけど、あなたのこと気に入ってるそうよ」
「この次にあなたを舞台に上げてもらうように頼んどいたから」と礼子さんに言われて私はいったいどうしようかと胸がドキドキしてきました。
私を気に入った男の子ってどんな男の子かしらと思ってよく見ると、肩から胸にかけての筋肉が逞しくて下半身はすらりとしていてギリシャ彫刻のようでした。
私はこんな身体の男性に抱きしめられたらどんなだろうと思って身体が熱くなりました。
踊りが一通りまた区切りがつくと、こんどはゴードンが客席を回って舞台に上げる女の子を捜し始めました。
きっと私の所に来るに違いないと思って、私は胸が膨らみました。
ゴードンが私達のテーブルに来ると英語でなにか言いました。
「いってらっしゃいよ、チャンスは今しかないのよ、さあ」と礼子さんに言われて、私は舞台に上がりました。
私はさっき礼子さんがしたようにゴードンに口を使いました。
ゴードンの物は私の口の中ですぐに大きくなったので、私は嬉しくなって夢中で舌を使いました。
終わった後ゴードンは小さい声で私に何か言いました。
私はショーのあとで待っていてくれと言っているのだと思いました。
ショーが終わると私と礼子さんは楽屋の出口で二人を待ちました。
すこし待ってから男の子達がでてくると、礼子さんは「じゃあ、楽しんでね、」というと二人で先に行ってしまいました。

(4)

 私はゴードンに近くのラブホテルに連れて行かれました。
中に入ると部屋の真ん中に大きなダブルベッドがおいてありました。
ふんわりと柔らかそうなベッドの上には、ピンク色のレース模様のシーツがかけられていました。
部屋全体が紫色の照明で薄暗くてらされていました。
欲望の嵐が激しい竜巻となって私の体に襲いかかってきました。
私の身体はゆっくりとした動きで、永遠の時の底に沈み始めました。
竜巻のような激しい勢いで吹き抜ける嵐の中では、もう逃げることもできませんでした。
抵抗する気力もないくらいに私の体はもてあそばれました。
予期しない突然の緊張が私の身体を捕らえると、いきなりしっかりと奧まで届いてきました。
廃墟となって崩れ落ちた私の身体を、ゴードンは最後の一撃きで貫きました。

(完)

官能小説自動生成ソフト七度文庫

七度柚希

ホームページ http://homepage3.nifty.com/yuki_nanotabi/home_page/

ケータイコミック原作
「彩香スペシャル?恋の必殺技」
「恵美ちゃんはblogアイドル」

官能小説自動生成ソフト七度文庫

第五回エンターブレインゲームコンテスト伊集院光賞受賞「官能小説自動生成ソフト七度文庫」が自動生成した短編官能小説集

  • 小説
  • 中編
  • 恋愛
  • 成人向け
  • 強い暴力的表現
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2011-04-26

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. チアガールを汚せ
  2. 痴漢体験手記
  3. 温泉性感マッサージ
  4. フェラチオ狂い
  5. 原宿ナンパ遊び
  6. ブルセラ学園祭
  7. 卒業旅行で裏ビデオ
  8. 人妻不倫クラブ
  9. 危ないビデオチャット
  10. 狙われたセーラー服
  11. 女性用バイアグラ
  12. 秘密の調教部屋
  13. 温泉旅行で強制調教
  14. 女子高生セリクラ遊び
  15. 濡れたアンダースコート
  16. 男性ストリップの外人に生フェラ